京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2008年8月実施 基礎数学 I
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
実数 cn , n=0,1,..., に対し、 x=0 を中心とするベキ級数
f(x)=n=0∑∞cnxn
を考える。 0<Rf<∞ なる Rf に対し、 ∣x∣<Rf ならばこの級数は絶対収束し、 ∣x∣>Rf ならば収束しないとする。同様に、ベキ級数
g(x)=n=1∑∞ncnxn−1
は、 0<Rg<∞ なる Rg に対し、 ∣x∣<Rg ならばこの級数は絶対収束し、 ∣x∣>Rg ならば収束しないとする。以下の問いに答えよ。
(i) ∣x∣<Rg なる任意の x においてベキ級数 g(x) が絶対収束することを用いて
n=0∑∞∣cn∣∣x∣n<∞
が成り立つことを示せ。
(ii) 0<R0<Rf なる任意の正数 R0 に対して、正数 M0 を適当に選べば、任意の n について ∣cn∣R0n≤M0 とできる。このとき、 ∣x∣<R0 なる任意の x において
n=1∑∞n∣cn∣∣x∣n−1<∞
が成り立つことを示せ。ただし、 ∑n=1∞nan−1=(1−a)21,(∣a∣<1) を用いてよい。
(iii) 上で示したことを用いて、ベキ級数 f(x) と g(x) について
が成り立つことを示せ。
题目描述
对实数列 (cn)n≥0,考虑以 0 为中心的幂级数
f(x)=n=0∑∞cnxn.
已知存在 0<Rf<∞,使该级数在 ∣x∣<Rf 时绝对收敛、在 ∣x∣>Rf 时不收敛。其形式导数级数
g(x)=n=1∑∞ncnxn−1
也存在有限正数 Rg,并分别在 ∣x∣<Rg 时绝对收敛、在 ∣x∣>Rg 时不收敛。完成以下各问:
-
利用 g(x) 在每个 ∣x∣<Rg 处绝对收敛,证明
n=0∑∞∣cn∣∣x∣n<∞.
-
任取 0<R0<Rf。可选取 M0>0,使所有 n 都满足 ∣cn∣R0n≤M0。据此证明,对每个 ∣x∣<R0,
n=1∑∞n∣cn∣∣x∣n−1<∞.
可以使用
n=1∑∞nan−1=(1−a)21(∣a∣<1).
-
结合前两问证明原幂级数与形式导数级数的收敛半径相同,即 Rf=Rg。
Kai
(i)
∣x∣<Rg とする。 x=0 の場合は明らかなので、 0<∣x∣<Rg としてよい。 g(x) の絶対収束より、
n=1∑∞n∣cn∣∣x∣n−1<∞
である。 n≥1 ならば
∣cn∣∣x∣n−1≤n∣cn∣∣x∣n−1
なので、比較判定法により ∑n=1∞∣cn∣∣x∣n−1 も収束する。したがって
n=0∑∞∣cn∣∣x∣n=∣c0∣+∣x∣n=1∑∞∣cn∣∣x∣n−1<∞
である。よって ∣x∣<Rg では f(x) が絶対収束し、
を得る。
(ii)
0<R0<Rf とする。 ∑cnR0n は収束するので、その一般項からなる数列は有界である。したがって、ある M0>0 が存在して、
∣cn∣R0n≤M0
がすべての n について成り立つ。
∣x∣<R0 とし、
α=R0∣x∣
とおけば、 0≤α<1 である。各 n≥1 に対して
n∣cn∣∣x∣n−1=R0n(∣cn∣R0n)(R0∣x∣)n−1≤R0M0nαn−1
となる。ゆえに
n=1∑∞n∣cn∣∣x∣n−1≤R0M0n=1∑∞nαn−1=R0(1−α)2M0<∞
である。したがって ∣x∣<R0 では g(x) が絶対収束する。
(iii)
(i) から Rg≤Rf である。一方、(ii) により、任意の R0<Rf に対して R0≤Rg が成り立つ。 R0 を Rf に下から近づけると、
を得る。以上より、
Rf=Rg
である。