京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2024年8月実施 数学【II】
Author
AKIRA (小红书:94184092292), 祭音Myyura
Description
大学公表の原題
e をネイピア数(自然対数の底)、 R を実数全体からなる集合とする。また、ベクトル x の転置を xT で表す。
問題1
以下の設問に答えよ。
(1) 実数 x>0 に対して f(x)=xlogx とする。
- (i) y=f(x) のグラフの概形を、極値をとる点を含めて xy 平面上に描け。また、 f(x)=y となる x>0 が一意に定まるような実数 y の範囲を求めよ。
- (ii) ∫f(x)dx を求めよ。
- (iii) 設問 (i) で求めた範囲の y について、 f(x)=y となる x を f−1(y) で表す。 ∫f−1(y)dy を y および関数 f−1 を用いて表せ。
(2) n を正の整数とする。実数 c に対して数列 a1,a2,… が以下を満たすものとする。
a1an+1=c=an+1−ean,n=1,2,…
- (i) a2<a1 となるための c の必要十分条件を求めよ。
- (ii) c=1/2 とする。極限 n→∞liman を求めよ。極限が存在しない場合は、そのことを示せ。ただし e=1.648… を用いてもよい。
問題2
以下の設問に答えよ。
(i) a,b を b>a>0 を満たす定数とし、 2 次元ユークリッド空間内の楕円
{(x,y)∈R2 a2x2+b2y2=1}
を考える。点 P がこの楕円上を動くとき、点 P と点 (a,0) の距離の最大値を求めよ。
(ii) c=(c1,…,cn)T=0 を n 次元ユークリッド空間の定数ベクトル、 d を定数とし、
n 次元ユークリッド空間内の超平面
{x=(x1,…,xn)T∈Rn cTx=d}
を考える。原点からこの超平面までの距離を求めよ。ただし、
0=(0,…,0)T∈Rn
とする。
(iii) 実数 p,q に対して,
V=∬D(2−epx2−eqy2)dxdy
を求めよ。ただし,
D={(x,y)∈R2 epx2+eqy2≤2}
とする。
题目描述
下文中 e 表示自然对数的底,R 表示实数集,
xT 表示向量 x 的转置。回答以下两题。
-
完成下列各问。
- 对 x>0 定义
f(x)=xlogx.
1. 在 $xy$ 平面上画出 $y=f(x)$ 的大致图形并标明极值点;求所有使方程
$f(x)=y$ 的正实数解 $x$ 唯一确定的实数 $y$。
2. 求不定积分 $\int f(x)\,dx$。
3. 对上一小问所得唯一可解范围内的 $y$,把满足
$f(x)=y$ 的正数 $x$ 记作 $f^{-1}(y)$。仅用 $y$ 和函数
$f^{-1}$ 表示
∫f−1(y)dy.
- 对实数 c 定义数列
a1=c,an+1=an+1−ean,n=1,2,…,
其中 n 为正整数。
1. 求 $a_2<a_1$ 成立时 $c$ 的充要条件。
2. 令 $c=\frac12$。求
n→∞liman;
若极限不存在,则证明不存在。可以使用
e=1.648…。
-
完成下列各问。
- 设常数 b>a>0,考虑二维 Euclidean 空间中的椭圆
{(x,y)∈R2 a2x2+b2y2=1}.
当点 P 在椭圆上移动时,求 P 到固定点 (a,0) 的最大距离。
- 在 n 维 Euclidean 空间中,给定非零常向量
c=(c1,…,cn)T=0
和常数 d,考虑超平面
{x=(x1,…,xn)T∈Rn cTx=d},
其中 0=(0,…,0)T∈Rn。求原点到该超平面的距离。
- 对实数 p,q,计算
V=∬D(2−epx2−eqy2)dxdy,
其中区域为
D={(x,y)∈R2 epx2+eqy2≤2}.
Kai
問題1
(1)(i)
f′(x)=logx+1、f′′(x)=1/x>0 である。従って f は (0,e−1) で減少、(e−1,∞) で増加し、最小値 −e−1 を x=e−1 で取る。また、limx↓0f(x)=0、f(1)=0、limx→∞f(x)=∞ である。

−e−1<y<0 には解が2個、y<−e−1 には解が存在しない。従って正の解が一意になる範囲は
{−e−1}∪[0,∞).
(1)(ii)
部分積分より
∫xlogxdx=2x2logx−4x2+C.
(1)(iii)
y≥0 の区間上で x=f−1(y) とおけば、y=xlogx、dy=(1+logx)dx である。よって
∫f−1(y)dy=∫x(1+logx)dx=2x2logx+4x2+C.
従って
∫f−1(y)dy=2yf−1(y)+41(f−1(y))2+C.
一意可解範囲の孤立点 y=−e−1 だけでは、通常の不定積分を定義する区間にはならない。
(2)(i)
a2−a1=1−ec だから、条件は c>0 である。
(2)(ii)
ex≥1+x より x+1−ex≤0 である。従って a2=3/2−e<0 であり、n≥2 では an≤0 かつ an+1−an=1−ean≥0 となる。上に有界な単調増加列だから有限な極限 L が存在し、漸化式に極限を取ると eL=1 である。よって L=0。
問題2
(i)
楕円上では y2=b2(1−x2/a2) なので、距離の二乗は
d2(x)=a2+b2−2ax+(1−a2b2)x2,−a≤x≤a.
これは上に凸な二次関数で、頂点は x∗=−a3/(b2−a2) である。b2≤2a2 なら x∗≤−a なので最大は x=−a、b2>2a2 なら頂点で最大となる。従って
dmax=⎩⎨⎧2a,b2−a2b2,a<b≤2a,b>2a.
(ii)
Cauchy–Schwarz より ∣d∣=∣cTx∣≤∥c∥∥x∥ である。等号は x=dc/∥c∥2 で達成される。従って距離は
cTc∣d∣.
(iii)
x=2e−p/2rcosθ、y=2e−q/2rsinθ と置くと、領域は 0≤r≤1、0≤θ<2π となり、ヤコビアンの絶対値は 2e−(p+q)/2r である。従って
V=∫02π∫01(2−2r2)2e−(p+q)/2rdrdθ=2πe−(p+q)/2.