京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2013年8月実施 基礎数学 II
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
n次ベクトル x=(x1,x2,...,xn)T および n次正方行列 A=(aij) に対して、実数 ∣∣x∣∣∞ および ∣∣A∣∣∞ をそれぞれ ∣∣x∣∣∞=max1≤i≤n∣xi∣ および ∣∣A∣∣∞=maxx=0∣∣x∣∣∞∣∣Ax∣∣∞ と定義する。ここで、記号 T は転置を表す。また、行列Aの固有値を λ1,λ2,...,λn とするとき、 ρ(A)=max1≤i≤n∣λi∣ とおく。このとき、以下の問いに答えよ。
(i) ρ(A)≤∣∣A∣∣∞ が成り立つことを示せ。
(ii) ∣∣A∣∣∞=max1≤i≤n∑j=1n∣aij∣ が成り立つことを示せ。
(iii) limk→∞Ak=O が成り立つためには、 ρ(A)<1 であることが必要十分であることを示せ。
(iv) ∣∣A∣∣∞<1 ならば I−A は正則で
(I−A)−1=I+k→∞limi=1∑kAi
が成り立つことを示せ。ここで、 I は単位行列を表わす。任意の n次ベクトル x,y および n次正方行列 A,B に対して、
∣∣x+y∣∣∞≤∣∣x∣∣∞+∣∣y∣∣∞,∣∣A+B∣∣∞≤∣∣A∣∣∞+∣∣B∣∣∞
が成立することを用いてよい。
题目描述
对 n 维向量 x=(x1,x2,…,xn)T 及 n 阶方阵 A=(aij),定义
∥x∥∞=1≤i≤nmax∣xi∣,∥A∥∞=x=0max∥x∥∞∥Ax∥∞,
其中上标 T 表示转置。若 A 的特征值为 λ1,…,λn,定义其谱半径
ρ(A)=1≤i≤nmax∣λi∣.
完成以下各问:
-
证明
ρ(A)≤∥A∥∞.
-
证明诱导矩阵无穷范数等于最大绝对行和:
∥A∥∞=1≤i≤nmaxj=1∑n∣aij∣.
-
证明
k→∞limAk=O
成立的充要条件是 ρ(A)<1,其中 O 为零矩阵。
-
证明若 ∥A∥∞<1,则 I−A 可逆,且
(I−A)−1=I+k→∞limi=1∑kAi,
其中 I 为单位矩阵。可以使用对任意 n 维向量 x,y 及 n 阶方阵 A,B 成立的三角不等式
∥x+y∥∞≤∥x∥∞+∥y∥∞,∥A+B∥∞≤∥A∥∞+∥B∥∞.
Kai
(i) スペクトル半径の評価
λ を A の固有値、 x=0 を対応する固有ベクトルとする。すると
∥Ax∥∞=∥λx∥∞=∣λ∣∥x∥∞.
したがって
∣λ∣=∥x∥∞∥Ax∥∞≤∥A∥∞.
すべての固有値について最大をとれば、
ρ(A)≤∥A∥∞
を得る。
(ii) 行和による表示
y=Ax とすると、
∣yi∣≤j=1∑n∣aij∣∣xj∣≤(j=1∑n∣aij∣)∥x∥∞.
よって
∥A∥∞≤1≤i≤nmaxj=1∑n∣aij∣.
逆向きを示す。行和が最大となる行を k とし、
xj={akj/∣akj∣,1,akj=0,akj=0
とおく。実行列ならこれは通常の符号の選択である。 ∥x∥∞=1 かつ
(Ax)k=j=1∑n∣akj∣
なので、
∥A∥∞≥∥Ax∥∞≥j=1∑n∣akj∣.
以上から
∥A∥∞=1≤i≤nmaxj=1∑n∣aij∣
である。
(iii) Ak→O の必要十分条件
まず Ak→O とする。任意の固有対 Ax=λx に対して
Akx=λkx→0.
x=0 だから λk→0 、したがって ∣λ∣<1 である。ゆえに ρ(A)<1 である。
逆に ρ(A)<1 とする。複素数体上の Jordan 標準形を
とする。固有値 λ をもつ Jordan ブロック Jλ=λI+N に対して、
Jλk=m=0∑s−1(mk)λk−mNm,
ここで s はブロックの大きさである。 ∣λ∣<1 なら各係数は 0 に収束するので Jλk→O である。したがって Jk→O 、さらに
Ak=PJkP−1→O
となる。
(iv) Neumann 級数
誘導ノルムの性質から
∥Ai∥∞≤∥A∥∞i.
q=∥A∥∞<1 とし、 Sk=∑i=0kAi とおく。 m>k なら
∥Sm−Sk∥∞≤i=k+1∑mqi→0,
したがって Sk は収束する。その極限を S とする。有限和の恒等式
(I−A)Sk=Sk(I−A)=I−Ak+1
で k→∞ とすれば、
(I−A)S=S(I−A)=I.
よって I−A は正則であり、
(I−A)−1=S=I+k→∞limi=1∑kAi
を得る。