京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2021年8月実施 数学【II】
Author
AKIRA
Description
を実数全体からなる集合とし、 をネイピア数(自然対数の底)とする。実数 に対して -平面上の領域 を
とし、以下の積分を考える。ただし は実数とする。
この積分を求めるために、以下の写像によって変数 を に変換することを考える。
以下の設問に答えよ。なお、以降では自然数 について次式が成り立つことを用いて良い。
(i) 上記の写像による領域 の -平面上の像 を求めよ。
(ii) 以下の空欄に入る式を を用いて表せ。
(iii) の値を求めよ。
(iv) 任意の に対して
が成立つことを示せ。
を直交座標系とする3次元ユークリッド空間における2つの楕円体
を考える。ただし、 は正の定数とする。以下の設問に答えよ。
(i) 上の点 における の接平面の方程式を求めよ。
(ii) の外部の 点 を考える。 を通る の接平面すべてを考え、それらの接点の集合を とする。 は、ある平面 に含まれる(図1)。平面 の方程式を求めよ。
設問(ii)で求めた によるの切断面は楕円となる。以下ではこの楕円を とする。
(iii) 設問(ii)の点 が楕円体 上にあるとき、 の中心座標 を求めよ。
(iv) 設問(ii)の点 が楕円体 上を動くとき、設問(iii)で示した の中心座標について、各成分の積
が最大となる点 とそのときの の値を求めよ。
Kai