京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2021年8月実施 数学【I】
Author
AKIRA, 祭音Myyura
Description
次の漸化式を満たす実数の数列 {xn} (n=0,1,2,...) について、以下の設問に答え
よ.なお, a (=0) は実数である。
xn+3=2axn+2+a2xn+1−2a3xn
(i) この数列について、次式が成り立つ行列 A を求めよ。
xn+1xn+2xn+3=Axnxn+1xn+2
(ii) 行列 A の固有値と固有ペクトルをすべて求めよ。
(iii) 任意の x0,x1,x2 に対して数列 {xn} が収束するとき、実数 a が満たすべき必要十分条件を求めよ。
(iv) a=21 のとき、次式で与えられる A∞ を求めよ。
A∞=n→∞limAn
R は実数全体からなる集合, e はネイピア数(自然対数の底)とする.
a∈R についての高々2次の実係数多項式の集合 V は R 上のベクトル空間とみなせる。
x∈R についての二つの連続関数 f(x),g(x) に対する内積を
⟨f,g⟩=∫01f(x)g(x) dx
で定めると、V は上記の内積について内積空間となる。以下の設問に答えよ。
(i) 任意の f(x)∈V と g(x)∈V について、コーシー・シュワルツの不等式
⟨f,g⟩2≤⟨f,f⟩⟨g,g⟩
が成り立つことを示せ。
(ii) V の基底 {1,3x,5x2} が正規直交基底をなすか否かを、理由とともに示せ。
(iii) Vの基底 {1,x,x2} は正規直交基底をなさない、グラム・シュミットの直交化法により、正規直交基底を構成せよ。
(iv) ex (x∈R) を多項式 h(x)∈V を用いて、
∫01(ex−h(x))2dx
が最小となるように近似したい。(iii) で求めた正規直交基底を用いて、h(x) を求めよ。
Kai
(i)
A=00−2a310a2012a
(ii)
∣A−λI∣=(a−λ)(a+λ)(λ−2a)
λ1=a,p1=1aa2
λ2=−a,p2=1−aa2
λ3=2a,p3=12a4a2
(iii)
P=1aa21−aa212a4a2, A=Pa000−a0002aP−1, An=Pan000(−a)n000(2a)nP−1
(i) より、A=00−2a310a2012a が成り立つから、任意の x0,x1,x2 に対して数列 {xn} が収束するとき、実数 a が満たすべき必要十分条件は
⎩⎨⎧∣a∣≤1∣2a∣≤1a=±12a=−1
即ち、−1/2<a≤1/2。
(iv)
a=21 のとき、
A∞=P000000001P−1, P−1=131−312a1−2a10−2a216a213a21
従って、
A∞=00000012a4a2131−312a1−2a10−2a216a213a21=−31−32a−34a20003a213a234=−31−31−31000343434