京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2021年8月実施 基礎数学 I
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
開区間 (−2π,2π) 上の関数 y=tanx の逆関数を y=arctanx と書く. f(x)=arctanx は R 上の実解析的関数である. 以下の問いに答えよ.
(i) 自然数 n≥1 に対して,
(1+x2)f(n+2)(x)+2(n+1)xf(n+1)(x)+n(n+1)f(n)(x)=0
が成り立つことを示せ. ただし, f(n)(x) は f(x) の n 階導関数である.
(ii) f(x) の x=0 を中心としたテイラー展開を求めよ.
(iii) (ii) で求めたテイラー展開の収束半径を求めよ.
(iv) 次式を示せ.
π=n=1∑∞2n−14(−1)n−1
题目描述
把 y=tanx 在开区间
(−2π,2π) 上的反函数记为
y=arctanx.
令 f(x)=arctanx;f 是 R 上的实解析函数。回答:
- 对每个自然数 n≥1,证明
(1+x2)f(n+2)(x)+2(n+1)xf(n+1)(x)+n(n+1)f(n)(x)=0,
其中 f(n) 表示 f 的 n 阶导数。
2. 求 f(x) 在 x=0 处的 Taylor 展开。
3. 求上一小问 Taylor 级数的收敛半径。
4. 证明 Gregory–Leibniz 公式
π=n=1∑∞2n−14(−1)n−1.
Kai
(i) 高階導関数の関係式
f′(x)=1/(1+x2) なので、
(1+x2)f′(x)=1.
両辺を n+1 回微分する。ライプニッツの公式を適用すると、 1+x2 の第 3 階以上の導関数は 0 であるから、
0=dxn+1dn+1((1+x2)f′(x))=(1+x2)f(n+2)(x)+2(n+1)xf(n+1)(x)+n(n+1)f(n)(x).
これが求める関係式である。
(ii) テイラー展開
(i) の式に x=0 を代入すると
f(n+2)(0)=−n(n+1)f(n)(0).
f(0)=0 および f′(0)=1 から、帰納法により
f(2m)(0)f(2m−1)(0)=0,=(−1)m−1(2m−2)!(m≥1)
を得る。したがって、 x=0 におけるテイラー展開は
arctanx=m=1∑∞2m−1(−1)m−1x2m−1=x−3x3+5x5−⋯.
(iii) 収束半径
隣接する非零項の絶対値の比は
x2m−1/(2m−1)x2m+1/(2m+1)=∣x∣22m+12m−1⟶∣x∣2.
よって ∣x∣<1 で収束し、 ∣x∣>1 で発散する。収束半径は
である。
(iv) グレゴリー・ライプニッツ級数
(ii) のべき級数は x=1 で交代級数として収束する。アーベルの定理を用いると、
arctan1=m=1∑∞2m−1(−1)m−1.
arctan1=π/4 であるから、両辺を 4 倍して
π=m=1∑∞2m−14(−1)m−1
を得る。