京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2022年8月実施 専門科目 制御工学
Author
AKIRA (小红书:94184092292)
Description
問題1
以下の設問に答えよ。
(1) 入力 u(t) と出力 y(t) の関係が微分方程式
dt2d2y(t)+2siny(t)=u(t)
で記述されるシステムにおいて、入力と出力がそれぞれ一定値 u(t)=uˉ,y(t)=yˉ となる平衡状態を考える。
yˉ=π/2 のとき、平衡状態からの入力と出力の微小変化をそれぞれ δu(t),δy(t) としてこの微分方程式を線形化し、δu から δy への伝達関数を求めよ。
(2) 伝達関数が
(s+1)(s2+2s+5)1
であるシステムのステップ応答を求めよ。
(3) 図1のフィードバック制御系において、
P(s)=s2+as+21,K(s)=b+sc
とする。ここで a,b,c は定数パラメータであり、c=0 とする。
2≤a≤5 を満たすすべての a に対してフィードバック制御系が安定となる
b,c の条件を求めよ。
(4) 設問(3)のフィードバック制御系において a=1 とする。単位ステップ入力 r(t)=1 に対する出力 y(t) が limt→∞y(t)=1 と dt2d2y(0)≤1 を満たす
b,c の条件を求めよ。
問題2
位相進み補償
C(s)=kαTs+1Ts+1
は特定の周波数帯域で位相を進める働きをする補償器である。ただし、k,T は正の定数、α は 1 未満の正の定数である。このとき、次の命題が成り立つ。
- 命題1 周波数伝達関数 C(jω) の位相の最大値は arctan2α1−α であり、この最大値は角周波数 ωm=αT1 に対して得られる。
以下の設問に答えよ。
(1) 角周波数 ωm=αT1 における周波数伝達関数 C(jω) のゲインを求めよ。
(2) k=1,T=2,α=0.1 のときの C(s) のボード線図の概形を描け。
この際、軸上に主要な値を書き入れよ。ただし、ゲイン線図は折線近似でよい。また、近似値 arctan(0.910/2)≈55∘ を用いよ。
(3) 図2のような伝達関数 P(s) と K(s) のフィードバック制御系について考える。K(s)=1 の場合の位相交差周波数が ωpc=3、ゲイン余裕が GM=3dB であるとする。ここで ωm=ωpc を満たす位相進み補償 C(s) によって、K(s)=C(s) の場合の開ループ系の周波数伝達関数 P(jω)K(jω) が次の2つの条件を満たすようにしたい。
- (a) 角周波数 ωpc における位相が −135∘ である。
- (b) 角周波数 ωpc におけるゲインが 0 dB である。
このような定数 k,T,α を求めよ。なお、近似値 2≈6dB を用いよ。
(4) 命題1を証明せよ。ただし、次の公式を用いてよい。
tan(x−y)=1+tanxtanytanx−tany
Kai
問題1
問題2