京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2025年8月実施 数学【I】
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
問題1
実数 θ に対して
A(θ)=(cosθ−sinθsinθcosθ)
と定義する。
(1) 次の等式を満たす実数 θ をすべて求めよ。存在しない場合は「存在しない」と答えよ。
A(−3π)A(6π)A(θ)A(−61)A(31)=21(1−111).
(2) A(0),A(π/6),A(π/3) がある二次複素正則行列によって同時対角化可能か否かを、証明とともに示せ。
(3) 正の実数 θ と二次元実列ベクトル x0 が与えられている。x(t+1)=θA(θ)x(t) (t=0,1,…)、x(0)=x0 とするとき、limt→∞∥x(t)∥ を求めよ。正・負の無限大への発散はそれぞれ ∞,−∞、それ以外で極限がない場合は「存在しない」と答えよ。
問題2
R を実数全体とする。基底にはベクトルの順序も含め、(e1,e2,e3) のように表す。
(1) 次の行列で定まる線形写像それぞれの核の次元を求め、次元が 1 以上ならその基底も求めよ。
T1:R3→R4,11221−11−22130,T2:R3→R2,(161648).
(2) T1,T2 を全射、単射、全単射、いずれでもない、のいずれかに分類せよ。
(3) v1=(1,−1,0)T,v2=(1,0,−1)T,v3=(1,2,3)T とする。Gram–Schmidt 法で、v1 を正規化して v1′、v2 を v1′ に直交化・正規化して v2′、v3 を v1′,v2′ に直交化・正規化して v3′ を得る。同様に、v2 を正規化して v2′′、v1 を v2′′ に直交化・正規化して v1′′、v3 を v1′′,v2′′ に直交化・正規化して v3′′ を得る。基底 (v1′,v2′,v3′) から基底 (v1′′,v2′′,v3′′) への変換行列 P を求めよ。
(4) (3) の P の行列式を求めよ。
题目描述
问题 1:对实数 θ 定义
A(θ)=(cosθ−sinθsinθcosθ).
(1)求满足下式的全部实数 θ;若不存在则回答“不存在”。
A(−π/3)A(π/6)A(θ)A(−1/6)A(1/3)=21(1−111).
(2)判断 A(0),A(π/6),A(π/3) 能否用同一个二阶可逆复矩阵对角化,并证明。
(3)给定正实数 θ 和二维实列向量 x0,令 x(t+1)=θA(θ)x(t)(t=0,1,…)、x(0)=x0,求 limt→∞∥x(t)∥。向正、负无穷发散分别记作 ∞,−∞,其他无极限情形回答“不存在”。
问题 2:R 为实数集;基是有顺序的向量组。
(1)求下列矩阵定义的线性映射的核维数;若维数至少为 1,求核的一组基。
T1:R3→R4,11221−11−22130,T2:R3→R2,(161648).
(2)分别判断 T1,T2 是满射、单射、双射,还是二者都不是。
(3)令 v1=(1,−1,0)T,v2=(1,0,−1)T,v3=(1,2,3)T。按 v1,v2,v3 的顺序作 Gram–Schmidt 正交归一化,得到 (v1′,v2′,v3′)。再先归一化 v2 得到 v2′′,把 v1 对 v2′′ 正交归一化得到 v1′′,把 v3 对 v1′′,v2′′ 正交归一化得到 v3′′。求从基 (v1′,v2′,v3′) 到基 (v1′′,v2′′,v3′′) 的变换矩阵 P。
(4)求 detP。
Kai
問題1
(1) 加法定理より A(s)A(t)=A(s+t)、右辺は A(π/4) である。従って
θ−6π+61=4π+2kπ,θ=125π−2+2kπ(k∈Z).
(2) S=(1i1−i) とすれば detS=−2i=0 であり、任意の実数 t について
S−1A(t)S=diag(eit,e−it).
従って三行列は同時対角化可能である。
(3) A(θ) は直交行列なので ∥x(t)∥=θt∥x0∥。従って極限は
⎩⎨⎧0,∥x0∥,+∞,x0=0 または 0<θ<1,θ=1,θ>1, x0=0.
問題2
(1) T1 の最初の三行の行列式は 1 なので階数は 3、dimkerT1=0。T2 の核では二式の差から x3=0、x1+x2=0 となる。従って
dimkerT2=1,kerT2=span{(1,−1,0)T}.
(2) T1 は単射で全射ではない。T2 は階数 2 より全射で、単射ではない。
(3) Gram–Schmidt 法により
E=(v1′,v2′,v3′)=(2(1,−1,0)T,6(1,1,−2)T,3(1,1,1)T),
F=(v1′′,v2′′,v3′′)=(6(1,−2,1)T,2(1,0,−1)T,3(1,1,1)T).
EP=F を満たす基底変換行列は
P=ETF=3/2−1/201/23/20001.
座標列の変換は [x]F=P−1[x]E=PT[x]E である。
(4) detP=3/4+1/4=1。