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京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2021年8月実施 数学【I】

Author

AKIRA, 祭音Myyura

Description

問1

次の漸化式を満たす実数の数列 について、以下の設問に答え よ.なお, は実数である。

(i) この数列について、次式が成り立つ行列 を求めよ。

(ii) 行列 の固有値と固有ペクトルをすべて求めよ。

(iii) 任意の に対して数列 が収束するとき、実数 が満たすべき必要十分条件を求めよ。

(iv) のとき、次式で与えられる を求めよ。

問2

は実数全体からなる集合, はネイピア数(自然対数の底)とする. についての高々2次の実係数多項式の集合 上のベクトル空間とみなせる。 についての二つの連続関数 に対する内積を

で定めると、 は上記の内積について内積空間となる。以下の設問に答えよ。

(i) 任意の について、コーシー・シュワルツの不等式

が成り立つことを示せ。

(ii) の基底 が正規直交基底をなすか否かを、理由とともに示せ。

(iii) Vの基底 は正規直交基底をなさない、グラム・シュミットの直交化法により、正規直交基底を構成せよ。

(iv) を多項式 を用いて、

が最小となるように近似したい。(iii) で求めた正規直交基底を用いて、 を求めよ。

Kai

問1

(i)

(ii)

(iii)

(i) より、 が成り立つから、任意の に対して数列 が収束するとき、実数 が満たすべき必要十分条件は

即ち、

(iv)

のとき、

従って、

問2