京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2023年8月実施 複素関数論
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
i は虚数単位、π は円周率、e は自然対数の底とする。
問題1
(1) 方程式 ∑n=15zn=−1 のすべての解を a+bi (a,b∈R) の形で求めよ。
(2) f は領域 D で正則であり、D 内の単一閉曲線 C とその内部の点 a に対して
f(a)=2πi1∫Cz−af(z)dz
が成り立つとする。f′(a)=2πi1∫Cf(z)/(z−a)2dz が成り立つか。成り立てば複素微分の定義に基づいて証明し、成り立たなければ反例を示せ。
問題2
f(z)=ez/(z−1) とする。
(1) ∣z−1∣>0 における z=1 中心の Laurent 展開
f(z)=n=0∑∞an(z−1)n+n=1∑∞bn(z−1)−n
の係数と z=1 における留数を求めよ。
(2) ∣z∣>1 における z=0 中心の Laurent 展開
f(z)=k=0∑∞ckzk+k=1∑∞dkz−k
について d1 を求めよ。
(3) ∣z∣<1 における同じ形の展開について、dk=0 (k≥1) の理由を述べ、(1) の係数との次の関係を証明せよ。
ck=k!1{n=k∑∞an(−1)n−k(n−k)!n!+n=1∑∞bn(−1)n(n−1)!(n+k−1)!},k=0,1,….
問題3
曲線 ∂D は区分的に滑らかな Jordan 曲線で、D=D∪∂D の近傍で f,g が正則とする。∂D 上で ∣f(z)∣>∣g(z)∣ なら、f と f+g は D 内に重複度込みで同じ個数の零点を持つ(Rouché の定理)。これを踏まえて答えよ。
(1) 8z3−6z2+z の零点のうち ∣z∣<1 にあるものの個数を求めよ。
(2) z6−10z2+z+1 の零点のうち 1≤∣z∣<2 にあるものの個数を求めよ。
题目描述
i 为虚数单位,π 为圆周率,e 为自然对数的底。
问题 1:(1)以 a+bi(a,b∈R)的形式列出 ∑n=15zn=−1 的全部解。
(2)f 在区域 D 内全纯,对 D 内的简单闭曲线 C 及内部点 a,有 f(a)=(2πi)−1∫Cf(z)/(z−a)dz。判断 f′(a)=(2πi)−1∫Cf(z)/(z−a)2dz 是否成立;成立则依据复导数定义证明,否则给出反例。
问题 2:令 f(z)=ez/(z−1)。
(1)求 0<∣z−1∣ 上的 Laurent 展开 ∑n=0∞an(z−1)n+∑n=1∞bn(z−1)−n 的系数及 z=1 处的留数。
(2)在 ∣z∣>1 上写成 f(z)=∑k=0∞ckzk+∑k=1∞dkz−k,求 d1。
(3)考虑 ∣z∣<1 内相同形式的展开,说明为什么所有 dk=0,并证明对 k≥0:
ck=k!1{n=k∑∞an(−1)n−k(n−k)!n!+n=1∑∞bn(−1)n(n−1)!(n+k−1)!}.
问题 3:允许使用 Rouché 定理:若 ∂D 是分段光滑 Jordan 曲线,f,g 在闭区域附近全纯,且边界上 ∣f∣>∣g∣,则 f 和 f+g 在 D 内的零点数(计重数)相同。
(1)求 8z3−6z2+z 在 ∣z∣<1 内的零点数。
(2)求 z6−10z2+z+1 在 1≤∣z∣<2 内的零点数。
Kai
問題1
(1) z=1 は解でない。等比数列の和より z6=1 かつ z=1。従って
z=−1,21±23i,−21±23i.
(2) 成り立つ。∣h∣ を十分小さくとると
hf(a+h)−f(a)=2πi1∫C(z−a−h)(z−a)f(z)dz.
δ=minz∈C∣z−a∣>0 であり、∣h∣<δ/2 のとき右辺の核は h→0 で (z−a)−2 に一様収束する。よって積分と極限を交換して所望の公式を得る。
問題2
(1) w=z−1 とすれば f=eew/w だから
an=(n+1)!e,b1=e,bn=0 (n≥2),Res(f,1)=e.
(2) ∣z∣>1 で 1/(z−1)=∑j≥1z−j。ez の級数との積の z−1 係数は ∑m≥01/m!=e なので d1=e。
(3) f は単位円内で正則だから Taylor 展開を持ち、負の次数の係数はすべて零である。z=1 中心の級数を k 回微分して z=0 を代入し、ck=f(k)(0)/k! とすれば
dzkdk(z−1)nz=0=(−1)n−k(n−k)!n!,
dzkdk(z−1)−nz=0=(−1)n(n−1)!(n+k−1)!
より所望の関係式を得る。なお、この場合は ck=−∑j=0k1/j! とも書ける。
問題3
(1) ∣z∣=1 で ∣−6z2+z∣≤7<8=∣8z3∣。Rouché の定理より零点数は 3。
(2) ∣z∣=2 では ∣−10z2+z+1∣≤43<64=∣z6∣ なので内部に 6 個。∣z∣=1 では ∣z6+z+1∣≤3<10=∣−10z2∣ なので内部に 2 個。境界に零点はないため、求める数は 6−2=4。