京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 2015年度 III-3
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
磁気モーメント μi を持つ N 粒子を考える。各モーメントの大きさは μ で、平面内の互いに 120∘ をなす 3 方向(状態 1、2、3)のいずれかをとる。各状態の方向は図1のように定める。

距離によらない相互作用は
H=−NJ(i,j)∑μi⋅μj=−2NJi∑j=i∑μi⋅μj,J>0.
各状態の粒子数を N1,N2,N3、N1+N2+N3=N とする。
- 全磁化の x 成分 M を粒子数で表し、
H=4NJμ2[2N−(N1−N2)2−(N2−N3)2−(N3−N1)2]
を示せ。
2. 状態数を ν とし、S=kBlogν とする。logN!≃NlogN−N を用い、N1,N2,N3≫1 のときのエントロピーを求めよ。
F(T;N1,N2,N3)=H−TS とおけば、分配関数は粒子数の分割について ZN(T)=∑(N1,N2,N3)e−F/(kBT) と表される。N→∞ では系の自由エネルギーは F(T;N1,N2,N3) の最小値に一致する。
- N2=N3 を仮定し、F を T,M の関数で表せ。
- F(T;M) の極値を与える M の式を求めよ。
- 温度を下げると Tc で M=0 から Ms=0 に不連続に変化する一次相転移が起こる。Tc,Ms の満たす条件を F で表せ。
- Ms=Nμ/2 が条件を満たすことを示し、Tc を求めよ。
题目描述
N 个粒子各有大小为 μ 的磁矩,只能指向平面内相隔 120∘ 的三个方向;三种状态的方向如上图1所示。任意不同粒子对之间的相互作用为 −Jμi⋅μj/N,J>0。三种状态粒子数为 N1,N2,N3,总数为 N。
- 表示总磁化的 x 分量 M,并证明
H=4NJμ2[2N−(N1−N2)2−(N2−N3)2−(N3−N1)2].
- 用状态数 ν、S=kBlogν 及斯特林公式,求各 Ni≫1 下的熵。
定义 F(T;N1,N2,N3)=H−TS,则 ZN=∑e−F/(kBT)。热力学极限中系统自由能等于此 F 的最小值。
- 假设 N2=N3,用 T,M 表示 F。
- 求自由能驻点方程。
- 若降温至 Tc 时磁化从零跃变为 Ms=0,用 F 写出共存条件。
- 证明 Ms=Nμ/2 满足条件并求转变温度。
Kai
(1)
M=μ(N1−2N2+N3)=2μ(3N1−N).
同方向の内積は μ2、異方向は −μ2/2 なので
H=−2NJμ2[i=1∑3Ni(Ni−1)−i<j∑NiNj].
∑i<j(Ni−Nj)2=2∑iNi2−2∑i<jNiNj を用いれば指定された形を得る。
(2)
ν=N1!N2!N3!N!,S≃kB(NlogN−i∑NilogNi).
(3)
q=M/(Nμ)、−1/2≤q≤1 とおくと
N1=3N(1+2q),N2=N3=3N(1−q).
よって
F(T;M)=2Jμ2−2NJμ2q2+NkBT[31+2qlog31+2q+32(1−q)log31−q].
端点では xlogx→0 を用いる。
(4)
内部の極値では ∂F/∂M=0、すなわち
log1−q1+2q=2kBT3Jμ2q.
(5)
二つの安定な極小の自由エネルギーが等しいので
F(Tc;Ms)=F(Tc;0),∂M∂FTc,Ms=0.
M=0 でも自動的に一階微分がゼロであり、両状態が極小であることを確認する。
(6)
qs=1/2 とすると
F(T;Nμ/2)−F(T;0)=−8NJμ2+3NkBTlog2.
両者が等しい温度は
Tc=8kBlog23Jμ2.
このとき (4) の左辺は log4=2log2、右辺も 3Jμ2/(4kBTc)=2log2 で一致する。さらに q=0,1/2 の両点で
N1∂q2∂2F=−Jμ2+2kBTc=Jμ2(4log23−1)>0,
したがって両点は安定な極小である。
Reference