京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2015年8月実施 工業数学
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
以下、i は虚数単位、e は自然対数の底、Rez,Imz は実部・虚部を表す。
問題1
(1) f(z)=1/[z(1+2z2)] を、負べきを含んでもよい z のべき級数として2通りに表せ。
(2) 領域 {z=x+iy∣0≤x≤π, 1≤y≤2} を w=sinz で変換した像の面積を求めよ。
(3) 0<a<1 のとき ∫02πdθ/(1+acosθ)2 を計算せよ。
問題2
領域 Ω⊂C の実数値関数が調和関数であるとは、z=x+iy として2階までの偏導関数が連続に存在し、fxx+fyy=0 となることである。
(1) Ω で正則な関数の実部・虚部 u,v はともに調和関数であることを示せ。
(2) g が Ω で正則で 0 をとらないなら、log∣g(z)∣ は調和関数であることを示せ。
問題3
(1) a<b とし、図の閉路 C は {z∣a<Rez<b, −π<Imz<π} の境界を反時計回りに一周する。∫Ceezdz を考察して、実数 c について
Ic=∫−ππeec+iθdθ
が c によらないことを示せ。

(2) ∫−ππeeiθdθ を求めよ。
题目描述
以下 i 为虚数单位、e 为自然对数的底,Rez,Imz 表示实部和虚部。
问题1 (1)将 f(z)=1/[z(1+2z2)] 写成两种关于 z 的幂级数,允许负次幂。(2)求矩形区域 0≤x≤π,1≤y≤2 在 w=sin(x+iy) 下的像的面积。(3)0<a<1,计算 ∫02πdθ/(1+acosθ)2。
问题2 复平面区域 Ω 中的实值函数称为调和函数,是指它关于 x,y 的二阶偏导数连续存在且满足 fxx+fyy=0。
(1)证明 Ω 上全纯函数的实部、虚部 u,v 都是调和函数。(2)若 g 在 Ω 上全纯且处处非零,证明 log∣g(z)∣ 是调和函数。
问题3 (1)a<b,C 是图中区域 a<Rez<b,−π<Imz<π 的边界,沿逆时针方向。考察 ∫Ceezdz,证明对实数 c 定义的积分
Ic=∫−ππeec+iθdθ
与 c 无关。(2)求 ∫−ππeeiθdθ。
Kai
問題1
(1) 等比級数を用いると
f(z)=n=0∑∞(−2)nz2n−1,0<∣z∣<1/2,
f(z)=n=0∑∞2n+1(−1)nz−2n−3,∣z∣>1/2.
(2) sinz1=sinz2 なら z1−z2∈2πZ または z1+z2∈π+2πZ。与領域では後者は虚部が正なので不可能であり、前者は z1=z2 を与える。よって写像は単射である。
面積の Jacobian は ∣cosz∣2=cos2x+sinh2y。したがって像の面積は
∫12∫0π(cos2x+sinh2y)dxdy=4π(sinh4−sinh2).
(3) z=eiθ とおくと
I=i4∫∣z∣=1(az2+2z+a)2zdz.
s=1−a2、r±=(−1±s)/a とおけば内部の極は r+ のみで、
Resz=r+a2(z−r+)2(z−r−)2z=dzda2(z−r−)2zr+=4s31.
よって I=2π/(1−a2)3/2。
問題2
(1) Cauchy–Riemann 方程式 ux=vy,uy=−vx を微分し、混合偏導関数の交換を用いれば
uxx+uyy=vyx−vxy=0,vxx+vyy=−uyx+uxy=0.
(2) 任意の点の十分小さい近傍では、g=0 により正則な対数 h=logg が存在する。Reh=log∣g∣ なので (1) より調和的である。調和性は局所的性質だから Ω 全体で成り立つ。
問題3
(1) eez は整関数なので閉路積分は 0。上下の辺では ex+iπ=ex−iπ=−ex となり、積分が打ち消し合う。左右の辺の和は iIb−iIa なので Ia=Ib。
(2) (1) により I0=Ic。c→−∞ で eec+iθ→1 は θ について一様なので
I0=c→−∞limIc=∫−ππ1dθ=2π.