京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 2005年8月実施 数学【II】
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
微分可能な関数を成分とする行列の行列式 F(x)=det(fij(x)) は、各行を順に微分した行列式の和として微分できる。すなわち、第 i 行を ri(x) と書くと
F′(x)=i=1∑ndetr1(x)⋮ri′(x)⋮rn(x).
この公式を用いて、以下に答えよ。
(1) g,h,r は閉区間 [a,b] 上で連続、開区間 (a,b) 上で微分可能とする。
E(x)=detg(a)g(b)g(x)h(a)h(b)h(x)r(a)r(b)r(x)
の微分を考えることにより、次を満たす ξ∈(a,b) が存在することを示せ。
detg(a)g(b)g′(ξ)h(a)h(b)h′(ξ)r(a)r(b)r′(ξ)=0.
(2) p,q,s は高々 3 次の多項式とし、次の T(x) の 1 階および 2 階導関数を求めよ。
T(x)=detp(x)p′(x)p′′(x)q(x)q′(x)q′′(x)s(x)s′(x)s′′(x).
(3) (2) の T(x) が高々 3 次の多項式であることを示せ。
a,b は実数、n は正の整数とする。
(1) 方程式 x2n+1+ax+b=0 の相異なる実根は高々三つであることを示せ。
(2) n=1 のとき、この方程式が相異なる三つの実根を持つための a,b の必要十分条件を求めよ。
题目描述
设可微矩阵的各行为 r1(x),…,rn(x)。行列式的导数等于将其中一行求导所得行列式之和:
dxddetr1⋮rn=i=1∑ndetr1⋮ri′⋮rn.
利用这一公式回答:
(1) g,h,r 在 [a,b] 连续、在 (a,b) 可微。考虑
E(x)=detg(a)g(b)g(x)h(a)h(b)h(x)r(a)r(b)r(x)
的导数,证明存在 ξ∈(a,b),使
detg(a)g(b)g′(ξ)h(a)h(b)h′(ξ)r(a)r(b)r′(ξ)=0.
(2) p,q,s 是次数不超过 3 的多项式。求下列 T(x) 的一阶、二阶导数。
T(x)=detpp′p′′qq′q′′ss′s′′.
(3) 证明 T(x) 是次数不超过 3 的多项式。
设 a,b∈R,n 为正整数。
(1) 证明 x2n+1+ax+b=0 至多有三个互异实根。
(2) 当 n=1 时,求恰有三个互异实根的充要条件。
Kai
(1) E(x)=detg(a)g(b)g(x)h(a)h(b)h(x)r(a)r(b)r(x) とおく。E(a)=E(b)=0 なので、Rolle の定理から E′(ξ)=0 となる ξ∈(a,b) が存在する。与式はこの等式にほかならない。
(2) 行ベクトル v=(p,q,s) を用い、行が u1,u2,u3 の行列式を det[u1;u2;u3] と書く。同じ行を持つ行列式は 0、また v(4)=0 なので、
T′=det[v;v′;v(3)],T′′=det[v;v′′;v(3)].
(3) さらに T(3)=det[v′;v′′;v(3)]、T(4)=0。よって T は高々 3 次である。
(1) f(x)=x2n+1+ax+b とおくと f′′(x)=2n(2n+1)x2n−1 は実零点を一つしか持たない。f に四つの相異なる実零点があれば、Rolle の定理を二度用いると f′′ に少なくとも二つの相異なる実零点が生じ、矛盾する。
(2) a≥0 なら f(x)=x3+ax+b は狭義単調増加なので実根は一つ。a<0 のとき h=−a/3 とおくと、極大点は −h、極小点は h である。三つの相異なる実根を持つ条件は
f(−h)=b+2h3>0,f(h)=b−2h3<0.
すなわち b2<4(−a/3)3。この不等式自体が a<0 を含むため、答えは 4a3+27b2<0。