京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2024年8月実施 数学【I】
Author
AKIRA (小红书:94184092292), 祭音Myyura
Description
大学公表の原題
R を実数全体からなる集合とする。
問題1
以下の問いに答えよ。
(1) つぎの行列 A を考える。ただし、 x は実数である。 A5 が零行列となる x をひとつ求めよ。そのような x が存在しない場合は「存在しない」と答えよ。
A=7x−21381−719−14900010−150020500350
(2) 設問 (1) の行列 A を考える。 x=113 としたときの行列 A を B と表す。 5 次元実ベクトル空間において、行列 B から定まる線形写像 T(y)=By の零空間(核)の次元を求めよ。ただし、 y は 5 次元実ベクトル空間の元である。
(3) 実数 c に対して集合 W(c) を
W(c)=⎩⎨⎧x1x2⋮x10∈R10∣x1+x2+⋯+x10=c⎭⎬⎫
と定義する。 W(c) が 10 次元実ベクトル空間の部分空間(線形部分空間)になるような実数 c をすべて列挙せよ。
そのような c が存在しない場合は「存在しない」と答えよ。また、実ベクトル空間における部分空間の定義に従って、求めた答えが正しいことを証明せよ。
問題2
(1) 以下の実正方行列 C の行列式は、すべての実数 a,b,c,d,e,f に対して非負となることを示せ。
C=0abc−a0de−b−d0f−c−e−f0
(2) n 次の実正方行列 D の (i,j) 成分 aij が、すべての i,j について、 aij+aji=0 を満たしている。 n が奇数のとき、 D の行列式を求めよ。導出過程を示せ。
题目描述
以下 R 表示实数集。回答以下两题。
-
完成下列各问。
- 对实参数 x,考虑
A=7x−21381−719−14900010−150020500350.
求一个使 A5 等于零矩阵的 x;若不存在这样的实数,则回答“不存在”。
- 在上一小问的矩阵中令 x=113,所得矩阵记为 B。在五维实向量空间上考虑线性映射
T(y)=By,y∈R5.
求 T 的零空间(核)的维数。
- 对实数 c 定义
W(c)=⎩⎨⎧x1x2⋮x10∈R10 x1+x2+⋯+x10=c⎭⎬⎫.
列出使 W(c) 成为十维实向量空间 R10 的线性子空间的全部实数
c;若一个也没有,则回答“不存在”。还要依据实向量空间中子空间的定义,证明所列答案正确。
-
完成下列各问。
- 证明对任意实数 a,b,c,d,e,f,实方阵
C=0abc−a0de−b−d0f−c−e−f0
的行列式总是非负。
2. 设 D=(aij) 是 n 阶实方阵,并且对所有
i,j 都有
aij+aji=0.
当 n 为奇数时,求 detD,并写出推导过程。
Kai
問題1
(1)
A=(A11A210A22) と分割すると、
A11=(7x1−7),A22=010−15205350.
A112=(49+x)I2 だから、A5=0 なら x=−49 が必要である。この値を取れば A112=0 となる。また、直接計算によって A223=0 である。A5 の左下ブロックは
k=0∑4A224−kA21A11k
であり、各項は k≥2 または 4−k≥3 によって零になる。対角ブロックも零だから A5=0 である。従って x=−49 が答えとなる。
(2)
B の右下 3×3 ブロックの行列式は 0 なので detB=0、従って rankB≤4 である。一方、最初の4行・4列からなる小行列の行列式は 3240=0 だから、rankB=4 である。階数・退化次数定理より
dimkerT=5−4=1.
(3)
部分空間は零ベクトルを含むため、c=0 が必要である。逆に c=0 なら零ベクトルを含み、u,v∈W(0) と実数 α,β に対して
i=1∑10(αui+βvi)=αi∑ui+βi∑vi=0.
従って線形結合で閉じており、W(0) は部分空間である。答えは c=0 のみである。
問題2
(1)
行列式を展開すると
detC=(af−be+cd)2≥0.
(2)
DT=−D だから、奇数 n について
detD=detDT=det(−D)=(−1)ndetD=−detD.
従って detD=0 である。