京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 2016年8月実施 問題I-3-ABC
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
I-3A(物理数学)
g=g(x,t) に関する拡散型偏微分方程式
∂t∂g=∂x2∂2g(−∞<x<∞, 0≤t)(A)
を、g(x,t=0)=δ(x) なる条件のもとに解け。必要なら、積分公式
∫0∞exp(−aλ2)cos(bλ)dλ=21aπexp(−4ab2)(B)
を使ってもよい。
I-3B(統計力学)
二つの縮退していないエネルギー準位 0,Δ をもつ独立な粒子 N 個からなる系が、温度 T で熱平衡にある。
(1) この系の分配関数 Z(T) を書き下せ。ただし、ボルツマン定数は k とする。
(2) Z(T) を用いて、この系のヘルムホルツの自由エネルギー F(T) を求めよ。
(3) F(T) を用いて、この系のエントロピー S(T) を求めよ。
(4) T→∞ での S の値を求めよ。また、その物理的意味について式を含めて簡潔に説明せよ。
(5) エントロピーは T,F と内部エネルギー U だけを使って表現できる。その表式を書き下せ。
(6) U(T) を求めよ。
I-3C(力学)
半径 R の球面 x2+y2+z2=R2 の中に質量 m の質点が置かれている。ここで鉛直方向上向きに z 座標をとる。質点には鉛直方向下向きに重力(加速度 g)が働いており、質点は球面から離れずに滑らかに運動するとする。この時、次の問いに答えよ。
(1) 質点を、球面の南極 (x,y,z)=(0,0,−R) 付近で、y=0 を保ちながら微小振動をさせた時の振動の周期 T を求めよ。
(2) 質点が高さ z=−z0(z0>0)の水平面上で円運動する場合の速度 v0 を求めよ。
(3) (x,y,z)=(R,0,0) に置かれた質点に y 方向の速度 v1 を与えたとする。その後、質点は球面上を運動し、その高さ z も時間変動する。高さの最小値 z1 を求めよ。
题目描述
I-3A(物理数学)
求解关于 g=g(x,t) 的扩散型偏微分方程
∂t∂g=∂x2∂2g(−∞<x<∞, 0≤t),(A)
条件为 g(x,t=0)=δ(x)。必要时可以使用积分公式
∫0∞exp(−aλ2)cos(bλ)dλ=21aπexp(−4ab2).(B)
I-3B(统计力学)
由 N 个相互独立、各有两个非简并能级 0,Δ 的粒子组成的系统,在温度 T 下处于热平衡。
(1) 写出系统的配分函数 Z(T),玻尔兹曼常数记为 k。
(2) 使用 Z(T),求系统的亥姆霍兹自由能 F(T)。
(3) 使用 F(T),求系统的熵 S(T)。
(4) 求 T→∞ 时 S 的值,并结合公式简要说明其物理意义。
(5) 熵可以只用 T,F 和内能 U 表示。写出这一表达式。
(6) 求 U(T)。
I-3C(力学)
半径为 R 的球面 x2+y2+z2=R2 内放置一个质量为 m 的质点。取竖直向上为 z 坐标正方向。质点受到竖直向下的重力(加速度 g),并且不离开球面,沿球面光滑运动。回答以下问题。
(1) 使质点在球面南极 (x,y,z)=(0,0,−R) 附近保持 y=0 做微小振动,求振动周期 T。
(2) 质点在高度 z=−z0(z0>0)的水平面内做圆周运动,求其速度 v0。
(3) 对位于 (x,y,z)=(R,0,0) 的质点施加 y 方向的初速度 v1。此后质点沿球面运动,其高度 z 也随时间变化。求高度的最小值 z1。
Kai
I-3A
g(k,t)=∫g(x,t)e−ikxdx とすると
∂tg=−k2g,g(k,0)=1,g=e−k2t.
逆変換により
g(x,t)=4πt1exp(−4tx2),t>0.
積分は常に 1 であり、t↓0 でデルタ関数に分布の意味で収束する。
I-3B
(1)
粒子一個の分配関数は 1+e−Δ/(kT) だから
Z=(1+e−Δ/(kT))N.
(2)
F=−kTlnZ=−NkTln(1+e−Δ/(kT)).
(3)
S=−∂T∂F=Nkln(1+e−Δ/(kT))+1+eΔ/(kT)NΔ/T.
(4)
S⟶Nkln2=kln(2N).
二準位の占有確率がともに 1/2 に近づき、全 2N 状態が等確率になる。
(5)
F=U−TS より S=(U−F)/T。
(6)
U=F+TS=1+eΔ/(kT)NΔ.
これは励起準位の占有確率に NΔ を掛けた結果とも一致する。
I-3C
(1)
鉛直下向きからの角度を θ とすれば
L=21mR2θ˙2+mgRcosθ,θ¨+Rgθ≃0.
よって T=2πR/g。
(2)
軌道半径は ρ=R2−z02。拘束力の鉛直成分が重力を支え、水平成分が向心力となるので
mgmv02/ρ=z0ρ,v0=z0g(R2−z02).
(3)
エネルギーと z 軸周りの角運動量が保存し、
21mv2+mgz=21mv12,mρvφ=mRv1.
最低点では z˙=0 なので速度は方位角方向のみであり、ρ2=R2−z12。したがって
v12−2gz1=R2−z12R2v12,z1(2gz12−v12z1−2gR2)=0.
負の折返し点を選び、
z1=4gv12−v14+16g2R2.
v1=0 の場合も極限として z1=−R となる。
Reference