京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2018年8月実施 基礎数学 I
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
以下の問いに答えよ。
(i) 2項係数を mCn=n!(m−n)!m! とかく。2項定理
(a+b)n=nC0an+nC1an−1b+nC2an−2b2+⋯+nCnbn
を用いて、 x>1 のとき
n→∞limxn=∞
であることを示せ。
さらに、 0<x<1 のとき
n→∞limnxn=0
であることを示せ。
(ii) x0=0 とする。級数
n=0∑∞anxn
が点 x=x0 で収束すれば、 ∣x∣<∣x0∣ なるすべての実数 x についてこの級数は収束することを示せ。
さらに、級数
n=1∑∞n21xn
が収束するような実数 x の範囲を求めよ。
题目描述
回答下列问题。
- 用
mCn=n!(m−n)!m!
表示二项式系数,并使用二项式定理
(a+b)n=nC0an+nC1an−1b+nC2an−2b2+⋯+nCnbn
证明:
- 当 x>1 时,
n→∞limxn=∞;
- 当 0<x<1 时,
n→∞limnxn=0.
- 设 x0=0。证明:若幂级数
n=0∑∞anxn
在 x=x0 处收敛,则它对每个满足
∣x∣<∣x0∣ 的实数 x 都收敛。
再求使级数
n=1∑∞n2xn
收敛的全部实数 x。
Kai
(i) 二つの極限
まず x>1 とし、 x=1+h とおく。このとき h>0 であり、二項定理から
xn=(1+h)n=1+nh+(2n)h2+⋯+hn≥1+nh.
右辺は正の無限大に発散するので、
n→∞limxn=∞.
次に 0<x<1 とし、 x=1/(1+h) とおく。ここでも h>0 である。 n≥3 に対し、二項定理から
(1+h)n≥(3n)h3=6n(n−1)(n−2)h3.
したがって
0<nxn=(1+h)nn≤(n−1)(n−2)h36.
右辺は 0 に収束するため、はさみうちの原理により
n→∞limnxn=0.
(ii) べき級数の収束
級数 ∑n=0∞anx0n が収束すると、その一般項からなる数列 {anx0n} は有界である。したがって、ある M>0 が存在して
∣anx0n∣≤M
がすべての n で成り立つ。 ∣x∣<∣x0∣ のとき q=∣x/x0∣<1 とおけば、
∣anxn∣=∣anx0n∣x0xn≤Mqn.
右辺の和は収束する幾何級数なので、比較判定法により ∑anxn は絶対収束する。
最後に
n=1∑∞n2xn
を考える。 x=0 に対する隣接項の絶対値の比は
xn/n2xn+1/(n+1)2=∣x∣(n+1n)2⟶∣x∣.
したがって ∣x∣<1 では絶対収束し、 ∣x∣>1 では一般項が 0 に収束せず発散する。端点 x=1 と x=−1 では、それぞれ
n=1∑∞n21,n=1∑∞n2(−1)n
となり、どちらも絶対収束する。以上より、収束する実数 x の範囲は
−1≤x≤1
である。