京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2016年8月実施 基礎数学 II
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
Mat(n)をn次複素正方行列全体の集合とする. A∈Mat(n) に対して線形写像
fA:Mat(n)→Mat(n)
を
fA(X)=AX−XA
で定める. Aが異なるn個の固有値をもつと仮定し, O はn次ゼロ行列とする. 以下の問いに答えよ.
(i) n=2 かつ a∈C で X∈Mat(2) が det(fA(X))=a を満たすとき, fA(X) の固有値をaを用いて表せ.
(ii) X∈Mat(n) が fA(X)=O を満たすとき, A と X は同じ正則行列により対角化できることを示せ.
(iii) X,Y∈Mat(n) が fA(X)=fA(Y)=O を満たすとき,
が成り立つことを示せ.
(iv) A が対角行列であるとき, 線形写像 fA の像の次元 dimfA(Mat(n)) を求めよ.
题目描述
记 Mat(n) 为全体 n 阶复方阵组成的集合。对 A∈Mat(n),定义线性映射
fA:Mat(n)→Mat(n),fA(X)=AX−XA.
假设 A 有 n 个互不相同的特征值,并以 O 表示 n 阶零矩阵。完成以下各问:
-
设 n=2、a∈C,且 X∈Mat(2) 满足
det(fA(X))=a.
用 a 表示矩阵 fA(X) 的两个特征值。
-
若 X∈Mat(n) 满足 fA(X)=O,证明 A 与 X 可以由同一个可逆矩阵同时对角化。
-
若 X,Y∈Mat(n) 均满足
fA(X)=fA(Y)=O,
证明
-
当 A 为对角矩阵时,求线性映射 fA 的像空间维数
dimfA(Mat(n)).
Kai
(i) fA(X) の固有値
n=2 のとき、トレースの巡回性から
trfA(X)=tr(AX−XA)=0.
fA(X) の二つの固有値を μ1,μ2 とすると、
μ1+μ2=0,μ1μ2=detfA(X)=a.
したがって μ2=−μ1 かつ μ12=−a であり、固有値は重複も含めて
μ=±−a
である。
(ii) A と X の同時対角化
A の相異なる固有値を λ1,…,λn 、対応する固有ベクトルを v1,…,vn とする。 AX=XA なら、
A(Xvi)=X(Avi)=λiXvi.
したがって Xvi は λi の固有空間に属する。この固有空間は一次元なので、ある ξi∈C により
Xvi=ξivi
と書ける。 P=(v1,…,vn) とすれば、
P−1AP=diag(λ1,…,λn),P−1XP=diag(ξ1,…,ξn).
よって A と X は同時対角化可能である。
(iii) X と Y の可換性
(ii) と同じ固有ベクトル基底では、 A と可換な X,Y はともに対角行列になる。したがって
P−1XYP=(P−1XP)(P−1YP)=(P−1YP)(P−1XP)=P−1YXP
であり、 XY=YX である。
(iv) 像の次元
A=diag(a1,…,an) とし、 X=(xij) とすると、
{fA(X)}ij=(ai−aj)xij.
ai はすべて相異なるので、対角成分は常に 0 であり、非対角成分は任意に指定できる。したがって
fA(Mat(n))={Y=(yij)∣yii=0}
であり、
dimfA(Mat(n))=n2−n
となる。