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京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2019年8月実施 工業数学

Author

犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)

Description

問題1

(1) 11 の15乗根のうち偏角が正で最小のものを z1z\ne1 とする。次の和を求めよ。

S1=k=05z3k+k=03z5k.S_1=\sum_{k=0}^{5}z^{3k}+\sum_{k=0}^{3}z^{5k}.

(2) a±1a\ne\pm1 を実数、nn を非負整数とする。原点を中心とする単位円を正の向きに一周する経路 C2C_2 について、次の積分を求めよ。

I2=C2zn(za)(1az)dz.I_2=\int_{C_2}\frac{z^n}{(z-a)(1-az)}\,dz.

(3) 図の積分路 C3C_3 に沿った複素積分を利用して、次の積分を求めよ。

I3=0dxx(x2+1).I_3=\int_0^\infty\frac{dx}{\sqrt{x}(x^2+1)}.

積分路 C3

C3C_3εR\varepsilon\to R の実軸、上半平面の半円 RRR\to-R、実軸 Rε-R\to-\varepsilon、上半平面の小半円 εε-\varepsilon\to\varepsilon からなる。

問題2

z=x+yiz=x+yi (x,yx,y は実数) とする。以下の関数について、微分可能であるような zz の集合、および zz の近傍で正則であるような zz の集合を各々示せ。

f1(z)=x33xy2+(3x2yy3)i,f2(z)=(xy)2+(x+y+1)2i.f_1(z)=x^3-3xy^2+(3x^2y-y^3)i,\qquad f_2(z)=(x-y)^2+(x+y+1)^2i.

問題3

関数 f(z)=z+1/zf(z)=z+1/z による次の集合の像は、複素平面でどのような図形となるか。

(1) 原点を中心とする半径 r>0r>0 の円周。

(2) 半直線 ={reiθr>0}\ell=\{re^{i\theta}\mid r>0\}。ただし θ\thetasin2θ0\sin2\theta\ne0 を満たす定数である。

题目描述

问题1

(1)令 z1z\ne111 的15次根中正幅角最小者,求

S1=k=05z3k+k=03z5k.S_1=\sum_{k=0}^{5}z^{3k}+\sum_{k=0}^{3}z^{5k}.

(2)aa 为不等于 ±1\pm1 的实数,nn 为非负整数。C2C_2 是以原点为中心、沿正向走一周的单位圆,求

I2=C2zn(za)(1az)dz.I_2=\int_{C_2}\frac{z^n}{(z-a)(1-az)}\,dz.

(3)利用上图积分路径 C3C_3 的复积分求

I3=0dxx(x2+1).I_3=\int_0^\infty\frac{dx}{\sqrt{x}(x^2+1)}.

路径沿正实轴从 ε\varepsilonRR,逆时针绕上半大圆到 R-R,沿负实轴到 ε-\varepsilon,再顺时针绕上半小圆返回 ε\varepsilon

问题2

z=x+yiz=x+yi,其中 x,yx,y 为实数。分别求以下函数复可微的点集,以及在该点某邻域内全纯的点集:

f1(z)=x33xy2+(3x2yy3)i,f2(z)=(xy)2+(x+y+1)2i.f_1(z)=x^3-3xy^2+(3x^2y-y^3)i,\qquad f_2(z)=(x-y)^2+(x+y+1)^2i.

问题3

求下列集合在 f(z)=z+1/zf(z)=z+1/z 下的像,并说明是什么图形:(1)以原点为中心、半径 r>0r>0 的圆周;(2)半直线 {reiθr>0}\{re^{i\theta}\mid r>0\},其中 θ\theta 为满足 sin2θ0\sin2\theta\ne0 的常数。

Kai

問題1

(1) z=e2πi/15z=e^{2\pi i/15} なので z3,z5z^3,z^5 はそれぞれ原始5乗根、原始3乗根である。したがって

S1=(k=04z3k+1)+(k=02z5k+1)=2.S_1=\left(\sum_{k=0}^{4}z^{3k}+1\right)+\left(\sum_{k=0}^{2}z^{5k}+1\right)=\boxed2.

(2) a<1|a|<1 なら内部の極は aa のみ、a>1|a|>1 なら 1/a1/a のみである。留数定理から

I2={2πian1a2,a<1,2πiana21,a>1.\boxed{I_2= \begin{cases} \displaystyle\frac{2\pi i\,a^n}{1-a^2},&|a|<1,\\[2mm] \displaystyle\frac{2\pi i\,a^{-n}}{a^2-1},&|a|>1. \end{cases}}

a=0,n=0a=0,n=0ana^n11 と読む。

(3) 上半平面で 0<argz<π0<\arg z<\pi として F(z)=z1/2/(1+z2)F(z)=z^{-1/2}/(1+z^2) をとる。大半円、小半円の積分はそれぞれ O(R3/2)O(R^{-3/2})O(ε)O(\sqrt\varepsilon) で消える。負の実軸の上側で x=ix\sqrt{-x}=i\sqrt x なので、実軸上の積分の和は (1i)I3(1-i)I_3 となる。一方

Resz=iF=eiπ/42i,(1i)I3=πeiπ/4.\operatorname{Res}_{z=i}F=\frac{e^{-i\pi/4}}{2i},\qquad (1-i)I_3=\pi e^{-i\pi/4}.

よって I3=π/2\boxed{I_3=\pi/\sqrt2}

問題2

(1) f1(z)=z3f_1(z)=z^3 なので、微分可能点も正則点も C\mathbb C 全体である。

(2) 実部を uu、虚部を vv とすると

ux=2(xy),uy=2(xy),vx=vy=2(x+y+1).u_x=2(x-y),\quad u_y=-2(x-y),\quad v_x=v_y=2(x+y+1).

Cauchy–Riemann 方程式は y=1/2y=-1/2 と同値。偏導関数は連続なので、微分可能点の集合は {xi/2xR}\{x-i/2\mid x\in\mathbb R\}。この直線は開集合を含まないため、近傍で正則となる点の集合は空集合である。

問題3

w=u+iv=f(reiθ)w=u+iv=f(re^{i\theta}) とすると

u=(r+r1)cosθ,v=(rr1)sinθ.u=(r+r^{-1})\cos\theta,\qquad v=(r-r^{-1})\sin\theta.

(1) r1r\ne1 なら楕円

u2(r+r1)2+v2(rr1)2=1.\frac{u^2}{(r+r^{-1})^2}+\frac{v^2}{(r-r^{-1})^2}=1.

r=1r=1 なら実軸上の線分 [2,2][-2,2]

(2) θ\theta を固定すると

u24cos2θv24sin2θ=1,ucosθ2.\frac{u^2}{4\cos^2\theta}-\frac{v^2}{4\sin^2\theta}=1,\qquad \frac{u}{\cos\theta}\ge2.

すなわち双曲線のうち uucosθ\cos\theta の符号が一致する一方の枝全体である。

Joukowski 写像による円周と半直線の像