京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2008年8月実施 数学【I】
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
A を n×m 実行列、B を m×n 実行列とし、In+AB は正則とする。Ik は k 次単位行列である。以下を証明せよ。
(i) (In+AB)−1=In−(In+AB)−1AB。
(ii) (In+AB)−1A=A(Im+BA)−1。
(iii) (In+AB)−1=In−A(Im+BA)−1B。
(i) n≥2 とする。j 番目の成分が b、その他の成分が 1 である n 次元実ベクトルを aj とする。{a1,…,an} が線形従属となる実数 b をすべて求めよ。
(ii) n×n 実行列 A,B が ATA=BA=BBT を満たすとき、A=BT を示せ。任意の実行列 C=(cij) に対する Tr(CTC)=∑i,jcij2 を用いてよい。
n×m 実行列 A について ATA は正則とし、R は n×n 実対称正定値行列とする。
(i) ATRA が正則であることを示せ。
(ii) b∈Rn を定数、x∈Rm を変数とするとき、(Ax−b)TR(Ax−b) の最小値を与える x を求めよ。
题目描述
A 为 n×m 实矩阵,B 为 m×n 实矩阵,In+AB 可逆。Ik 表示 k 阶单位矩阵。证明:
(i) (In+AB)−1=In−(In+AB)−1AB。
(ii) (In+AB)−1A=A(Im+BA)−1。
(iii) (In+AB)−1=In−A(Im+BA)−1B。
(i) n≥2,aj 的第 j 个分量为 b,其余均为 1。求使 a1,…,an 线性相关的全部实数 b。
(ii) 实方阵 A,B 满足 ATA=BA=BBT。证明 A=BT。可用 Tr(CTC)=∑i,jcij2。
A 是 n×m 实矩阵,ATA 可逆,R 是 n 阶实对称正定矩阵。
(i) 证明 ATRA 可逆。(ii) 对固定 b∈Rn,求使 (Ax−b)TR(Ax−b) 最小的 x∈Rm。
Kai
C=In+AB、D=Im+BA とおく。Dv=0 ならば CAv=ADv=0 より Av=0、さらに v=Dv−BAv=0。したがって D も正則である。
(i) C−1+C−1AB=C−1C=In。
(ii) CA=AD の左から C−1、右から D−1 を掛ける。
(iii) (i) に (ii) を代入すれば C−1=In−AD−1B。
(i) 列を aj とする行列は (b−1)In+11T。固有値は b+n−1 と b−1(重複度 n−1)なので
det(a1,…,an)=(b+n−1)(b−1)n−1.
よって b=1−n, 1。
(ii) C=A−BT とおく。仮定と転置によるトレースの不変性から
Tr(CTC)=Tr(ATA−ATBT−BA+BBT)=Tr(BA)−Tr((BA)T)=0.
したがって全成分 cij=0、すなわち A=BT。
(i) ATA が正則なので x=0 ならば Ax=0。ゆえに
xTATRAx=(Ax)TR(Ax)>0.
ATRA は正定値、したがって正則である。
(ii) x∗=(ATRA)−1ATRb とおけば ATR(Ax∗−b)=0。平方完成により
(Ax−b)TR(Ax−b)=(Ax∗−b)TR(Ax∗−b)+(x−x∗)TATRA(x−x∗).
右辺第2項は x=x∗ のときに限り 0。したがって唯一の最小点は x=(ATRA)−1ATRb。