京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2018年8月実施 基礎数学 II
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
n×n 行列 A を用い, 線形写像 f を
f:Rn→Rn;v↦Av
によって定める。このとき, f の核を
N={v∈Rn∣f(v)=0}
で表し, ベクトル v=(v1,v2,…,vn)T∈Rn の非ゼロ要素数を
σ(v)=j=1∑nδ(vj)
によって定める。ただし, 記号 T は転置を表し, δ(a)={01(a=0)(a=0) とする。
d を n 以下の正の整数とする。このとき, 以下の問いに答えよ。
(i) Rn の部分空間 V={v∈Rn∣v=f(u),u∈Rn} の次元が
dimV=n−dimN
で与えられることを示せ。
(ii) 行列 A の適当な d−1 個の列ベクトルの組が線形従属ならば, σ(x)<d を満たす非ゼロベクトル x∈N が存在することを示せ。
(iii) 任意の非ゼロベクトル x∈N に対して σ(x)≥d が成り立つための必要十分条件は, 行列 A の任意の d−1 個の列ベクトルの組が常に一次独立であることを示せ。
题目描述
用 n×n 矩阵 A 定义线性映射
f:Rn→Rn,v⟼Av.
记其核为
N={v∈Rn∣f(v)=0}.
对
v=(v1,v2,…,vn)⊤∈Rn,
定义非零分量的个数
σ(v)=j=1∑nδ(vj),δ(a)={0,1,a=0,a=0,
其中 ⊤ 表示转置。设 d 是不超过 n 的正整数。回答:
- 定义像空间
V={v∈Rn∣v=f(u) for some u∈Rn}.
证明
dimV=n−dimN.
-
证明:若能从 A 的列向量中选出 d−1 个线性相关的列,则存在
0=x∈N 满足
σ(x)<d。
-
证明以下两项互为充要条件:
- 对每个 0=x∈N,都有
σ(x)≥d;
- 任取 A 的 d−1 个列向量,它们都线性无关。
Kai
(i) 像と核の次元
線形写像 f:Rn→Rn に次元定理を適用すると、
dimImf+dimkerf=n.
V=Imf 、 N=kerf だから、
dimV=n−dimN
である。
(ii) 列の一次従属から核ベクトルを作る
A の列を a1,…,an とする。添字 i1,…,id−1 の列が一次従属なら、すべては 0 ではない係数 c1,…,cd−1 が存在して
k=1∑d−1ckaik=0
となる。 x∈Rn を
xik=ck,xj=0(j∈/{i1,…,id−1})
で定めると、 x=0 かつ Ax=0 である。また、非零成分は高々 d−1 個なので、
σ(x)≤d−1<d.
(iii) 必要十分条件
まず、すべての x∈N∖{0} が σ(x)≥d を満たすとする。もしある d−1 本の列が一次従属なら、(ii) により σ(x)<d となる x∈N∖{0} が存在して矛盾する。したがって任意の d−1 本の列は一次独立である。
逆に、任意の d−1 本の列が一次独立であるとする。 σ(x)=s<d となる x∈N∖{0} があれば、
0=Ax=xj=0∑xjaj
は s 本の列の非自明な一次従属関係である。これらの列を d−1 本まで補えば、一次従属な d−1 本の列が得られて仮定に反する。よってすべての x∈N∖{0} について σ(x)≥d である。