京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2025年8月実施 数学【II】
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
log は自然対数、e はその底、π は円周率、R は実数全体とする。
問題1
(1) A={(x,y)∈R2:x2≤1+y≤x} とする。
(i) 実定数 a について、直線 x=a と A との共通部分が空でないための必要十分条件を求めよ。
(ii) 次の集合 B 上の積分を求めよ。
B={(s,t)∈R2:s≥0, 0≤t<4π, s2cos2t≤1+ssint≤scost},∬Bs2costdsdt.
(2) x>0 に対して f(x)=log(max{x,e}) と定め、f0(x)=x、fn(x)=f(fn−1(x)) (n≥1) とする。
(i) g(x)=(x−e)f(x) が微分可能な x をすべて求め、その導関数を求めよ。またグラフの概形を描け。
(ii) ∏n=0∞fn(x)<∞ を示せ。
(iii) ∫e∞∏n=0∞fn(x)dx<∞ が成立するか、理由とともに答えよ。
問題2
(1) a>0 に対して f(x)=xxe−ax (x>0) の極値があればその位置と極値、および極大・極小の別を求めよ。なければ理由を示せ。
(2) g(x)=log((1−x)/(1+x)) (−1<x<1) を x=0 のまわりで三次まで Maclaurin 展開し、それに基づく log2 の近似値を計算せよ。
(3) 非負実数 x,y,z に対し h(x,y,z)=cosxcosycosz とする。制約 2x+y+z=π のもとで h の最大値を求めよ。
题目描述
log 为自然对数,e 为其底,π 为圆周率,R 为实数集。
问题 1:(1)令 A={(x,y)∈R2:x2≤1+y≤x}。
(i)求直线 x=a 与 A 的交集非空的充要条件,其中 a 为实常数。
(ii)在下列区域上计算积分:
B={(s,t)∈R2:s≥0, 0≤t<4π, s2cos2t≤1+ssint≤scost},∬Bs2costdsdt.
(2)对 x>0 定义 f(x)=log(max{x,e})、f0(x)=x 及 fn(x)=f(fn−1(x))(n≥1)。
(i)求 g(x)=(x−e)f(x) 的全部可微点及相应导数,画出函数概形。
(ii)证明 ∏n=0∞fn(x)<∞。
(iii)判断 ∫e∞(∏n=0∞fn(x))−1dx<∞ 是否成立,并说明理由。
问题 2:(1)给定 a>0,求 f(x)=xxe−ax(x>0)的极值点、极值并判断极大或极小;若无极值则说明原因。
(2)将 g(x)=log((1−x)/(1+x))(−1<x<1)在 0 处展开至三次项,并据此计算 log2 的近似值。
(3)求非负实数 x,y,z 满足 2x+y+z=π 时 h(x,y,z)=cosxcosycosz 的最大值。
Kai
問題1
(1)(i) 縦断面は a2−1≤y≤a−1。従って条件は a2≤a、すなわち 0≤a≤1。
(ii) x=scost,y=ssint とすれば dxdy=sdsdt である。0≤t<4π は領域を二回覆い、s2costdsdt=xdxdy となる。従って
∬Bs2costdsdt=2∫01∫x2−1x−1xdydx=2∫01(x2−x3)dx=61.
問題1 (2)
(i) f(x)=1 (0<x≤e)、f(x)=logx (x>e) より、g はすべての x>0 で微分可能で、
g′(x)={1,logx+1−e/x,0<x≤e,x>e.
0<x≤e では直線 g=x−e。x>e では g′>0、g′′=(x+e)/x2>0 であり、(e,0) で傾き 1 のまま上に曲がる。

(ii) u>e なら f(u)=logu≤u−1 だから、有限回の反復で値が e 以下になる。その次からはすべて 1 である。従って無限積は有限個の正の因子の積となり、有限である。
(iii) a0=e,ak+1=eak とする。区間 (ak,ak+1) では
n=0∏∞fn(x)=xlogx⋯log∘(k+1)x,
従って
∫akak+1∏nfn(x)dx=[log∘(k+2)x]akak+1=1.
各区間の和は ∑k≥01=∞。よって不等式は成立しない。
問題2
(1) logf=xlogx−ax より f′/f=logx+1−a。これは単調増加して x=ea−1 で零になる。従って一意な極小値は
f(ea−1)=exp(−ea−1),
極大値は存在しない。
(2) 対数の展開の差をとると
g(x)=−2x−32x3+O(x5).
g(−1/3)=log2 より log2≃2/3+2/81=56/81。
(3) 0≤x≤π/2、y+z=π−2x だから
cosycosz=2cos(y−z)+cos(y+z)≤21−cos2x=sin2x.
従って h≤cosxsin2x=u−u3 (u=cosx∈[0,1])。最大は u=1/3 であり、y=z=π/2−x とすれば等号を達成する。よって
hmax=332.