京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 2020年度 問題I-1
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
電荷 q の点電荷の時刻 t における位置、速度、加速度を r,v,a とする。観測点 R で時刻 t′ に観測される場は、d=∣R−r∣、k=(R−r)/d、s=d(1−k⋅v/c)、t′=t+d/c として
E=4πε0s3qd(1−c2v2)(k−cv)+4πε0c2s3qd2k×[(k−cv)×a],B=ck×E.
SI 単位系を用いる。
- 十分遠方でのポインティングベクトルの主要項を、E,B を使わず表せ。
- v≪c とし、k と a の角を θ として、単位時間あたり放射エネルギーの角分布を求め、図示せよ。
- 全方向への放射電力が W=q2a2/(6πε0c3) となることを示せ。
次に質量 m の電荷が一様磁場 B=(0,0,B) 中で運動する。放射反作用を含む運動方程式を、正の定数 β を用いて
mr¨=F+mβr...
とし、F=qr˙×B とする。
- xy 平面内の運動について、V=x˙+iy˙ が満たす微分方程式を求めよ。
- ∣qBβ/m∣≪1 の下で方程式を解き、運動エネルギーの時間変化率を求めよ。
- 減衰が小さく軌道がほぼ円のとき、(3) の W を V で表せ。
- (5)(6) の比較から β を決めよ。電子の場合の数値を有効数字1桁で求めよ。mec2=511keV、ℏc=197MeVfm、α=e2/(4πε0ℏc)=1/137、c=3.0×108m/s を使ってよい。
- 電子のほぼ円運動の周波数が 10GHz の場合、V(t) の減衰時間を求めよ。
题目描述
点电荷的延迟电磁场由上式给定,d 是源到观测点的距离,k 为传播单位矢量,s=d(1−k⋅v/c)。
- 求远区主要能流。
- 非相对论极限下,求相对于加速度方向的辐射角分布并画图。
- 积分得到总辐射功率。
- 均匀 z 向磁场中加入 mβr... 的反作用,求复速度 V=x˙+iy˙ 的方程。
- 弱反作用下求物理解与动能变化率。
- 近圆轨道时把辐射功率写成 V 的函数。
- 用能量守恒求 β,并按给定常数估算电子的数值。
- 频率为 10GHz 时求速度振幅的衰减时间。
Kai
(1)–(3)
(1) 遠方では d−1 の放射電場が支配し、k⋅Erad=0 である。したがって
Srad=16π2ε0c3s6q2d4k×[(k−cv)×a]2k.
(2) v≪c では s≃d。よって
dΩdW=d2∣S∣=16π2ε0c3q2a2sin2θ.
加速度軸上でゼロ、垂直方向で最大となる軸対称分布である。

(3) ∫sin2θdΩ=2π∫0πsin3θdθ=8π/3 より
W=6πε0c3q2a2.
(4)・(5)
ωc=qB/m とおくと
βV¨−V˙−iωcV=0.
特性根は λ±=[1±1+4iβωc]/(2β)。λ+ は β→0 でも急増する暴走解なので、弱い放射減衰を表す解ではその係数をゼロとする。減衰する根を二次まで展開すると
λ−=−iωc−βωc2+O(β2ωc3),V(t)≃V(0)e−iωct−βωc2t.
K=m∣V∣2/2 なので
K˙≃−2βωc2K=−mβωc2∣V∣2.
(6)–(8)
(6) 円運動では a≃∣ωcV∣ より
W≃6πε0c3q2ωc2∣V∣2.
(7) −K˙=W を比較して
β=6πε0mc3q2.
電子では β=(2/3)α(ℏc)/[(mec2)c]≃6.3×10−24s。有効数字1桁では 6×10−24s。
(8) 周波数 f=1010Hz に対して ∣ωc∣=2πf である。速度振幅の減衰時間は
τV=β(2πf)21≃4×101s.
運動エネルギーの減衰時間はこの半分である。
Reference