京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2023年8月実施 専門科目 確率統計
Author
AKIRA (小红书:94184092292)
Description
以下の問題において, は事象 の確率を表し, と は確率変数 の期待値と分散を表す.また, はネイピア数(自然対数の底)を表す.
問題1
ある日の,店 の来客数 は,独立にポアソン分布 にしたがう確率変数とする.ただし, は未知パラメータである.なお,パラメータ のポアソン分布 の確率関数は
である.以下の設問に答えなさい.
(1) を用いて, の最尤推定量 を求めよ.
(2) ポアソン分布 にしたがう確率変数 の期待値 と分散 を求めよ.
広い店ほど来客数が多い傾向があり,店 の広さを定数 で表すと となることがわかった.ただし, は未知パラメータである.
(3) 最尤法で を推定したい. を用いて, の最尤推定量 を求めよ.
(4) 設問 (3) の の期待値 と分散 を求めよ.
(5) 重み付き最小二乗法で を推定したい
を最小にする の値を とする.ただし, は正の定数である. を求めよ.
(6) 設問 (5) の の期待値 と分散 を求めよ.
(7) 設問 (5) の に対して, を最小にする の値を求めよ.また,そのときの を求めよ.
問題2
を実数値確率変数とし,その累積分布関数をそれぞれ ,,確率密度関数を とする.ただし実数 に対して および とする.また, と の同時累積分布関数を ,同時確率密度関数を とする.以下の設問に答えなさい.
(1) をそれ自身の累積分布関数に代入して得られる を考える. は の範囲で定められる一様分布にしたがう確率変数であることを示せ.
(2) および を の範囲の一様分布にしたがう確率変数とする.確率変数 の同時累積分布関数を とする.対応する同時密度関数を
とする.確率変数 と に対して,ある が存在して
と表せることが知られている.このとき を のコピュラと呼び,対応する同時密度関数 をコピュラ密度関数と呼ぶ.
上式を用いて と の同時確率密度関数 を, のコピュラ に対応するコピュラ密度関数 ,および を用いて表せ.
(3) と の同時累積分布関数が
で与えられるとする. のコピュラ に対応するコピュラ密度関数 を求めよ.
Kai
問題1
問題2