九州大学 経済学府 経済工学専攻 2019年8月実施 経済数学
Author
Miyake, 祭音Myyura
Description
次の2問の両方について解答せよ。
(1)、(2) の中から1つを選んで解答せよ。
(1)
3次元列ベクトル x1,x2,x3 および 03 を次のように定義する。
x1=201,x2=909,x3=1t8,03=000.
ただし、t は実数である。また、3×3 行列 X を X=(x1,x2,x3) によって定義する。
(a) x1,x2,x3 が1次独立になるのは t がどのような値のときか答えよ。
(b) c を3次元列ベクトルとする。XT が正則であるかどうかにかかわらず、XTXc=03 ならば、Xc=03 であることを示せ。ただし、右肩の添え字 T は転置を意味する。
(c) 行列 XTX が正則になるのは t がどのような値のときか答えよ。
(2)
次の問いに答えよ。ただし、a は正定数とする。
(a) 3次元ユークリッド空間 R3 内の xz 平面上の曲線 z=(x−a)2(x≥0)を z 軸の周りに回転させた曲面が次のように書けることを示せ。
z=(x2+y2−a)2.
(b) 次の関数 f の極値を求めよ。
f(x,y)=(x2+y2−a)2.
(1)、(2) の中から1つを選んで解答せよ。
(1)
三角形 ABC において、3つの辺 BC,CA,AB の長さをそれぞれ a,b,c とし、三角形の内部の点 D から、3本の直線 BC,CA,AB へ下した垂線の長さをそれぞれ x,y,z とする。この三角形の面積を S とおく。
(a) x と y の取りうる範囲を求めよ。
(b) x2+y2+z2 の極小値を求めよ。
(c) (b) で求めた極小値が最小値になっていることを示せ。
(d) xyz の最大値を求めよ。
(2)
n を自然数とする。また、p∈(0,1)、t∈R および λ>0 を定数とする。
(a) 確率変数 X は2項分布 Bin(n,p) に従っているとする。確率関数は
pX(x)=nCxpx(1−p)n−x,x=0,1,…,n
である。期待値 E[exp(tX)] を求めよ。
(b) 確率変数 Y はポアソン分布 Po(λ) に従っているとする。確率関数は
pY(y)=exp(−λ)y!λy,y=0,1,…
である。期待値 E[exp(tY)] を求めよ。
(c) 確率変数 Zn は2項分布 Bin(n,λ/n) に従っているとする。ただし、n>λ とする。極限 limn→∞E[exp(tZn)] を求めよ。
题目描述
以下两大题都必须作答。
问1 在 (1)、(2) 中选一题作答。
(1) 定义三维列向量
x1=201,x2=909,x3=1t8,03=000.
其中 t 为实数,定义 3×3 矩阵 X=(x1,x2,x3)。
(a) 求使 x1,x2,x3 线性无关的 t 的取值。
(b) 设 c 为三维列向量。无论 XT 是否可逆,证明若 XTXc=03,则 Xc=03。右上标 T 表示转置。
(c) 求使矩阵 XTX 可逆的 t 的取值。
(2) 回答下列问题,a 为正常数。
(a) 将三维欧氏空间 R3 中 xz 平面上的曲线 z=(x−a)2(x≥0)绕 z 轴旋转,证明所得曲面可写为
z=(x2+y2−a)2.
(b) 求函数 f(x,y)=(x2+y2−a)2 的极值。
问2 在 (1)、(2) 中选一题作答。
(1) 三角形 ABC 的边 BC,CA,AB 的长度分别为 a,b,c。从三角形内部的点 D 向三条直线 BC,CA,AB 所作垂线的长度分别为 x,y,z,三角形面积记为 S。
(a) 求 x,y 的取值范围。
(b) 求 x2+y2+z2 的极小值。
(c) 证明 (b) 中求出的极小值也是最小值。
(d) 求 xyz 的最大值。
(2) 设 n 为自然数,p∈(0,1)、t∈R、λ>0 为常数。
(a) 随机变量 X 服从二项分布 Bin(n,p),概率质量函数为
pX(x)=nCxpx(1−p)n−x,x=0,1,…,n.
求期望 E[exp(tX)]。
(b) 随机变量 Y 服从泊松分布 Po(λ),概率质量函数为
pY(y)=exp(−λ)y!λy,y=0,1,….
求期望 E[exp(tY)]。
(c) 随机变量 Zn 服从二项分布 Bin(n,λ/n),其中 n>λ。求极限 limn→∞E[exp(tZn)]。
Kai
問 1
(1)
(a)
detX=−9t なので、
x1,x2,x3 が1次独立になるのは、
t=0 のときである。
(b)
c=abc
とすると、
Xc=ax1+bx2+cx3
なので、 Xc は
x1,x2,x3 の1次結合で表される。
また、
XTXc=x1T(Xc)x2T(Xc)x3T(Xc)
と表されるので、 XTXc=03 は、
Xc が x1,x2,x3
のいずれとの内積も 0 であることを意味する。
したがって、 XTXc=03 ならば、
Xc=03 である。
(c)
det(XTX)=(detXT)(detX)=(detX)2=81t2
なので、 XTX が正則なのは t=0 のときである。
(2)
(a)
回転前の座標を ρ≥0 とすると、回転後の点は
(x,y,z)=(ρcosθ,ρsinθ,(ρ−a)2),0≤θ<2π.
ρ=x2+y2 より、曲面の式は
z=(x2+y2−a)2 となる。
(b)
r=x2+y2 とおくと f=(r−a)2≥0 である。
r=a、すなわち円 x2+y2=a2 上の各点で最小値 0 を取る。
原点では f(0,0)=a2 であり、0<r<2a ならば
f(x,y)−a2=r(r−2a)<0.
したがって原点は厳密な極大点で、極大値は a2 である。
r>0 では ∇f=2(r−a)(x,y)/r なので、他の極値はない。
なお r→∞ で f→∞ のため、大域的な最大値は存在しない。
問 2
(1)
(a)
D と3辺でできる三角形の面積を足すと、
ax+by+cz=2S.
D は内部の点なので x,y,z>0 であり、
x>0,y>0,ax+by<2S.
逆に、この条件を満たす (x,y) に対して
z=(2S−ax−by)/c>0 とおけば、正の重心座標
(ax,by,cz)/(2S) が和 1 を持ち、対応する内部の点 D が存在する。
(b)
制約 ax+by+cz=2S の下で Lagrange の未定乗数法を使うと
2x=μa, 2y=μb, 2z=μc となる。
したがって
(x,y,z)=a2+b2+c22S(a,b,c),
における極小値は
a2+b2+c24S2.
(c)
Cauchy–Schwarz の不等式から
(2S)2=(ax+by+cz)2≤(a2+b2+c2)(x2+y2+z2).
(b) の正の距離の組で等号が成り立つため、これは最小値である。
(d)
ax,by,cz>0 に相加相乗平均の不等式を適用すると、
abcxyz≤(3ax+by+cz)3=(32S)3.
ax=by=cz=2S/3 のとき等号が成り立つ。この点は三角形の重心であり、
maxxyz=27abc8S3.
(2)
(a)
E[exp(tX)]=x=0∑nexp(tx)⋅nCxpx(1−p)n−x=x=0∑n nCx(pet)x(1−p)n−x=(1−p+pet)n
(b)
E[exp(tY)]=y=0∑∞exp(ty)⋅exp(−λ)y!λy=exp(−λ)y=0∑∞y!(λet)y=exp(−λ)⋅exp(λet)=exp(λ(et−1))
(c)
(a) より、
E[exp(tZn)]=(1+nλ(et−1))n
なので、
n→∞limE[exp(tZn)]=exp(λ(et−1))
である。右辺は Poisson(λ) の積率母関数であり、t=0 の近傍で一致するので、Zn は Poisson(λ) に分布収束する。
Reference