京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2016年8月実施 基礎数学 I
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
a>0を実数として、半無限区間 [0,∞) 上で定義された関数 f(x)=ex−ax2 を考える。 f(x) が狭義単調増加であるとき、以下の問いに答えよ。
(i) f(x) は狭義単調増加である。定数 a が取り得る値の範囲を求めよ。
(ii) 関数 y=f(x) の逆関数を f−1(y) とする。定積分 F(a)=∫1f(a)f−1(y)dy の値を求めよ。
(iii) b を実数として, F(a)=b を満たす定数 a が (i) で求めた範囲にただ一つ存在するものとする。ただし、 F(a) は (ii) で求めたものである。定数 b の値の範囲を求めよ。
题目描述
设 a>0,在半无限区间 [0,∞) 上定义
f(x)=ex−ax2.
围绕 f 严格单调递增的情形,完成以下各问:
-
求使 f 在 [0,∞) 上严格单调递增的常数 a 的取值范围。
-
记 y=f(x) 的反函数为 f−1(y)。计算
F(a)=∫1f(a)f−1(y)dy.
-
设 b∈R,并要求方程
在第 1 问所得的 a 的取值范围内恰有一个解。这里 F 为第 2 问求得的函数。求 b 的取值范围。
Kai
(i)
導関数は
f′(x)=ex−2ax
である。 x>0 に対して
g(x)=xex
とおくと、
g′(x)=x2ex(x−1)
なので、 g は x=1 で最小値 e をとる。したがって f′(x)≥0 がすべての x≥0 で成り立つ条件は 2a≤e である。
0<a<e/2 ならば f′(x)>0 である。 a=e/2 のときも f′(x)≥0 で、等号となるのは x=1 だけである。任意の 0≤x1<x2 に対して区間内の一点を除けば f′(x)>0 なので、
f(x2)−f(x1)=∫x1x2f′(x)dx>0
である。よって、この端点でも f は狭義単調増加である。以上より、
0<a≤2e
となる。
(ii)
固定した a に対して y=f(x) と変数変換する。 f(0)=1 であり、(i) により f は狭義単調増加なので f−1(1)=0 である。したがって
F(a)=∫0axf′(x)dx=[xf(x)]0a−∫0af(x)dx=a(ea−a3)−∫0a(ex−ax2)dx=aea−a4−(ea−3a4−1)
となる。よって
F(a)=(a−1)ea−32a4+1
である。
(iii)
ここでは f 自体もパラメータ a に依存するため、 F の導関数は (ii) の最終式から計算する。すると
F′(a)=aea−38a3=a(ea−38a2)
である。
H(a)=a2ea
とおくと、 0<a<2 では
H′(a)=a3ea(a−2)<0
である。また、
a↓0limH(a)=+∞,H(2e)<38
なので、区間 (0,e/2) に
eα=38α2
を満たす α がただ一つ存在する。 F は (0,α) で狭義単調増加し、 (α,e/2] で狭義単調減少する。
端点側の値を
B0=F(2e)=(2e−1)ee/2−24e4+1
とおき、最大値を
Bmax=F(α)=(α−1)eα−32α4+1
とおく。 F(0)=0 であり、増加枝の値域は (0,Bmax] 、減少枝の値域は [B0,Bmax] である。したがって 0<a≤e/2 において F(a)=b がただ一つの解をもつのは、
0<b<B0またはb=Bmax
の場合である。