九州大学 システム情報科学府 情報理工学専攻・電気電子工学専攻 2017年8月実施 電気回路
Author
Zero
Description
【問 1】
図 1 の回路について,以下の問いに答えよ.ただし,電源電圧 E の角周波数を ω とする.
(1) 電源から見たインピーダンス Z を求めよ.
(2) 電流 I を求めよ.
(3) 位相差 arg(I/E) が π/2 となる条件を求めよ.
【問 2】
2 端子対回路 N と電圧 E の電源,インピーダンス ZG からなる図 2(a) の回路と,図 2(b) の回路が等価であるとき,以下の問いに答えよ.
(1) 2 端子対回路 N のインピーダンス行列 Z が,
Z=[z11z21z12z22]
で与えられるとき,E0 および Z0 を求めよ.
(2) 2 端子対回路 N が図 2(c) で与えられるとき,E0 および Z0 を求めよ.
【問 3】
図 3 の回路について,以下の問いに答えよ.ただし,電源電流 J の角周波数を ω とする.
(1) 抵抗 RL の電流 I と消費電力 P を求めよ.
(2) 次の 3 つの場合についてそれぞれ,消費電力 P が最大となる条件を求めよ.
- (a) X1,X2 がともに可変である.ただし,RL<R0 とする.
- (b) X1 が固定で,X2 が可変である.
- (c) X1 が可変で,X2 が固定である.
【問 4】
図 4 の回路について,以下の問いに答えよ.ただし,R=2Ω,C=1/6F,L=3H とする.
(1) 電源電圧 E が 0V で回路が定常状態に達した後,時刻 t=0 で E を 2V に変化させた.t>0 における電流 i(t) を求めよ.
(2) 電源電圧 E が 4V で回路が定常状態に達した後,時刻 t=0 で E を 8V に変化させた.t>0 における電流 i(t) を求めよ.
题目描述
【问题 1】对图 1 交流电路,电源电压 E 的角频率为 ω。回答:
- 求电源端看到的等效阻抗 Z。
- 求电流 I。
- 求使相位差 arg(I/E)=π/2 成立的条件。
【问题 2】图 2(a)由二端口网络 N、电压源 E 和阻抗 ZG 构成,并与同一图片中的图 2(b) 等效。回答:
-
若 N 的阻抗参数矩阵为
Z=[z11z21z12z22],
求图 2(b) 等效电路中的 E0 与 Z0。
-
当二端口网络 N 具体为图 2(c) 所示电路时,求 E0 与 Z0。
【问题 3】对图 3 电路,电流源 J 的角频率为 ω。回答:
- 求负载电阻 RL 中的电流 I 及其消耗功率 P。
- 分别求下列三种情形中使 P 最大的条件:
- (a) X1,X2 均可调,且 RL<R0;
- (b) X1 固定、X2 可调;
- (c) X1 可调、X2 固定。
【问题 4】对图 4 电路,已知
R=2Ω、C=61F、L=3H。回答:
- 电源电压 E=0V 且电路达到稳态后,在 t=0 将 E 改为 2V;求 t>0 的电流 i(t)。
- 电源电压 E=4V 且电路达到稳态后,在 t=0 将 E 改为 8V;求 t>0 的电流 i(t)。
Kai
【問 1】
(1)
Z=jωC11+R1//(R2+jωC21)=jωC11+1+jωC2R2+jωC2R1R1(1+jωC2R2)=jωC11+1+jωC2(R1+R2)R1(1+jωC2R2)=jωC1[1+jωC2(R1+R2)]1+jωC2(R1+R2)+jωC1R1(1+jωC2R2)
(2)
E=ZI0⇔I0=ZE
I=R1+(R2+jωC21)R1⋅I0=jωC2(R1+R2)+1jωC2R1×ZE=jωC2(R1+R2)+1jωC2R1×1+jωC2(R1+R2)+jωC1R1(1+jωC2R2)jωC1[1+jωC2(R1+R2)]E=1+jωC2(R1+R2)+jωC1R1(1+jωC2R2)−ω2C1C2R1E=ω2C1C2R1R2−1−jω(C1R1+C2R1+C2R2)ω2C1C2R1E
(3)
(2) の逆数を取ると、
IE=ω2C1C2R1ω2C1C2R1R2−1−jωC1C2R1C1R1+C2R1+C2R2.
素子値と ω は正なので、虚部は負である。したがって実部が零であれば arg(E/I)=−π/2、すなわち arg(I/E)=π/2 となる。求める条件は
ω2C1C2R1R2=1,ω=C1C2R1R21.
【問 2】
(1)
図 2(a) の N に流れ込む入力電流を I1、出力電流を I2 とし、対応する端子電圧を V1,V2 とする。図 2(b) のテブナン等価回路は、開放電圧 E0 と直列インピーダンス Z0 からなる。
(V1V2)=(Z11Z21Z12Z22)(I1I2)
{V1V2=Z11I1+Z12I2=Z21I1+Z22I2
E0 は (a) の回路の出力端子対の開放電圧で(I2=0 のときの、V2)
E0=Z21I1
(a) の回路について、回路より、
E=ZGI1+V1
E=ZGI1+Z11I1⇔I1=ZG+Z11E
よって、E0=ZG+Z11Z21E
Z0 電圧源 E を無効すなわちショートさせたときの I2V2 であるから、V1=−ZGI1。V1=Z11I1+Z12I2 を用いて
Z11I1+Z12I2=−ZGI1
I1=−ZG+Z11Z12I2
V2=Z21I1+Z22I2 より、
V2=−ZG+Z11Z21Z12I2+Z22I2
⇒I2V2=Z22−ZG+Z11Z12Z21
Z0=Z22−ZG+Z11Z12Z21
(2)
2 端子回路 N が (c) のとき E0 と Z0
Z=[Z11Z21Z12Z22]{V1V2=Z11I1+Z12I2=Z21I1+Z22I2
(i)
I2=0 のとき、
V1=Z11I1
Z11=Za+Zb
(ii)
I1=0 のとき、
V2=Z22I2
Z22=Zb+Zc
(iii)
V2=0 のとき、
回路より、
−I2=Zb+ZcZbI1(1◯)
0=Z21I1+Z22I2
−I2=Z22Z21I1(2◯)
①、②から、
Z22Z21Z21=Zb+ZcZb=Zb+ZcZbZ22=Zb
(iv)
V1=0 のとき、
0=Z11I1+Z12I2
−I1=Z11Z12I2(3◯)
回路より、
−I1=Za+ZbZbI2(4◯)
③、④から、
Z12=Za+ZbZbZ11=Zb
(c) の回路のインピーダンス行列 Z は以下で表せる
Z=[Z11Z21Z12Z22]=[Za+ZbZbZbZb+Zc]
よって、(1) の答えから、
E0=ZG+Z11Z21E=ZG+Za+ZbZbE
Z0=Z22−ZG+Z11Z12Z21=Zb+Zc−ZG+Za+ZbZb2
【問 3】
(1)
R0JR0JIII=[R0+jX1//(jX2+RL)]I0=[R0+RL+j(X1+X2)jX1(RL+jX2)]I0=jX1+RL+jX2jX1I0=RL+j(X1+X2)jX1×R0RL+jR0(X1+X2)+jRLX1−X1X2RL+j(X1+X2)R0J=R0RL−X1X2+j[R0(X1+X2)+RLX1]jX1R0J
P=Re[Pc]=(R0RL−X1X2)2+[R0(X1+X2)+RLX1]2R02RLX12∣J∣2
(2)
(a)
RL+j(X1+X2)jX1(RL+jX2)jX1(RL+jX2)=R0=R0RL+jR0(X1+X2)
実部、虚部を比較
{−X1X2X1RL=R0RL=R0(X1+X2)(1◯)(2◯)
② より、
X1=−R0−RLR0X2(3◯)
③ を ① に代入
R0−RLR0X22X22X2X1=R0RL=RL(R0−RL)=±RL(R0−RL)=∓R0R0−RLRL
以上から、
X1=∓R0R0−RLRL
X2=±RL(R0−RL)
(b)
X1: 固定 X2: 可変
分母が最小となるとき、P は最大となる
分母を X2 を度数とする関数 f(X2) としたとき、 f(X2) の X2 で微分したものが0かつ f(X2) の X2 の 2 階微分が正のときの X2 が求めるものである
∂X2∂⋅f(X2)=2(R0RL−X1X2)⋅(−X1)+2[R0(X1+X2)+RLX1]R0=0
X1(X1X2−R0RL)+R02(X1+X2)+R0RLX1X12X2+R02X1+R02X2X2(X12+R02)X2=0=0=−R02X1=−X12+R02R02X1
∂X22∂2⋅f(X2)=2X12+2R02>0
よって、
X2=−X12+R02R02X1
なお、X1=0 なら負荷は短絡されて P=0 となり、どの X2 でも同じ値である。
(c)
X1=0 とし、(1) の分母・分子を X12 で割ると
P=X22+(R0+RL)2+X12R02X2+X12R02(RL2+X22)R02RL∣J∣2.
u=1/X1 とすると分母は u の下に凸な二次式であり、
u=−RL2+X22X2
で最小となる。したがって X2=0 の場合、求める条件は
X1=−X2RL2+X22.
X2=0 では有限の X1 で最大値を取らず、∣X1∣→∞ において
P→R02RL∣J∣2/(R0+RL)2 となる。
【問 4】
(1)
回路より、
E=Ri0(t)+Ldtdi(t)i0(t)=i(t)+dtdq(t)Cq(t)=Ldtdi(t)⇔q(t)=CLdtdi(t)⇔dtdq(t)=CLdt2d2i(t)(1◯)(2◯)(3◯)
② を ① に代入 ( i0(t)を消去 )
E=R[i(t)+dtdq(t)]+Ldtdi(t)
RCLE=dt2d2i(t)+RC1⋅dtdi(t)+CL1i(t)
i(t)=is+ic
RCLE=CL1is⇔is=RE
0=dt2d2i(t)+RC1dtdi(t)+CL1i(t)
ic(t)=Aeλt
0=λ2+RC1λ+CL1
R=2,C=61,L=3 に代入
0=λ2+3λ+2
λ=−1、−2
ic(t)=C1e−t+C2e−2t
i(t)=RE+C1e−t+C2e−2t
i(t)=21E+C1e−t+C2e−2t
E=2 より、
i(t)=1+C1e−t+C2e−2t
i(0)=0 より、
0=1+C1+C2
dtdi(t)=−C1e−t−2C2e−2t
dtdi(t)=CL1q(t)
dtdi(0)=2q(0)=0
0=−C1−2C2
C1=−2.C2=1
よって、i(t)=1−2e−t+e−2t[A]
(2)
切替前の直流定常状態では、コイルは短絡、コンデンサは開放として扱える。したがって
i(0−)=24=2A,q(0−)=0.
コイル電流とコンデンサ電圧の連続性から、i(0+)=2、q(0+)=0 であり、
i′(0+)=q(0+)/(CL)=0 となる。切替後の一般解
i(t)=4+C1e−t+C2e−2t
にこれらを代入すると、
C1+C2=−2,−C1−2C2=0.
よって C1=−4、C2=2 なので、
i(t)=4−4e−t+2e−2t A(t>0).