京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2018年8月実施 工業数学
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
問題1
次の閉路積分を求めよ。
∫Cz3+3z2+z−5ezdz.
C は複素平面で z=i を中心とする半径 r>0 の円周を正の向きに一周する経路である。C が被積分関数の特異点を通らない場合について解答せよ。
問題2
べき級数 f(z)=∑n=0∞zn! の収束半径を R とする。
(1) R を求めよ。
(2) p,q を正整数、0<t<R を満たす実数を t とする。limt→Rf(tei2πp/q) を求めよ。
(3) f(z) は収束円 ∣z∣<R を超えて解析接続できないことを示せ。
問題3
複素変数 z について tanhz=(ez−e−z)/(ez+e−z) と定義する。
(1) 実数 x,y により z=x+iy とおくとき、
tanhz=e2x+e−2x+2cos2ye2x−e−2x+i2sin2y
となることを示せ。
(2) t>0 とする。z が純虚数でないとき limt→∞tanh(tz) を求めよ。
(3) f(u)=(u+u−1)/2 とする。純虚数でない複素数 z に対し u0=1/tanhz、un+1=f(un) (n=0,1,…) と定める。limn→∞un を求めよ。
题目描述
问题1 求
∫Cz3+3z2+z−5ezdz,
其中 C 是以 i 为中心、半径 r>0 的圆周,沿正向走一周。仅讨论路径不经过被积函数奇点的情形。
问题2 设 f(z)=∑n=0∞zn! 的收敛半径为 R。(1)求 R。(2)设 p,q 为正整数,实数 t 满足 0<t<R,求 limt→Rf(tei2πp/q)。(3)证明 f 无法解析延拓到收敛圆 ∣z∣<R 以外。
问题3 定义 tanhz=(ez−e−z)/(ez+e−z)。
(1)对实数 x,y 令 z=x+iy,证明
tanhz=e2x+e−2x+2cos2ye2x−e−2x+2isin2y.
(2)t>0 且 z 不是纯虚数,求 limt→∞tanh(tz)。
(3)设 f(u)=(u+u−1)/2。对非纯虚复数 z,定义 u0=1/tanhz,un+1=f(un)(n≥0),求 limn→∞un。
Kai
問題1
分母は (z−1)(z+2−i)(z+2+i)。極 1,−2+i,−2−i と中心 i との距離は、それぞれ 2,2,22 である。各留数に 2πi を掛けた値は
A=5πie,B=−3+iπe−2+i,D=3+iπe−2−i.
留数定理より答えは
⎩⎨⎧0AA+BA+B+D0<r<2,2<r<2,2<r<22,r>22.
問題2
(1) ∣z∣<1 では n!≥n により絶対収束する。∣z∣>1 では一般項が 0 に収束しない。よって R=1。
(2) ζ=e2πip/q とする。n≥q なら q∣n! なので
f(tζ)=n=0∑q−1tn!ζn!+n=q∑∞tn!.
第1項は有限極限をもち、第2項は t↑1 で +∞ に発散する。したがって実部は +∞、特に ∣f(tζ)∣→∞。
(3) (2) より、すべての1のべき根は特異点である。これらは単位円上に稠密なので、単位円のいかなる点の近傍にも正則な接続は存在しない。よって単位円は自然境界である。
問題3
(1) 分母・分子に ezˉ+e−zˉ を掛け、z=x+iy を代入して整理すれば所望の式を得る。
(2) x=Rez=0 とする。(1) の分母・分子を e2t∣x∣ で割れば
t→∞limtanh(tz)={1−1x>0,x<0.
(3) 倍角公式から
21(cothw+tanhw)=coth(2w).
帰納的に un=coth(2nz)。Re(2nz)=0 なので全項が定義され、(2) より
n→∞limun={1−1Rez>0,Rez<0.