京都大学 情報学研究科 知能情報学専攻 2021年7月実施 専門科目 S-4
Author
Isidore, 祭音Myyura
Description
大学公表の原題
以下では、実数 p が 0<p≤1 を満たすときに、N(p) を N(p)=⌈−log2p⌉ すなわち −log2p 以上の最小の整数、と定義する。
たとえば、N(51)=3, N(321)=5 である。
情報源アルファベットが Σ={a1,a2,…,an} であるような記憶のない定常情報源 S を考える。
情報源 S が記号 ai を発生させる確率を pi と表し、
P1=0,Pi=k=1∑i−1pk(i=2,…,n)
と定義する。
さらに、p1≥p2≥⋯≥pn>0 が成立していると仮定して、ai の記号 0 と 1 による符号化 C を
C(ai):Pi を2進表現したときの N(pi) 桁目までの 0 と 1 の列
と定義する。
たとえば、Pi=53 かつ pi=51 であれば、53 の 2 進表現は 0.100⋯ であり、N(51)=3 であるから、C(ai)=100 である。
情報源 S の情報量を H(S), 平均符号長を N で表す。
設問 1
記号数が n=4 であり、pi(i=1,2,3,4) が以下のように与えられている場合に符号 C(a1),C(a2),C(a3),C(a4) を求めよ。
p1=31,p2=41,p3=41,p4=61
設問 2
次の不等式が成立することを符号化 C の定義を用いることによって示せ。
H(S)≤N<H(S)+1
設問 3
記号数が n=6 であり、H(S)=N が成立するような数列 p1,p2,…,p6 をすべて与えよ。
また、与えた数列の中で p6 が最小のものについて、符号 C(a1),C(a2),…,C(a6) を与えよ。
設問 4
H(S)=N が成立し、かつ p1=p2=⋯=pk=pk+1=⋯=pn が成立するとき、C がハフマン符号になることを、C をハフマン符号として構成する過程によって示せ。
設問 5
H(S)=N が成立し、かつ、ある k(1<k<n) について
p1=p2=⋯=pk>pk+1=⋯=pn
が成立するとき、C がハフマン符号になることを、C をハフマン符号として構成する過程を与えることにより示せ。
题目描述
对 0<p≤1 定义
N(p)=⌈−log2p⌉。平稳无记忆信源
S 的字母表为 Σ={a1,…,an},符号概率为
p1≥⋯≥pn>0。定义累积概率
P1=0,Pi=k=1∑i−1pk(i=2,…,n),
并将 ai 编为 Pi 的二进制小数展开前 N(pi) 位,记为 C(ai)。例如 Pi=3/5,pi=1/5 时,
C(ai)=100。令信源熵为 H(S),平均码长为 Nˉ。
-
当 n=4 且
p1=1/3,p2=1/4,p3=1/4,p4=1/6 时,求全部 C(ai)。
-
由编码定义证明
H(S)≤Nˉ<H(S)+1.
-
当 n=6 时,求所有满足 H(S)=Nˉ 的概率序列
p1,…,p6;在这些序列中取 p6 最小者,给出全部码字。
-
若 H(S)=Nˉ 且所有 pi 相等,通过展示 Huffman 构造过程证明 C 是 Huffman 码。
-
若 H(S)=Nˉ,且对某个 1<k<n,
p1=⋯=pk>pk+1=⋯=pn,通过给出 Huffman 构造过程证明 C 是 Huffman 码。
Kai
設問1
C(a1)=00,C(a2)=01,C(a3)=10,C(a4)=110,
設問2
By the definition of N, we have
N=i=1∑npiN(pi),
since −log2pi≤N(pi)<−log2pi+1, we multiply both sides of the equation by pi (pi>0),
−pilog2pi≤piN(pi)<−pilog2pi+pi
hence, using ∑i=1npi=1,
−i=1∑npilog2pi≤i=1∑npiN(pi)<−i=1∑npilog2pi+1
that is
H(S)≤N<H(S)+1
設問3
等号は各 pi が 2−li(li は整数)となる場合に限る。
∑i2−li=1 を満たす6葉の完全な符号木では、最深葉までの経路の各分岐に少なくとも1葉が必要なので、li≤5 である。
1≤l1≤⋯≤l6≤5 の範囲で和が1となるものを列挙すると、次の5通りを得る。
(21,41,81,161,321,321)
(21,41,161,161,161,161)
(21,81,81,81,161,161)
(41,41,41,81,161,161)
(41,41,81,81,81,81)
The first sequence is the one that p6 is minimized, the codes C are
{0,10,110,1110,11110,11111}
設問4
設問2の等号条件から、すべての −log2pi が整数である。
一様分布では pi=2−r、n=2r となり、
Pi=(i−1)/2r だから C(ai) は整数 i−1 の r 桁の2進表示である。
ハフマン法で、並び順を保って隣り合う記号を2つずつ結合する。
各段階で未結合の最小重みの節点を対にし、左辺に 0、右辺に 1 を付ける。
第1段階の重みはすべて 2−(r−1) となり、同じ操作を r 段階繰り返すと根に到達する。
この完全二分木の葉は左から 0,1,…,2r−1 の r 桁表示となるので、得られる符号は C である。
n=1 では符号語は空列となる。
設問5
大きい確率を 2−r、小さい確率を 2−s とおくと、s>r であり、
k2−r+(n−k)2−s=1⟹n−k=(2r−k)2s−r.
したがって、小さい確率の記号を元の順序で 2s−r 個ずつまとめることができる。
各組で隣り合う最小重みの節点を順に2つずつ結合し、左に 0、右に 1 を付ける。
すべての小さい葉について同じ深さの結合を先に行うと、結合対象は常に最小の2節点であり、ハフマン法に従っている。
s−r 段階後には重み 2−r の節点が 2r−k 個できる。
これらを最初の k 個の葉の後ろに並べると、重み 2−r の節点が計 2r 個になる。
設問4と同じく隣り合う節点を結合すれば、大きい確率の葉は深さ r、小さい確率の葉は深さ s となる。
それぞれの葉までの2進経路は、その葉より前にある確率の和 Pi の先頭 −log2pi 桁に一致する。よって、このハフマン構成で得られる符号は C である。