京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2021年7月実施 数学【I】
Author
AKIRA, 祭音Myyura
Description
大学公表の原題
次の漸化式を満たす実数の数列 {xn} (n=0,1,2,...) について、以下の設問に答え
よ.なお, a (=0) は実数である。
xn+3=2axn+2+a2xn+1−2a3xn
(i) この数列について、次式が成り立つ行列 A を求めよ。
xn+1xn+2xn+3=Axnxn+1xn+2
(ii) 行列 A の固有値と固有ペクトルをすべて求めよ。
(iii) 任意の x0,x1,x2 に対して数列 {xn} が収束するとき、実数 a が満たすべき必要十分条件を求めよ。
(iv) a=21 のとき、次式で与えられる A∞ を求めよ。
A∞=n→∞limAn
R は実数全体からなる集合, e はネイピア数(自然対数の底)とする.
x∈R についての高々2次の実係数多項式の集合 V は R 上のベクトル空間とみなせる。
x∈R についての二つの連続関数 f(x),g(x) に対する内積を
⟨f,g⟩=∫01f(x)g(x) dx
で定めると、V は上記の内積について内積空間となる。以下の設問に答えよ。
(i) 任意の f(x)∈V と g(x)∈V について、コーシー・シュワルツの不等式
⟨f,g⟩2≤⟨f,f⟩⟨g,g⟩
が成り立つことを示せ。
(ii) V の基底 {1,3x,5x2} が正規直交基底をなすか否かを、理由とともに示せ。
(iii) Vの基底 {1,x,x2} は正規直交基底をなさない、グラム・シュミットの直交化法により、正規直交基底を構成せよ。
(iv) ex (x∈R) を多項式 h(x)∈V を用いて、
∫01(ex−h(x))2dx
が最小となるように近似したい。(iii) で求めた正規直交基底を用いて、h(x) を求めよ。
题目描述
-
实数序列 {xn}(n=0,1,2,…)满足
xn+3=2axn+2+a2xn+1−2a3xn,
其中 a=0 为实数。
(i)求使下式成立的矩阵 A:
xn+1xn+2xn+3=Axnxn+1xn+2.
(ii)求矩阵 A 的全部特征值和特征向量。
(iii)求实数 a 的充要条件,使序列 {xn} 对任意初值 x0,x1,x2 都收敛。
(iv)当 a=21 时,求
A∞=n→∞limAn.
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令 R 为实数集,e 为自然对数的底。所有关于变量 x∈R 的次数不超过 2 的实系数多项式组成实向量空间 V。对两个连续函数 f(x),g(x) 定义内积
⟨f,g⟩=∫01f(x)g(x)dx,
从而 V 成为该内积下的内积空间。
(i)证明对任意 f,g∈V,Cauchy–Schwarz 不等式
⟨f,g⟩2≤⟨f,f⟩⟨g,g⟩
成立。
(ii)判断 V 的基
{1,3x,5x2}
是否为标准正交基,并说明理由。
(iii)基 {1,x,x2} 不是标准正交基。使用 Gram–Schmidt 正交化构造 V 的一组标准正交基。
(iv)希望用 h(x)∈V 近似 ex,使
∫01(ex−h(x))2dx
最小。使用第(iii)问所得标准正交基求 h(x)。
Kai
(i)
A=00−2a310a2012a
(ii)
∣A−λI∣=(a−λ)(a+λ)(λ−2a)
λ1=a,p1=1aa2
λ2=−a,p2=1−aa2
λ3=2a,p3=12a4a2
(iii)
P=1aa21−aa212a4a2, A=Pa000−a0002aP−1, An=Pan000(−a)n000(2a)nP−1
(i) より、A=00−2a310a2012a が成り立つから、任意の x0,x1,x2 に対して数列 {xn} が収束するとき、実数 a が満たすべき必要十分条件は
⎩⎨⎧∣a∣≤1∣2a∣≤1a=±12a=−1
問題の仮定 a=0 も含めると、必要十分条件は
−21<a<0or0<a≤21
である。
(iv)
a=21 のとき、
A∞=P000000001P−1, P−1=131−312a1−2a10−2a216a213a21
従って、
A∞=00000012a4a2131−312a1−2a10−2a216a213a21=−31−32a−34a20003a213a234=−31−31−31000343434
(i) g=0 のときは明らか。g=0 のとき、t=⟨f,g⟩/⟨g,g⟩ とおくと
0≤∫01(f−tg)2dx=⟨f,f⟩−⟨g,g⟩⟨f,g⟩2.
これに ⟨g,g⟩>0 を掛ければコーシー・シュワルツの不等式を得る。
(ii) ⟨1,3x⟩=3/2=0 なので、正規直交基底ではない。
(iii) グラム・シュミット法で得られる直交多項式は 1,x−1/2,x2−x+1/6。それぞれのノルムの二乗は 1,1/12,1/180 なので
e1=1,e2=23(x−1/2),e3=65(x2−x+1/6)
が正規直交基底となる。
(iv) 直交射影 h=∑i⟨ex,ei⟩ei が最小値を与える。部分積分により係数は
⟨ex,e1⟩=e−1,⟨ex,e2⟩=3(3−e),⟨ex,e3⟩=5(7e−19).
従って
h(x)=(e−1)+(18−6e)(x−1/2)+(210e−570)(x2−x+1/6).
任意の q∈V に対し ∥ex−q∥2=∥ex−h∥2+∥h−q∥2 なので、これが一意な最適近似である。