京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2019年8月実施 基礎数学 I
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
nを正の整数とする。実数 βk,n および n 次多項式
bk,n(x)=k!(n−k)!n!xk(1−x)n−k,k∈{0,1,2,...,n}
を用いて、高々 n 次の多項式 fn(x) を
fn(x)=k=0∑nβk,nbk,n(x)
によって定める。このとき、以下の問いに答えよ。
(i) 次の恒等式が成り立つことを示せ。
(a)
k=0∑nbk,n(x)=1
(b)
k=0∑nkbk,n(x)=nx
(c)
k=0∑n(k−nx)2bk,n(x)=nx(1−x)
(ii) δ>0 および x∈(0,1) に対して、
∣nk−x∣≥δ∑bk,n(x)≤4nδ21
が成り立つことを示せ。ここで和の記号は、 nk−x≥δ を満たす全ての k に対する和を表す。
(iii) f を区間 (0,1) 上の連続な実数値有界関数とし、 βk,n=f(nk) によって多項式列 {fn(x)}n=0∞ を定義する。このとき、任意の ε>0 に対して、ある正の整数 N で
∣f(x)−fn(x)∣<ε(n≥N,x∈(0,1))
を満たすものが存在することを示せ。
题目描述
设 n 为正整数。对 k∈{0,1,…,n},用实数
βk,n 和 n 次多项式
bk,n(x)=k!(n−k)!n!xk(1−x)n−k
定义次数不超过 n 的多项式
fn(x)=k=0∑nβk,nbk,n(x).
回答下列问题。
-
证明以下恒等式:
- 证明:
k=0∑nbk,n(x)=1;
- 证明:
k=0∑nkbk,n(x)=nx;
- 证明:
k=0∑n(k−nx)2bk,n(x)=nx(1−x).
- 对任意 δ>0 和 x∈(0,1),证明
∣nk−x∣≥δ∑bk,n(x)≤4nδ21,
其中求和遍历所有满足
nk−x≥δ 的
k∈{0,…,n}。
- 现有题面设 f 是开区间 (0,1) 上连续、有界的实值函数,并令
βk,n=f(nk)
来定义多项式序列 {fn}n=0∞;随后要求证明:对每个
ε>0,存在正整数 N,使
∣f(x)−fn(x)∣<ε(n≥N, x∈(0,1)).
该小问题按现有文字有缺失:f 未在端点定义,因而
β0,n=f(0) 和 βn,n=f(1) 无法定义;而且仅在
(0,1) 上连续且有界并不足以保证一致逼近。Kai 明确指出,通常的 Bernstein 逼近定理需要把假设改为“f 在
[0,1] 上连续”;除此之外,现有材料不能唯一恢复其他题面条件。
Kai
(i) 三つの恒等式
(a)
二項定理から
k=0∑nbk,n(x)=k=0∑n(kn)xk(1−x)n−k=(x+1−x)n=1.
(b)
k(kn)=n(k−1n−1) を用いると、
k=0∑nkbk,n(x)=nxk=1∑n(k−1n−1)xk−1(1−x)n−k=nx.
(c)
同様に、 k(k−1)(kn)=n(n−1)(k−2n−2) より
k=0∑nk(k−1)bk,n(x)=n(n−1)x2.
したがって
k=0∑nk2bk,n(x)k=0∑n(k−nx)2bk,n(x)=n(n−1)x2+nx,=k=0∑nk2bk,n(x)−n2x2=nx(1−x).
(ii) 集中不等式
和の条件を満たす k に対して (k−nx)2≥n2δ2 である。(i)(c) を使うと、
n2δ2∣nk−x∣≥δ∑bk,n(x)≤∣nk−x∣≥δ∑(k−nx)2bk,n(x)≤nx(1−x)≤4n.
よって
∣nk−x∣≥δ∑bk,n(x)≤4nδ21.
(iii) 問題文の仮定について
この設問は、問題文のままでは成立しない。 f は (0,1) 上でしか定義されていないため、まず β0,n=f(0) と βn,n=f(1) が定義できない。また、 (0,1) 上で連続かつ有界であっても一様連続とは限らない。たとえば
f(x)=sinx1
は (0,1) 上で連続かつ有界だが、 x=0 へ連続に延長できない。この関数を (0,1) 上で多項式により一様近似することもできない。実際、多項式は (0,1) 上で一様連続であり、その一様極限も一様連続であるのに、上の f は一様連続でない。
たとえば
xm=2π+2πm1,ym=23π+2πm1
とおけば、 ∣xm−ym∣→0 である一方、 f(xm)=1 、 f(ym)=−1 である。
したがって、通常のベルンシュタイン近似定理として証明するには、仮定を「 f は [0,1] 上の連続関数」と直す必要がある。この修正された仮定のもとで、以下のように示せる。
f は [0,1] 上で一様連続かつ有界である。 ∣f(x)∣≤M とし、任意の ε>0 に対して
∣x−y∣<δ⟹∣f(x)−f(y)∣<2ε
となる δ>0 を選ぶ。(i)(a) より
∣f(x)−fn(x)∣≤k=0∑nf(x)−f(nk)bk,n(x).
この和を ∣k/n−x∣<δ の部分と、その補集合に分ける。前者は ε/2 以下であり、後者は (ii) から
2M∣nk−x∣≥δ∑bk,n(x)≤2nδ2M
である。 M/(2nδ2)<ε/2 となるように N を選べば、 n≥N とすべての x∈[0,1] に対して
∣f(x)−fn(x)∣<ε
が成り立つ。