京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2020年8月実施 微積分
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
xyz -空間上の有界な閉集合
D={(x,y,z):a2x2+b2y2≤z,x≥0,y≥0,0≤z≤1}
について考える. ただし, a,b は正の定数であるとする. 以下の設問に答えよ.
(i) 次のように変数 (r,θ,s) を変数 (x,y,z) に移す写像のヤコビ行列式を求めよ.
x=arcosθ,y=brsinθ,z=s
ただし, r≥0,0≤θ≤π/2 であるとする.
(ii) 設問 (i) の写像によって xyz -空間上の集合 D に移される rθs -空間上の集合は
E={(r,θ,s):0≤r≤,0≤θ≤π/2,0≤s≤1}
と表される. このとき, 空欄 に入る式を書け.
(iii) ∭Ddxdydz を求めよ.
(iv) 以下の積分が有限となるような正の整数 l,m,n の組のうち, l+m≤n を満たすものを全て求めよ.
∭Dznxlymdxdydz
题目描述
设 a,b 为正常数,考虑 xyz 空间中的有界闭集
D={(x,y,z) a2x2+b2y2≤z,x≥0, y≥0, 0≤z≤1}.
回答:
- 对从 (r,θ,s) 到 (x,y,z) 的变量变换
x=arcosθ,y=brsinθ,z=s,
其中 r≥0、0≤θ≤π/2,求 Jacobian 行列式
∂(r,θ,s)∂(x,y,z).
- 在上述映射下,被映到 D 的 rθs 空间区域可写为
E={(r,θ,s) 0≤r≤s, 0≤θ≤2π, 0≤s≤1}.
写出方框中应填的表达式。
3. 计算 D 的体积
∭Ddxdydz.
- 在使广义积分
∭Dznxlymdxdydz
有限的正整数三元组 (l,m,n) 中,列出所有还满足
l+m≤n 的三元组。
Kai
(i) ヤコビ行列式の計算
与えられた変数変換は
x=arcosθ,y=brsinθ,z=s
ヤコビ行列 J は、各変数の偏導関数から構成される行列です。
J=∂(r,θ,s)∂(x,y,z)=∂r∂x∂r∂y∂r∂z∂θ∂x∂θ∂y∂θ∂z∂s∂x∂s∂y∂s∂z
各偏導関数を計算します。
∂r∂x=acosθ,∂θ∂x=−arsinθ,∂s∂x=0
∂r∂y=bsinθ,∂θ∂y=brcosθ,∂s∂y=0
∂r∂z=0,∂θ∂z=0,∂s∂z=1
よって、ヤコビ行列は
J=acosθbsinθ0−arsinθbrcosθ0001
ヤコビ行列式(ヤコビアン)は、この行列の行列式です。
det(J)=1⋅det(acosθbsinθ−arsinθbrcosθ)=(acosθ)(brcosθ)−(−arsinθ)(bsinθ)
=abrcos2θ+abrsin2θ=abr(cos2θ+sin2θ)=abr
よって、ヤコビ行列式は abr です。
(ii) 新しい積分領域 E の決定
集合 D の定義域を (r,θ,s) 座標系に変換します。
D の条件は以下の通りです。
- a2x2+b2y2≤z
- x≥0,y≥0
- 0≤z≤1
変数変換 x=arcosθ,y=brsinθ,z=s を代入します。
- a2(arcosθ)2+b2(brsinθ)2≤s⟹a2a2r2cos2θ+b2b2r2sin2θ≤s⟹r2(cos2θ+sin2θ)≤s⟹r2≤s .
r≥0 なので, 0≤r≤s となります。
- x=arcosθ≥0 と y=brsinθ≥0 . a,b,r は非負なので, cosθ≥0 かつ sinθ≥0 が必要です。これは与えられた条件 0≤θ≤π/2 を満たします。
- 0≤z≤1⟹0≤s≤1 .
これらの条件をまとめると、 rθs -空間上の集合 E は
E={(r,θ,s):0≤r≤s,0≤θ≤π/2,0≤s≤1}
したがって、空欄に入る式は s です。
(iii) 体積の計算
求める体積は、領域 D 上での 1 の三重積分です。変数変換を用いて計算します。
∭Ddxdydz=∭E∣det(J)∣drdθds=∭Eabrdrdθds
a,b>0,r≥0 なので ∣abr∣=abr です。積分範囲を用いて計算します。
V=∫01∫0π/2∫0sabrdrdθds
まず r で積分します。
∫0sabrdr=ab[2r2]0s=ab2(s)2=2abs
次に θ で積分します。
∫0π/22absdθ=2abs[θ]0π/2=2abs⋅2π=4πabs
最後に s で積分します。
∫014πabsds=4πab[2s2]01=4πab⋅21=8πab
よって、体積は 8πab です。
(iv) 積分の収束条件
与えられた積分を I とします。
I=∭Dznxlymdxdydz
変数変換を行うと、
I=∭Esn(arcosθ)l(brsinθ)m(abr)drdθds
I=al+1bm+1∭Esnrl+m+1coslθsinmθdrdθds
積分を分離します。
I=al+1bm+1(∫0π/2coslθsinmθdθ)(∫01sn1(∫0srl+m+1dr)ds)
l,m は正の整数なので、 θ の積分は有限値になります。
r の積分を計算します。
∫0srl+m+1dr=[l+m+2rl+m+2]0s=l+m+2(s)l+m+2=l+m+2s2l+m+2
これを s の積分に代入します。
∫01sn1l+m+2s2l+m+2ds=l+m+21∫01s2l+m+2−nds
この広義積分が有限(収束)となるためには、指数が −1 より大きい必要があります。
2l+m+2−n>−1
l+m+2>2(n−1)=2n−2
l+m+4>2n⟹n<2l+m+4=2+2l+m
問題の条件として、 l,m,n は正の整数であり、 l+m≤n を満たす必要があります。
したがって、以下の連立不等式を満たす正の整数の組 (l,m,n) を求めます。
l+m≤n<2+2l+m
この不等式から、
l+m<2+2l+m
2l+m<2⟹l+m<4
l,m は正の整数なので、 l≥1,m≥1 であり、 l+m≥2 です。したがって、 l+m の取りうる値は 2 と 3 です。
場合 1: l+m=2
l,m は正の整数なので、 (l,m)=(1,1) のみです。
このとき、 n の条件は、
2≤n<2+22⟹2≤n<3
n は整数なので、 n=2 となります。
よって、組 (1,1,2) が一つの解です。
場合 2: l+m=3
l,m は正の整数なので、 (l,m) は (1,2) または (2,1) です。
このとき、 n の条件は、
3≤n<2+23⟹3≤n<3.5
n は整数なので、 n=3 となります。
よって、組 (1,2,3) と (2,1,3) が解となります。
以上をまとめると、求める正の整数の組 (l,m,n) は以下の3つです。
(1,1,2),(1,2,3),(2,1,3)