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京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 2018年8月実施 問題II-3-AB

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

II-3A(物理数学)​

1次元区間 [0,L][0,L] で定義された温度場 T(x,t)T(x,t) が拡散方程式

∂T∂t=D∂2T∂x2(B)\frac{\partial T}{\partial t}=D\frac{\partial^2T}{\partial x^2}\tag{B}

に従うとし、境界条件

∂T(x,t)∂x∣x=0=∂T(x,t)∂x∣x=L=0(C)\left.\frac{\partial T(x,t)}{\partial x}\right|_{x=0} =\left.\frac{\partial T(x,t)}{\partial x}\right|_{x=L}=0\tag{C}

を満たすとする。

(1) 1次元区間 [0,L][0,L] において有界で連続な任意の関数 T(x,t)T(x,t) に対して、適切な実関数の組 ϕn(x)\phi_n(x)(n=0,1,2,…n=0,1,2,\ldots)によって

T(x,t)=∑n=0∞an(t)ϕn(x)T(x,t)=\sum_{n=0}^\infty a_n(t)\phi_n(x)

と表すことができる。T(x,t)T(x,t) が式 (B) と境界条件 (C) を満たす温度場のとき、実関数の組 ϕn(x)\phi_n(x)(n=0,1,2,…n=0,1,2,\ldots)を適切に選ぶことにより、an(t)a_n(t) の従う微分方程式が ama_m(m≠nm\ne n)を含まないようにすることができる。そのような関数の組 ϕn(x)\phi_n(x) の具体例を書け。また、そのときの an(t)a_n(t) に対する微分方程式を解いて、an(t)a_n(t) を an(0)a_n(0) を用いて表せ。

(2) Tn(t)T_n(t) を

Tn(t)=∫0Ldx ϕn(x)T(x,t)T_n(t)=\int_0^Ldx\,\phi_n(x)T(x,t)

で定義する。an(0)≠0a_n(0)\ne0 の場合、Tn(t)/an(0)T_n(t)/a_n(0) を求めよ。ただし、結果は積分を含まない表現とせよ。

(3) 時刻 t=0t=0 における温度場が

T(x,0)=A[1−(2xL−1)+13(2xL−1)3]T(x,0)=A\left[1-\left(\frac{2x}L-1\right)+\frac13\left(\frac{2x}L-1\right)^3\right]

で与えられるとする。AA は定数である。任意の tt において、∫0Ldx T(x,t)\int_0^Ldx\,T(x,t) を求めよ。

II-3B(実験)​

荷電粒子の運動量を測定する方法について考える。図1のように、0≤y≤L0\le y\le L の領域 D に、磁束密度の大きさが BB で時間的に一定かつ空間的に一様な磁場が、xyxy 平面に垂直に手前から奥への向きに印加されているとする。正の電荷 ee を持つ粒子が y<0y<0 の領域から y=0y=0 の面に垂直に入射し、領域 D で磁場の影響を受けて運動する場合を考える。ここで、粒子は磁場以外の影響は受けないものとする。また、相対論的な効果を考慮する必要はない。

原題 図1:一様磁場中の粒子軌道と測定点

(1) 領域 D 内で入射粒子の軌跡は円の一部である円弧を描く。円の半径を ρ\rho として、粒子の運動量の大きさを ρ\rho を用いて表せ。

(2) y=0y=0 および y=Ly=L において、粒子の xx 方向の通過位置を測定したとする。y=0,Ly=0,L での測定値をそれぞれ x1,x2x_1,x_2 として、円の半径を求めよ。ただし運動量の大きさが十分大きい場合を考えるため、図1に示す偏向角は十分小さいとしてよい。

(3) 小問 (2) で述べた位置の測定値から得られる粒子の運動量の大きさを pp とする。測定値 x1,x2x_1,x_2 の各々には、標準偏差 σx\sigma_x の独立な測定誤差があるとする。誤差伝播を考慮して、pp の相対誤差 σp/p\sigma_p/p を求めよ。ただし、x1,x2x_1,x_2 の測定値以外に誤差の起源はなく、得られた相対誤差が十分に小さい場合を考えているものとする。

题目描述​

II-3A(物理数学)

设定义在一维区间 [0,L][0,L] 上的温度场 T(x,t)T(x,t) 服从扩散方程

∂T∂t=D∂2T∂x2,(B)\frac{\partial T}{\partial t}=D\frac{\partial^2T}{\partial x^2},\tag{B}

并满足边界条件

∂T(x,t)∂x∣x=0=∂T(x,t)∂x∣x=L=0.(C)\left.\frac{\partial T(x,t)}{\partial x}\right|_{x=0} =\left.\frac{\partial T(x,t)}{\partial x}\right|_{x=L}=0.\tag{C}

(1) 对一维区间 [0,L][0,L] 上任意有界连续函数 T(x,t)T(x,t),可用适当的一组实函数 ϕn(x)\phi_n(x)(n=0,1,2,…n=0,1,2,\ldots)表示为

T(x,t)=∑n=0∞an(t)ϕn(x).T(x,t)=\sum_{n=0}^\infty a_n(t)\phi_n(x).

当 T(x,t)T(x,t) 是满足式 (B) 和边界条件 (C) 的温度场时,适当选择实函数组 ϕn(x)\phi_n(x),可使 an(t)a_n(t) 满足的微分方程不包含 ama_m(m≠nm\ne n)。给出这样一组函数 ϕn(x)\phi_n(x) 的具体例子。并求解此时 an(t)a_n(t) 满足的微分方程,用 an(0)a_n(0) 表示 an(t)a_n(t)。

(2) 定义

Tn(t)=∫0Ldx ϕn(x)T(x,t).T_n(t)=\int_0^Ldx\,\phi_n(x)T(x,t).

在 an(0)≠0a_n(0)\ne0 时求 Tn(t)/an(0)T_n(t)/a_n(0),结果不得包含积分。

(3) 设 t=0t=0 时的温度场为

T(x,0)=A[1−(2xL−1)+13(2xL−1)3],T(x,0)=A\left[1-\left(\frac{2x}L-1\right)+\frac13\left(\frac{2x}L-1\right)^3\right],

其中 AA 为常数。求任意 tt 时的 ∫0Ldx T(x,t)\int_0^Ldx\,T(x,t)。

II-3B(实验)

考虑测量带电粒子动量的方法。如图1,在区域 D(0≤y≤L0\le y\le L)内施加磁通密度大小为 BB、不随时间变化且空间均匀的磁场,方向垂直于 xyxy 平面并从前方指向后方。带正电荷 ee 的粒子从 y<0y<0 区域垂直入射 y=0y=0 平面,并在区域 D 中受到磁场作用而运动。粒子不受磁场以外的影响,也不必考虑相对论效应。

(1) 入射粒子在区域 D 内沿一段圆弧运动。设圆半径为 ρ\rho,用 ρ\rho 表示粒子动量的大小。

(2) 在 y=0y=0 和 y=Ly=L 处测量粒子通过位置的 xx 坐标,测量值分别为 x1,x2x_1,x_2,求圆的半径。考虑动量充分大的情况,因此可认为图1中的偏转角充分小。

(3) 将由第 (2) 问位置测量值求得的粒子动量大小记为 pp。测量值 x1,x2x_1,x_2 各有标准差为 σx\sigma_x 的独立测量误差。考虑误差传播,求 pp 的相对误差 σp/p\sigma_p/p。除 x1,x2x_1,x_2 的测量误差外没有其他误差来源,并且只考虑所得相对误差充分小的情况。

Kai​

II-3A​

(1) ϕ0=1\phi_0=1、ϕn=cos⁡(nπx/L)\phi_n=\cos(n\pi x/L) (n≥1n\geq1) と選ぶ。境界条件を満たし、ϕn′′=−(nπ/L)2ϕn\phi_n''=-(n\pi/L)^2\phi_n なので

a˙n=−D(nπ/L)2an,an(t)=an(0)e−D(nπ/L)2t.\boxed{\dot a_n=-D(n\pi/L)^2a_n,\qquad a_n(t)=a_n(0)e^{-D(n\pi/L)^2t}.}

(2) 余弦の直交性より

Tn(t)an(0)={L(n=0),(L/2)e−D(nπ/L)2t(n≥1).\boxed{\frac{T_n(t)}{a_n(0)}= \begin{cases}L &(n=0),\\(L/2)e^{-D(n\pi/L)^2t}&(n\geq1). \end{cases}}

(3) 熱方程式を積分すると d∫0LTdx/dt=D[Tx]0L=0d\int_0^LTdx/dt=D[T_x]_0^L=0。初期値の奇数べきの項は x=L/2x=L/2 に関して反対称なので積分がゼロとなる。したがって

∫0LT(x,t)dx=AL.\boxed{\int_0^LT(x,t)dx=AL.}

II-3B​

(1) ローレンツ力と向心力から pv/ρ=evBpv/\rho=evB、したがって p=eBρ\boxed{p=eB\rho}。

(2) 正電荷は左へ曲がるので d=x1−x2>0d=x_1-x_2>0。円の幾何から L2+(ρ−d)2=ρ2L^2+(\rho-d)^2=\rho^2、すなわち ρ=(L2+d2)/(2d)\rho=(L^2+d^2)/(2d)。小偏向 d≪Ld\ll L では

ρ≃L22(x1−x2),p≃eBL22(x1−x2).\boxed{\rho\simeq\frac{L^2}{2(x_1-x_2)},\qquad p\simeq\frac{eBL^2}{2(x_1-x_2)}.}

(3) 独立な位置誤差から σd2=2σx2\sigma_d^2=2\sigma_x^2。p∝d−1p\propto d^{-1} より

σpp≃2σx∣x1−x2∣.\boxed{\frac{\sigma_p}{p}\simeq\frac{\sqrt2\sigma_x}{|x_1-x_2|}.}

この一次の誤差伝播には σx≪∣x1−x2∣\sigma_x\ll|x_1-x_2| を要する。

Reference​