京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2026年8月実施 数学【II】
Author
AnonTokyo #83056
Description
π を円周率,R を実数全体からなる集合とする。
問題 1
以下の設問に答えよ。
(1) ∫0π/2sin3θdθ の値を求めよ。
(2) xy 平面で {(x,y)∣x=rcosθ, y=rsinθ, 0<θ<2π, 0<r<cosθ} の面積 (area) を求めよ。
(3) R2 で定義された実数値関数
f(x,y)=1+x2+y2+x2y2xy,(x,y)∈R2
の最大値 (maximum value) および最小値 (minimum value) のそれぞれについて,存在するならばその値を求め,存在しないならばそのことを示せ。
問題 2
関数 f:R2→R を
f(x,y)=⎩⎨⎧x2+y2x3y−xy3,0,(x,y)=(0,0),(x,y)=(0,0)
とする。以下の設問に答えよ。
(1) ∂x∂f(0,0) の値を求めよ。
(2) ∂y∂x∂2f(0,0) の値を求めよ。
Kai
問題 1
(1) 定積分
sin3θ=sinθ(1−cos2θ) と変形し,u=cosθ と置換する。
∫0π/2sin3θdθ=∫01(1−u2)du=[u−3u3]01=32.
(2) 面積
極座標の面積要素は rdrdθ である。したがって
S=∫0π/2∫0cosθrdrdθ=21∫0π/2cos2θdθ=8π.
(3) 最大値・最小値
分母は (1+x2)(1+y2) と因数分解できるので,
f(x,y)=1+x2x1+y2y.
1+x2≥2∣x∣ より ∣x/(1+x2)∣≤1/2,同様に ∣y/(1+y2)∣≤1/2 である。等号はそれぞれ絶対値が 1 のときに成立する。よって
maxf=41,minf=−41.
最大値は (x,y)=(1,1),(−1,−1) で,最小値は (1,−1),(−1,1) で達成される。
問題 2
(1) 一階偏微分
f(h,0)=f(0,0)=0 であるため,定義より
∂x∂f(0,0)=h→0limhf(h,0)−f(0,0)=0.
(2) 混合偏微分
y=0 を固定すると,
fx(0,y)=h→0limhf(h,y)−f(0,y)=h→0limh2+y2h2y−y3=−y.
(1) より y=0 でも fx(0,0)=0 であり,fx(0,y)=−y がすべての y で成り立つ。したがって
∂y∂x∂2f(0,0)=k→0limk−k−0=−1.
なお,偏微分の順序を交換した値は +1 である。二階混合偏導関数の交換可能性を仮定してはならない。
∂y∂x∂2f(0,0)=k→0limkfx(0,k)−fx(0,0)=−1.
注意: 此题不能直接假设两个混合偏导数相等;实际上按相反次序得到 fyx(0,0)=1。