京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2010年8月実施 数学【III】
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
(i) 実数 a,b,c,d、定数 D>0 に対し ad−bc=D とする。ラグランジュの未定乗数法を用いて J2=a2+b2+c2+d2 の最小値を求めよ。
(ii) n≥2、X=(xij) を n 次実行列とし、第 (i,j) 余因子を Xij とする。任意の i について ∑jxijXij=∣X∣ が成り立つ。また Xji を (i,j) 成分とする余因子行列を X とすれば XX=∣X∣I が成り立つ。
(a) ∣X∣=0 のとき ∣X∣ を求めよ。
(b) 正定数 D>0 に対し ∣X∣=D のもとで Jn=∑i=1n∑j=1nxij2 の最小値を求めよ。
题目描述
(i) 设实数 a,b,c,d 满足 ad−bc=D>0,用拉格朗日乘数法求 a2+b2+c2+d2 的最小值。
(ii) 对 n≥2 的实矩阵 X=(xij),令 Xij 为代数余子式;将其转置排列得到伴随矩阵 X,满足 XX=∣X∣I。(a) 若 ∣X∣=0,求 ∣X∣。(b) 在 ∣X∣=D>0 条件下求 ∑i,jxij2 的最小值。
Kai
(i)
L=a2+b2+c2+d2+λ(ad−bc−D) とおく。停留条件は
2a+λd=0,2b−λc=0,2c−λb=0,2d+λa=0.
D>0 よりすべての変数が零とはならず、λ2=4。λ=2 では a=−d,b=c より ad−bc=−d2−b2≤0 となるので不適。λ=−2 では d=a,c=−b、a2+b2=D となり、J2=2D。さらに
J2−2D=(a−d)2+(b+c)2≥0
なので、得られた値は大域的最小値 2D である。
(ii)(a)
XX=∣X∣I の行列式をとると ∣X∣∣X∣=∣X∣n。従って ∣X∣=∣X∣n−1。
(ii)(b)
XTX は正定対称行列であり、その固有値を λ1,…,λn>0 とすると
Jn=tr(XTX)=i∑λi,i∏λi=D2.
相加相乗平均不等式より Jn≥nD2/n。X=D1/nI で等号を達成するので
minJn=nD2/n.