京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 2016年8月実施 問題I-2
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
引力ポテンシャル V(∣r1−r2∣) を及ぼしあった質量 m の2粒子からなる量子系の束縛状態を考える。r1,r2 は2粒子の座標である。重心座標 rG=(r1+r2)/2 と相対座標 r=r1−r2=(x,y) とに分けて考え、以下、重心は止まっているものとし、∣r∣=r と書く。
先ず、2次元で、ポテンシャルが円筒対称な場合
V(r)={0−V0(r>a),(r<a),(A)
(V0>0)を考える。
(1) 2次元ラプラシアン ∇2 を円筒座標 (r,θ) で表わせ。ただし結果のみでも良い。また、x=rcosθ, y=rsinθ である。
(2) 定常状態の波動関数 ψ を、角運動量の z 成分 Lz の固有値 ℏn に対する固有関数 Φn(θ) で
ψ(r)=n∑RnΦn(θ)(B)
のように展開した時の係数 Rn は動径 r の関数である。Rn(r) が満たす微分方程式を書け。ただし、エネルギー固有値は E と表記せよ。
(3) 引力の強さは無次元パラメタ
λ=4ℏ2mV0a2(C)
で表現できる。引力が弱く、λ が十分に小さい時の基底状態のエネルギー固有値 E を λ と V0 を用いて表わせ。ただし、2つの微分方程式
dz2d2X±+z1dzdX±±X±=0(D)
の物理的に許される解の z→0 における漸近的ふるまいが、それぞれ、
X+(z)≃1−z2/4,X−(z)≃ln(c/z)(E)
(c は正の定数)であることを用いてよい。
次に、x 座標上の引力ポテンシャル
V(x)=⎩⎨⎧V10V2(x<0),(0<x<b),(x>b),(F)
の下にある1次元系を考える。ただし、V1≥V2>0 であるとする。
(4) V1=V2 の場合には、円筒対称な2次元ポテンシャル (A) の場合と同様、束縛状態は必ず存在することを示せ。
(5) V1>V2 である場合には、束縛状態が一つも存在しない状況が生まれる。そのための条件を、mV2b2/ℏ2 と比 V2/V1 を用いて表わせ。
题目描述
考虑由两个质量均为 m、通过吸引势 V(∣r1−r2∣) 相互作用的粒子组成的量子系统的束缚态。r1,r2 为两粒子的坐标。将运动分成质心坐标 rG=(r1+r2)/2 和相对坐标 r=r1−r2=(x,y),以下设质心静止,并记 ∣r∣=r。
首先考虑二维、势具有圆柱对称性的情形:
V(r)={0−V0(r>a),(r<a),V0>0.(A)
(1) 用圆柱坐标 (r,θ) 表示二维拉普拉斯算符 ∇2,只写结果亦可。其中 x=rcosθ, y=rsinθ。
(2) 将定态波函数 ψ 按角动量 z 分量 Lz 的本征值 ℏn 对应的本征函数 Φn(θ) 展开为
ψ(r)=n∑RnΦn(θ).(B)
展开系数 Rn 是径向坐标 r 的函数。写出 Rn(r) 满足的微分方程,能量本征值记为 E。
(3) 吸引力的强度可以用无量纲参数
λ=4ℏ2mV0a2(C)
表示。当吸引力很弱、λ 充分小时,用 λ 和 V0 表示基态能量本征值 E。可以使用以下事实:两个微分方程
dz2d2X±+z1dzdX±±X±=0(D)
的物理可接受解在 z→0 时的渐近行为分别为
X+(z)≃1−z2/4,X−(z)≃ln(c/z),(E)
其中 c 为正常数。
接着考虑在 x 轴吸引势
V(x)=⎩⎨⎧V10V2(x<0),(0<x<b),(x>b),(F)
作用下的一维系统,设 V1≥V2>0。
(4) 证明当 V1=V2 时,与二维圆柱对称势 (A) 的情形相同,束缚态必定存在。
(5) 当 V1>V2 时,可能出现一个束缚态也不存在的情形。用 mV2b2/ℏ2 和比值 V2/V1 表示其条件。
Kai
(1)
∇2=r1∂r∂(r∂r∂)+r21∂θ2∂2.
(2)
相対運動の換算質量は μ=m/2 であり、H=−ℏ2∇2/m+V。Φn=einθ/2π を用いると
Rn′′+r1Rn′+[ℏ2m(E−V(r))−r2n2]Rn=0.
(3)
基底状態は n=0 で、−V0<E<0。k=m(V0+E)/ℏ、κ=m∣E∣/ℏ とすると
R0(r)={AJ0(kr)BK0(κr)r<a,r>a.
r=a での対数微分の連続性から
J0(ka)kaJ1(ka)=K0(κa)κaK1(κa).
ka≃2λ、κa≪1 とし、題意の最低次の近似を用いれば
2λ≃ln(c/(κa))1,∣E∣=4λV0(κa)2.
したがって、主指数を残した弱結合近似では
E≈−4λc2V0e−1/λ.
この式の指数 −1/λ は最低次の接続から決まるが、有限の前因子を相対誤差まで確定するには高次項が必要である。実際、J0(u)=1−u2/4+u4/64+⋯ を用いると
lnκac=2λ1−41+O(λ),E=−4λc2V0exp[−λ1+21+O(λ)].
ここで標準の K0 に対して c=2e−γ である。任意に弱い引力にも負の束縛エネルギーが存在する。
(4)
換算質量は引き続き m/2 とする。0<E<V2 について
k=ℏmE,κi=ℏm(Vi−E)
とおく。波動関数を左側 Aeκ1x、井戸内 Csin(kx+δ)、右側 De−κ2(x−b) とし、両境界で接続すると
kb+arctanκ1k+arctanκ2k=nπ,n=1,2,…
を得る。左辺は E とともに単調増加する。V1=V2=V では E→0 で零、E→V−0 で bmV/ℏ+π>π だから、n=1 の根が必ず存在する。
(5)
V1>V2 の場合、E→V2−0 における左辺の上限は
ℏbmV2+arctanV1−V2V2+2π.
これが π 以下なら n=1 の根がなく、高い n の根もない。よって求める条件は
ℏ2mV2b2≤[arccosV1V2]2.
等号に対応する E=V2 の解は右半直線で減衰せず、規格化できないので束縛状態に含まれない。
Reference