京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2015年8月実施 基礎数学 II
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
A=(aij) を n×n 実対称行列とし,任意の非零な n 次元実ベクトル x(=0) とその転置 xT によって定まる 2 次形式 xTAx は正であるとする。以下の問いに答えよ。
(i) 行列 A の対角成分 aii(i=1,…,n) は全て正であることを示せ。
(ii) 行列 A の固有値 λi(i=1,…,n) は全て正であることを示せ。
(iii) 行列 A は正則であることを示せ。
(iv) n≥3 のとき行列 A の第 i1,i2,…,ir 行,第 i1,i2,…,ir 列 (1≤i1<i2<⋯<ir≤n) を取り出して作った r×r(1<r<n) 行列 Ar について考える。例えば, r=2 のとき
A2=(ai1i1ai2i1ai1i2ai2i2)
である。任意の非零な r 次元実ベクトル xr によって定まる 2 次形式 xrTArxr は正であることを示せ。
(v) 任意の n×n(n≥2) 実行列 B に対して BTB は実対称行列となる。 BTB=(bij) とおき,対角成分 bii(i=1,…,n) は全て正であると仮定する。そのような B に対して,任意の非零な n 次元実ベクトル x について 2 次形式 xTBTBx は正となるか,理由をつけて答えよ。
题目描述
设 A=(aij) 是 n×n 实对称矩阵,并假设对任意非零实向量 x∈Rn 都有
xTAx>0,
其中上标 T 表示转置。完成以下各问:
-
证明 A 的全部对角元均为正,即
aii>0(i=1,…,n).
-
证明 A 的全部特征值 λi (i=1,…,n) 均为正。
-
证明 A 可逆。
-
设 n≥3,从 A 中同时选取第 i1,i2,…,ir 行和第 i1,i2,…,ir 列,其中
1≤i1<i2<⋯<ir≤n,1<r<n,
得到 r×r 主子矩阵 Ar。例如 r=2 时
A2=(ai1i1ai2i1ai1i2ai2i2).
证明对任意非零 xr∈Rr,
xrTArxr>0.
-
对任意 n×n 实矩阵 B(n≥2),BTB 是实对称矩阵。记 BTB=(bij),并假设其全部对角元 bii 均为正。判断是否必然对每个非零 x∈Rn 都有
xTBTBx>0,
并说明理由。
Kai
(i) 対角成分
ei を第 i 標準基底ベクトルとする。 ei=0 なので、仮定から
aii=eiTAei>0.
したがってすべての対角成分は正である。
(ii) 固有値
A は実対称行列なので、固有値は実数で、実固有ベクトルを選べる。 Ax=λx 、 x=0 とすると、
0<xTAx=λxTx=λ∥x∥2.
∥x∥2>0 だから λ>0 である。よって A の固有値はすべて正である。
(iii) 正則性
(ii) より 0 は A の固有値ではない。したがって
detA=i=1∏nλi>0
であり、 A は正則である。
(iv) 主部分行列
xr=(ξ1,…,ξr)T=0 とする。 n 次元ベクトル x の第 ik 成分を ξk 、その他の成分を 0 と定めると x=0 であり、
xTAx=xrTArxr.
左辺は仮定により正だから、
xrTArxr>0.
したがって任意の主部分行列 Ar も正定値である。
(v) BTB の場合
結論は、必ずしも正にはならない。任意の x に対して
xTBTBx=∥Bx∥2≥0
であるが、すべての x=0 で狭義に正となるためには kerB={0} 、すなわち B が正則でなければならない。
BTB=(bij) の対角成分は
bii=∥Bei∥2
なので、 bii>0 は B の各列が非零であることしか保証しない。例えば
B=(1111),BTB=(2222)
では対角成分は正であるが、 x=(1,−1)T に対して
xTBTBx=∥Bx∥2=0.