京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 2017年8月実施 問題III-1
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
一様な磁束密度 B=(0,0,B) 中における電子(電荷 −e、質量 m)の運動(サイクロトロン運動)を考える。ただし、電子は磁場に垂直に運動しているとし、座標系は直角座標とする。なお、解答は SI 単位系で述べよ。
(1) 電子は磁力線の周りを角振動数 ωc で旋回運動する。ωc を求めよ。
次に、一様磁場のない状態で、陽子(電荷 +e)の周りを電子が遠心力とクーロン力がつりあった状態で公転運動している状況を考える。これは水素原子の古典模型(いわゆる長岡模型)である。ただし、陽子は電子より十分重いので、静止していると近似して良い。
(2) 公転運動の半径が r の円軌道のとき公転運動の角振動数 ω0 を求めよ。ただし、真空中の誘電率は ϵ0 とする。
(3) 電子の軌道は電子の運動量の大きさ mv で決まる物質波の波長 λ=h/(mv) より短い軌道を取ることができない、つまり最小の軌道長 2πr は λ に等しい。これから最小の軌道半径 rB(ボーア半径)を求めよ。ただし、h はプランク定数である。
さて、上記の水素原子の古典模型に一様な磁束密度 B=(0,0,B) をかけたときの磁場に垂直な面(xy 面)における電子の運動を考えよう。
(4) 電子の運動方程式を、直角座標を用いて書き下せ。
(5) 磁場が弱いとき(ω0≫ωc のとき)、基本的に電子は陽子の周りを公転運動する。公転運動の角振動数 ω は、ローレンツ力により磁場がないときの値 ω0 からわずかにずれ、ω=ω0±δω となる。このときの δω を求めよ。ただし、簡単のため、電子の軌道半径 r は一定として計算せよ。(この角振動数のずれが、ゼーマン効果における振動数のずれに対応する。このモデルはゼーマン効果の最も簡単な古典モデルである。)
题目描述
考虑电荷为 −e、质量为 m 的电子在均匀磁通密度 B=(0,0,B) 中的运动(回旋运动)。设电子沿垂直于磁场的方向运动,使用直角坐标系和 SI 单位制作答。
(1) 电子绕磁力线以角频率 ωc 做回旋运动。求 ωc。
接下来考虑不存在均匀磁场时,电子绕质子(电荷 +e)在离心力与库仑力平衡的状态下公转。这是氢原子的经典模型(所谓长冈模型)。由于质子远重于电子,可以近似认为质子静止。
(2) 当公转轨道为半径 r 的圆时,求公转角频率 ω0。真空介电常数为 ϵ0。
(3) 电子不能沿长度小于其动量大小 mv 所决定的物质波波长 λ=h/(mv) 的轨道运动,即最小轨道长度 2πr 等于 λ。据此求最小轨道半径 rB(玻尔半径),其中 h 为普朗克常数。
现在对上述氢原子经典模型施加均匀磁通密度 B=(0,0,B),考虑电子在垂直于磁场的平面(xy 平面)内的运动。
(4) 用直角坐标写出电子的运动方程。
(5) 磁场较弱(ω0≫ωc)时,电子基本上仍绕质子公转。洛伦兹力使公转角频率 ω 相对于无磁场时的值 ω0 产生微小偏移,成为 ω=ω0±δω。求 δω。为简单起见,计算时保持电子轨道半径 r 不变。该角频率偏移对应于塞曼效应中的频率偏移,此模型是塞曼效应最简单的经典模型。
Kai
(1)
ローレンツ力 −ev×B が向心力となり、mvωc=evB。したがって
ωc=meB.
(2)
mrω02=4πϵ0r2e2,ω0=4πϵ0mr3e2.
(3)
2πr=h/(mv) は mvr=ℏ に等しい。これと mv2/r=e2/(4πϵ0r2) から
rB=me24πϵ0ℏ2=πme2ϵ0h2.
(4)
クーロン力は中心向き、−ev×B=(−eBy˙,eBx˙,0) なので
mx¨my¨=−4πϵ0r3e2x−eBy˙,=−4πϵ0r3e2y+eBx˙,
ここで r=x2+y2 である。
(5)
r を固定して z=x+iy とおけば
z¨−iωcz˙+ω02z=0.
z∝eiΩt とすると Ω2−ωcΩ−ω02=0。二つの回転方向の正の角振動数は
ω±=ω02+4ωc2±2ωc=ω0±2ωc+O(ω0ωc2).
したがって
δω=2ωc=2meB.
Reference