京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2010年8月実施 専門科目 制御工学
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
問題1
伝達関数 3/(s+2) のゲイン K と時定数 T を求め、これらを明示したステップ応答の概形を描け。
問題2
図1の負帰還系について答えよ。ただし P(s)=1/(s+1)3 とする。

(1) P(jω) のベクトル軌跡(ω:0→∞)の概形を描け。始点、終点、実軸との交点の座標とその角周波数を明示せよ。
(2) ナイキストの安定判別法を説明し、(1) に基づいて K=0.8 の安定性を判別せよ。安定ならゲイン余裕を dB で求めよ。
(3) K=4、r(t)=2sint のとき、定常出力が y(t)=asin(bt+c) であった。(a,b,c) を求めよ。
問題3
補償要素の伝達関数は (s2+11s+10)/s である。
(1) 角周波数 0.01≤ω≤1000 のゲイン線図を描け。折れ線近似でよい。
(2) この要素を PID 補償という。一般にどのような目的で用いるか述べ、I 補償、D 補償の役割も説明せよ。
题目描述
问题1 求系统 3/(s+2) 的直流增益 K、时间常数 T,并在阶跃响应图中标明。
问题2 图1为 K 与 P(s)=1/(s+1)3 串联后的单位负反馈系统。(1) 画出 ω 从零到无穷时的 P(jω) 轨迹,标出起终点、与实轴的交点及相应频率。(2) 说明 Nyquist 稳定判据,据图判断 K=0.8 是否稳定,稳定时求以 dB 为单位的增益裕度。(3) 当 K=4,r(t)=2sint 时,稳态输出为 asin(bt+c),求 (a,b,c)。
问题3 补偿器为 (s2+11s+10)/s。(1) 画出频率 0.01 至 1000 的幅频增益图,可以用渐近折线。(2) 说明 PID 补偿的目的,以及积分 I、微分 D 的作用。
Kai
問題1
s+23=1+s/23/2⟹K=23,T=21.
単位ステップ応答は y(t)=23(1−e−2t), t≥0。y(T)=K(1−e−1)、初期接線は時刻 T で最終値 K と交わる。

問題2
(1) 実部と虚部は
P(jω)=(1+ω2)31−3ω2+i(ω3−3ω).
始点は (1,0) (ω=0)。下半面から出発し、(−1/8,0) (ω=3) で実軸を横切り、上半面から (0,0) (ω→∞) に近づく。
(2) 開ループ L=KP の右半平面極の個数と、ナイキスト軌跡の −1 の回りの周回数から、1+L の右半平面零点、すなわち閉ループの不安定極の個数を判定する。ここでは開ループに右半平面極はなく、K=0.8 の軌跡は −1 を囲まないので閉ループは安定。
位相が −π となる ω=3 で ∣KP∣=0.8/8=0.1。従って
GM=20log100.11=20 dB.
(3) 閉ループ伝達関数は H(s)=4/[(s+1)3+4]。H(j)=4/(2+2j)=1−j=2e−jπ/4 より
y(t)=22sin(t−π/4),(a,b,c)=(22,1,−π/4).
問題3
(1) C(s)=(s+1)(s+10)/s=10(1+s)(1+s/10)/s。折点は 1,10 であり、ゲインの折れ線近似は
20log10∣C(jω)∣≃⎩⎨⎧20−20log10ω,20,20log10ω,ω<1,1≤ω≤10,ω>10.

(2) C(s)=11+10/s+s なので P、I、D の三要素を組み合わせ、追従性、定常精度、過渡応答を調整する。I は誤差を積算し、安定な閉ループでステップ目標値・定値外乱に対する定常偏差を減らす。D は誤差の変化率に応じて作用し、位相進みと減衰を与えて過大な振動や行き過ぎを抑える。