京都大学 情報学研究科 知能情報学専攻 2020年8月実施 専門科目 S-3
Author
祭音Myyura
Description
予測問題を考える。
入力 、それに対応する出力を とし、学習データセット が与えられている。
なお、学習データセットは同時確率密度関数 の分布から独立に生成されているとする。
ここで線形モデル
を用いる。なお および は回帰係数である。
設問1 以下の目的関数 を最小化する および を学習データセット を用いて導け。
設問2 学習データセットが で与えられている。この学習データセット から推定した回帰係数 および をそれぞれ計算せよ。
設問3 以下の目的関数を考える。
なお、同時確率密度関数 は である。
今、 を の周辺確率密度関数とし、 を の周辺確率密度関数とし、条件付き確率が を満たすとする。
を および を用いて答えよ。
導出過程も示せ。
設問4 以下の目的関数
の学習データセット による近似は設問1の で与えられる。同様に、設問3の 近似 を学習データセット および 、 を用いて導け。
設問5 設問4の を最小化する および を学習データセット および 、 を用いて導け。
Kai
設問1
とおくと、
により
を得る。式 (i) に代入すると、
がわかる。
ここで、 の分散を とおく、 と の共分散を とおくと、
が分かり、 は以下のように表すことができる。
設問2
よって、
設問3
ベイズの定理により、
したがって、
設問4
設問5
設問1同様に計算すれば良い。ここで、 とおく。
整理すると、
を得る。これを式 (iii) に代入すると、
したがって、