京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2011年8月実施 基礎数学 I
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
n がすべての自然数 N の上を動くとき, n1 の和 ∑n∈Nn1 は +∞ に発散し, n21 の和 ∑n∈Nn21 はある正の値に収束する。 p がすべての素数 P の上を動くとき, p1 の和と 1+p1 の積を,それぞれ,
p∈P∑p1=p11+p21+…,p∈P∏(1+p1)=(1+p11)(1+p21)…,p1,p2,⋯∈P
とかく。自然数 n は適当な非負整数 k1,k2,⋯∈{0,1,2,…} を用いて
n=p1k1⋅p2k2⋅p3k3…
と一意に素因数分解できることに注意する。 L を 2 以上の自然数とするとき, L 以下の素数のなす有限部分集合を PL とかく。以下の問いに答えよ。
(i) 不等式
logp∈PL∏(1+p1)<p∈PL∑p1
を示せ。
(ii) ∏p∈P1−p11=∏p∈P(1+p1+p21+…) は +∞ に発散することを示せ。
(iii) ∏p∈P1−p211 はある正の値に収束することを示せ。
(iv) ∏p∈P(1+p1) の収束,発散について理由をつけて答えよ。
(v) ∑p∈Pp1 の収束,発散について理由をつけて答えよ。
题目描述
已知调和级数 ∑n∈N1/n 发散到 +∞,而 ∑n∈N1/n2 收敛到某个正数。以 P 表示全体素数,并把素数倒数之和及相应无穷乘积记为
p∈P∑p1=p11+p21+⋯,p∈P∏(1+p1)=(1+p11)(1+p21)⋯,
其中 p1,p2,…∈P。注意每个自然数都能由适当的非负整数 k1,k2,… 唯一分解为
n=p1k1p2k2p3k3⋯.
对任意自然数 L≥2,记不超过 L 的全部素数组成的有限集合为 PL。完成以下各问:
-
证明
logp∈PL∏(1+p1)<p∈PL∑p1.
-
证明 Euler 乘积
p∈P∏1−p11=p∈P∏(1+p1+p21+⋯)
发散到 +∞。
-
证明
p∈P∏1−p211
收敛到某个正数。
-
判断无穷乘积
p∈P∏(1+p1)
收敛还是发散,并说明理由。
-
判断素数倒数级数
p∈P∑p1
收敛还是发散,并说明理由。
Kai
(i)
x>0 に対して
h(x)=x−log(1+x)
とおくと、
h′(x)=1−1+x1=1+xx>0
であり、 h(0)=0 である。したがって
log(1+x)<x
が成り立つ。 x=1/p を代入して p∈PL について和をとれば、
logp∈PL∏(1+p1)<p∈PL∑p1
を得る。
(ii)
有限集合 PL に対する部分積を考える。等比級数と素因数分解の一意性から、
p∈PL∏1−1/p1=p∈PL∏(1+p1+p21+⋯)=n≥1n の素因数はすべて L 以下∑n1
である。特に、 1≤n≤L ならば n の素因数はすべて L 以下なので、
p∈PL∏1−1/p1≥n=1∑Ln1
となる。右辺は L→∞ で発散するから、
p∈P∏1−1/p1=+∞
である。
(iii)
同様に、有限部分積は
p∈PL∏1−1/p21=n≥1n の素因数はすべて L 以下∑n21
と展開できる。したがって
1<p∈PL∏1−1/p21≤n=1∑∞n21
である。部分積は L とともに単調増加し、上に有界なので、ある正の有限値に収束する。
(iv)
各 L に対して
1−1/p1=1−1/p21(1+p1)
であるから、
p∈PL∏1−1/p1=p∈PL∏1−1/p21p∈PL∏(1+p1)
となる。(ii) の左辺は +∞ に発散し、(iii) の第 1 因子は正の有限値に収束する。したがって第 2 因子は
p∈P∏(1+p1)=+∞
と発散する。
(v)
(iv) の有限部分積の対数をとると、
p∈PL∑log(1+p1)⟶+∞
である。一方、(i) より
p∈PL∑log(1+p1)<p∈PL∑p1
である。したがって、
p∈P∑p1=+∞
となる。