京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2014年8月実施 数学【I】
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
問題1
以下の設問に答えよ。
(1) 次の行列の階数を求めよ。ただし、x は実数である。
A=1xxx1xxx1.
(2) すべての要素が整数である正則行列 A を考える。A−1 のすべての要素が整数ならば、A の行列式は 1 か −1 のいずれかになることを証明せよ。
(3) AT=−A を満たす実行列 A を考える。この行列の固有値 λ とそれに関する固有ベクトル x に対して、ATx=λx の関係が知られている。この関係を用いて、行列 A の固有値は純虚数になることを証明せよ。ただし、AT は転置、λ は複素共役である。
問題2
R3 の部分空間 V,W を
V={(x,y,z)T∈R3∣x+2y+z=0, x+y=0},W={(x,y,z)T∈R3∣−x+y+2z=0}
とする。以下の設問には理由も示せ。
(1) V の次元を求めよ。
(2) V∩W の次元を求めよ。
(3) V+W の次元を求めよ。
(4) W の直交補空間 U の基底を求めよ。ただし、基底の第一要素は 1 とする。
(5) W∪U が R3 の部分空間であるか否かを示せ。
题目描述
问题1
(1) 求实参数矩阵 A=1xxx1xxx1 的秩。
(2) 设可逆矩阵 A 的所有元素都是整数,且 A−1 的所有元素也都是整数。证明 detA=1 或 −1。
(3) 设实矩阵 A 满足 AT=−A。设 λ 是特征值、x 是对应特征向量。利用题面给出的关系 ATx=λx,证明 A 的特征值是纯虚数;AT 表示转置,横线表示复共轭。
问题2
设
V={(x,y,z)T∈R3:x+2y+z=0, x+y=0},W={(x,y,z)T∈R3:−x+y+2z=0}.
求 (1) dimV、(2) dim(V∩W)、(3) dim(V+W)、(4) W 的正交补空间 U 的一个基(该基向量第一分量取 1);(5) 判断 W∪U 是否为 R3 的子空间。各问均说明理由。
Kai
問題1
(1)
A=(1−x)I+x11T の固有値は 1+2x,1−x,1−x である。従って
rankA=⎩⎨⎧1,2,3,x=1,x=−21,x=1,−21.
(2)
行列式の定義から detA,detA−1∈Z であり、その積は 1 である。従って detA=±1。
(3)
Ax=λx を共役転置すると、x∗AT=λx∗ となる。AT=−A より
λ∥x∥2=x∗Ax=−λ∥x∥2.
x=0 だから λ=−λ、すなわち Reλ=0 である。
問題2
(1)–(3)
V=span{(−1,1,−1)T} なので dimV=1。この基底ベクトルは W に属するため V⊂W であり、W を定める独立な条件は一つである。従って
dimV=1,dim(V∩W)=1,dim(V+W)=2.
(4)
W の法線ベクトルは (−1,1,2)T である。第一要素を 1 にすると、求める基底は {(1,−1,−2)T}。
(5)
w=(1,1,0)T∈W、u=(1,−1,−2)T∈U とする。w+u=(2,0,−2)T は W にも U にも属さない。加法で閉じないので、W∪U は部分空間ではない。