京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2020年8月実施 数学【I】
Author
AKIRA
Description
行列 A の転置を AT で表す。
問1、問2 はそれぞれ別の解答用紙に解答すること。
以下の設問に答えよ。
(i) 3次元実ベクトル空間を考える。
[1,1,1]T を基底とする1次元部分空間 V への正射影について、その射影行列と [x,y,z]T の像を求めよ。
また、V の直交補空間の正規直交基底を1つ求めよ。
(ii) 行列 A について、その階数と行列式の値を求めよ。
また、逆行列があれば逆行列を求めよ。
A=123202321
(iii) 次のブロック行列 B の行列式の値 detB を求めよ。導出過程も示すこと。
ただし、X,Y,Z はそれぞれ n×n,n×m,m×m の行列であり、detX=0 とする。
また、O は m×n の零行列である。必要であれば、2つの正方行列 P,Q について、
det(PQ)=detP⋅detQ であることを用いてよい。
B=[XOYZ]
以下の設問に答えよ。それぞれ、答えだけでなく、その理由についても示すこと。
(i)
n×n の実数値対称行列 C の固有値を
λ1≥λ2≥⋯≥λn、対応する固有ベクトルを e1,e2,…,en とする。
ただし、ei (i=1,…,n) は互いに直交し、それぞれ長さ 1 の n 次元ベクトルである。
n 次元ベクトル x=0 に対して定義される
R(x)=xTxxTCx
について考える。
(1) スカラー ai (i=1,…,n) を用いて、x を
x=a1e1+a2e2+⋯+anen
としたとき、R(x) を λi (i=1,…,n)、ai (i=1,…,n) を用いて表せ。
(2) R(x) の最大値を λi (i=1,…,n) を用いて表せ。
また、その最大値を与える x=0 はいかなるものか、ai (i=1,…,n) などを用いて示せ。
(3) R(x) の最小値を λi (i=1,…,n) を用いて表せ。
また、その最小値を与える x=0 はいかなるものか、ai (i=1,…,n) などを用いて示せ。
(ii)
3つの実数 (x,y,z) が x2+y2+z2=1 を満たすとき、
J=4x2+y2+4z2+4xy+4yz−2zx
の最大値と最小値を求め、それぞれを与える (x,y,z) をすべて示せ。
Kai