京都大学 情報学研究科 知能情報学専攻 2025年8月実施 専門科目 S-6
Author
Description
設問 1 心理学実験では、刺激に対する判断プロセスを探る指標(従属変数)として反応時間がよく用いられる。反応時間について、以下の問いに答えよ。
(1) ほとんどの実験では、各実験条件につき 1 回の試行ではなく複数回の試行の反応時間を計測する。その理由を説明せよ。 (2) 正答と誤答があるような判断タスクの反応時間を測定するとする。異なる実験条件間で反応時間を比較する際に、誤答率を考慮することが有用なことがある。それはなぜか説明せよ。 (3) 光刺激検出の単純反応時間を測定するための以下の実験手続について、その決定的な問題点を指摘し、どのように改善すれば良いか説明せよ。「実験参加者は光刺激が見えたらすぐにボタンを押すように教示された。実験の各試行では、試行開始を知らせるビープ音を提示し、ビープから 0.5 秒後に光刺激を点灯した。光刺激点灯開始からボタン押しまでにかかった時間を反応時間として計測した。」 (4) 光刺激の検出の単純反応時間に相関する神経応答を調べるために、MEG (Magnetoencephalography) が機能的 MRI (Functional Magnetic Resonance Imaging) に比べて有利な点は何か述べよ。
設問 2 次の 6 つの心理学、神経科学の用語のペアの中から 4 つを選んで、各ペアについて共通点と相違点に着目しながら意味を説明せよ。
(1) Rod cells & Cone cells (2) Inter-aural time difference & Head-related transfer function (3) McGurk illusion & Ventriloquist illusion (4) Exogenous orienting & Endogenous orienting (5) VBM (Voxel-Based Morphometry) & DTI (Diffusion Tensor Imaging) (6) Single dissociation & Double dissociation