京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 2016年度 III-1
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
下図の軸対称な電極 I、II、III と +z 方向の一様磁場 B>0 を用いて、質量 m、電荷 q>0 の非相対論的粒子を原点付近に閉じ込める。原点近傍のポテンシャルは
ϕ=−2κ(x2+y2−2z2),A=(−2By,2Bx,0).
重力は無視する。

- 古典運動を考える。
- (a) x,y,z の運動方程式を書け。
- (b) ζ=x+iy とすると mζ¨=−iqBζ˙+qκζ。解を ζ=C1e−iω1t+C2e−iω2t、ω1,2=ωc/2±Δ と書き、ωc,Δ を求めよ。
- (c) 閉じ込めのための κ の条件を求めよ。以後この条件と Δ>0 を仮定する。
- L=mr˙2/2−qϕ+qA⋅r˙ を用いる。
- (a) 正準運動量 px,py を求めよ。
- (b) η=px+ipy を ζ,ζ˙ で表せ。上の解を入れると η=−imΔ(C1e−iω1t−C2e−iω2t) となる。
- ハミルトニアンを Hxy+Hz に分けて書け。
以後量子論を考える。ハミルトニアンが二次式なので、ハイゼンベルク表示の ζ,η の時間依存性は上式と同じであり、C1,C2 は演算子となる。
- ハイゼンベルク方程式を用い、[Hxy,C1]、[Hxy,C2] を求めよ。
- (a) C1,C2 を ζ,η の線形結合で表せ。(b) 正準交換関係から [C1,C1†]=ℏ/(mΔ) を示せ。他に [C2,C2†]=−ℏ/(mΔ)、残りはゼロとしてよい。(c) C1=κ1a,C2=κ2b†、[a,a†]=[b,b†]=1 となる正定数 κ1,κ2 を求めよ。
- (a) 定数項を省き Hxy=ra†a+sb†b と書くときの r,s を求めよ。(b) 固有値と最小値の有無を答えよ。(c) a∣0⟩=b∣0⟩=0 で定義される状態から規格化固有状態を書け。
题目描述
使用上图中的轴对称电极 I、II、III 及沿 +z 的均匀磁场 B>0 俘获质量 m、正电荷 q 的非相对论粒子。忽略重力,近原点有
ϕ=−κ(x2+y2−2z2)/2,A=(−By/2,Bx/2,0).
- (a) 写经典运动方程;(b) 令 ζ=x+iy,其解为 C1e−iω1t+C2e−iω2t,ω1,2=ωc/2±Δ,求 ωc,Δ;(c) 求可稳定闭合运动的 κ 范围,后续取 Δ>0。
- 由 L=mr˙2/2−qϕ+qA⋅r˙:(a) 求 px,py;(b) 用 ζ,ζ˙ 表示 η=px+ipy,并得到 η=−imΔ(C1e−iω1t−C2e−iω2t)。
- 将哈密顿量分为 Hxy+Hz。
量子化后,海森堡表示仍有上述时间形式,但 C1,C2 为算符。
- 求 [Hxy,Ci]。
- (a) 用 ζ,η 表示 Ci;(b) 验证 [C1,C1†]=ℏ/(mΔ),可用 [C2,C2†]=−ℏ/(mΔ)、其余为零;(c) 令 C1=κ1a,C2=κ2b†,两组玻色算符满足标准对易关系,求正数 κ1,κ2。
- (a) 忽略常数将 Hxy 写成 ra†a+sb†b;(b) 求能级及是否有最小值;(c) 从两湮灭算符的共同真空写出归一化本征态。
Kai
(1a)
E=−∇ϕ=(κx,κy,−2κz)、B=Bez より
mx¨=qκx+qBy˙,my¨=qκy−qBx˙,mz¨=−2qκz.
(1b)
ζ∝e−iωt を代入すると mω2−qBω+qκ=0 なので
ωc=mqB,Δ=4ωc2−mqκ.
(1c)
z 方向の束縛には κ>0、xy 方向の一般解が有界であるには異なる実根が必要なので
0<κ<4mqB2.
上端では重根に伴う te−iωct/2 が現れるため除外する。
(2a)
px=mx˙−2qBy,py=my˙+2qBx.
(2b)
η=mζ˙+2imωcζ=−imΔ(C1e−iω1t−C2e−iω2t).
(3)
H=(p−qA)2/(2m)+qϕ より
Hxy=2m(px+qBy/2)2+(py−qBx/2)2−2qκ(x2+y2),
Hz=2mpz2+qκz2.
(4)
ζ˙=(i/ℏ)[Hxy,ζ] に時間依存性を入れて異なる指数関数の係数を比較すると
[Hxy,C1]=−ℏω1C1,[Hxy,C2]=−ℏω2C2.
(5a)
C1=21(ζ+mΔiη)eiω1t,C2=21(ζ−mΔiη)eiω2t.
(5b)
正準関係から [ζ,η†]=2iℏ、[η,ζ†]=−2iℏ、[ζ,ζ†]=[η,η†]=0。よって
[C1,C1†]=41[−mΔi[ζ,η†]+mΔi[η,ζ†]]=mΔℏ.
(5c)
κ1=κ2=mΔℏ.
C2 の交換関係が負なので、C2 は b でなく b† に比例する。
(6a)
[Hxy,a]=−ℏω1a、[Hxy,b]=+ℏω2b なので
r=ℏω1,s=−ℏω2.
(6b)
問題の指定通り定数項を省いたエネルギーは
En1n2=ℏω1n1−ℏω2n2,n1,n2=0,1,2,….
0<ω2<ω1 なので n2→∞ で E→−∞、最小値は存在しない。元のハミルトニアンでは定数 ℏ(ω1−ω2)/2 を戻すが、この結論は変わらない。
(6c)
∣n1,n2⟩=n1!n2!(a†)n1(b†)n2∣0⟩.
共通真空は基底エネルギー状態を意味しない。
Reference