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京都大学 理学研究科 数学・数理解析専攻 2019年度 基礎科目 問題5

Author​

祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)

Description​

nn を 22 以上の整数、AA を nn 次複素正方行列とする。An−1A^{n-1} は対角化可能でないが、AnA^n が対角化可能であるとき、An=0A^n=0 となることを示せ。

题目描述​

设 n≥2n\ge2,AA 是 nn 阶复矩阵。若 An−1A^{n-1} 不可对角化,而 AnA^n 可对角化,证明 An=0A^n=0。

Kai​

AA の Jordan 標準形を考える。固有値 λ≠0\lambda\ne0 に属する大きさ r≥2r\ge2 の Jordan 細胞 Jr(λ)=λI+NJ_r(\lambda)=\lambda I+N があれば、

Jr(λ)n=λnI+nλn−1N+⋯J_r(\lambda)^n=\lambda^nI+n\lambda^{n-1}N+\cdots

の第 11 上副対角成分は nλn−1≠0n\lambda^{n-1}\ne0 である。この行列の固有値は λn\lambda^n だけなので、対角化可能なら λnI\lambda^nI でなければならず、矛盾する。したがって非零固有値に属する Jordan 細胞はすべて大きさ 11 である。

零固有値に属する Jordan 細胞がすべて大きさ n−1n-1 以下なら、その (n−1)(n-1) 乗はすべて零になる。非零固有値の細胞は大きさ 11 なので、この場合 An−1A^{n-1} は対角化可能となり、仮定に反する。

よって大きさ nn の零固有値の Jordan 細胞が存在する。AA 自身が nn 次であるから、その Jordan 標準形は Jn(0)J_n(0) 一つだけであり、

An=0.\boxed{A^n=0}.

Reference​