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神戸大学 工学研究科 機械工学専攻 2018年8月実施 熱力学 第2問

Author​

祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)

Description​

問題[1],[2]は別々の答案用紙に解答すること。

[2] 周囲環境(温度 T0 [K]T_0\,[\mathrm K],圧力 P0 [Pa]P_0\,[\mathrm{Pa}])と平衡状態にある理想気体(気体定数 R [J/(kg⋅K)]R\,[\mathrm{J/(kg\cdot K)}],比熱比 κ\kappa)を,環境温度,高圧(圧力 PS [Pa]P_S\,[\mathrm{Pa}])で供給するシステムを構築する。供給流量は m [kg/s]m\,[\mathrm{kg/s}] とする。圧縮機およびタービンでの過程は可逆断熱過程とし,システムから外界への放熱および流路での圧力損失は考慮しない。以下の問いに答えなさい。

(1) 熱交換器を通過する理想気体の温度 T [K]T\,[\mathrm K] と比エントロピー s [J/(kg⋅K)]s\,[\mathrm{J/(kg\cdot K)}] の関係式を導出しなさい。

(2) この理想気体について,このシステムを実現するフローを図2のうち2つの要素を使って描きなさい。

(3) この理想気体の状態変化について T−ST-S 線図,P−VP-V 線図を描きなさい。ここで,SS はエントロピー [J/K][\mathrm{J/K}],VV は体積 [m3][\mathrm{m^3}] である。

(4) この理想気体の状態変化に要する動力 W˙ [W]\dot W\,[\mathrm W] を m,R,κ,T0,P0,PSm,R,\kappa,T_0,P_0,P_S で表しなさい。

(5) 熱交換器での熱交換量 Q˙ [W]\dot Q\,[\mathrm W] を m,R,κ,T0,P0,PSm,R,\kappa,T_0,P_0,P_S で表しなさい。

(6) 圧縮機およびタービンでの過程が不可逆断熱過程である場合の T−ST-S 線図を描きなさい。また,可逆断熱過程である場合に対する温度およびエネルギー量の差異を説明しなさい。

図2 Components used in energy system

题目描述​

问题[1]、[2]须分别在不同的答题纸上作答。

[2] 构建一个系统,将与环境(温度 T0 [K]T_0\,[\mathrm K]、压力 P0 [Pa]P_0\,[\mathrm{Pa}])处于平衡状态的理想气体,以环境温度和高压 PS [Pa]P_S\,[\mathrm{Pa}] 供给。理想气体的气体常数为 R [J/(kg⋅K)]R\,[\mathrm{J/(kg\cdot K)}],比热比为 κ\kappa,供给质量流量为 m [kg/s]m\,[\mathrm{kg/s}]。压缩机和透平中的过程均为可逆绝热过程,不考虑系统向外界放热及流道内的压力损失。回答下列问题。

(1) 推导通过换热器的理想气体的温度 T [K]T\,[\mathrm K] 与比熵 s [J/(kg⋅K)]s\,[\mathrm{J/(kg\cdot K)}] 的关系式。

(2) 针对该理想气体,从图2中选用两个元件,画出实现该系统的流程。

(3) 画出理想气体状态变化的 T−ST-S 图和 P−VP-V 图。其中 SS 为熵 [J/K][\mathrm{J/K}],VV 为体积 [m3][\mathrm{m^3}]。

(4) 用 m,R,κ,T0,P0,PSm,R,\kappa,T_0,P_0,P_S 表示理想气体状态变化所需的功率 W˙ [W]\dot W\,[\mathrm W]。

(5) 用 m,R,κ,T0,P0,PSm,R,\kappa,T_0,P_0,P_S 表示换热器中的换热率 Q˙ [W]\dot Q\,[\mathrm W]。

(6) 若压缩机及透平中的过程为不可逆绝热过程,画出相应的 T−ST-S 图,并说明其温度及能量与可逆绝热过程相比有何差异。

图2:能源系统所用元件,包括(a)换热器(高温侧和低温侧)、(b)压缩机、(c)透平;图中标明各元件的入口和出口。

Kai​

cp=κR/(κ−1)c_p=\kappa R/(\kappa-1)、a=(κ−1)/κa=(\kappa-1)/\kappa とおく。入口を状態1、圧縮機出口を状態2、供給状態を3とする。

(1)​

熱交換器内は圧力一定なので Tds=dh−vdp=cp dTTds=dh-vdp=c_p\,dT。よって

s−sref=cplog⁡TTref(同一圧力上の基準点).\boxed{s-s_{\mathrm{ref}}=c_p\log\frac{T}{T_{\mathrm{ref}}}}\quad\text{(同一圧力上の基準点)}.

特に周囲の比エントロピーを s0s_0 とすれば、圧力 PSP_S において

s−s0=cplog⁡TT0−Rlog⁡PSP0,s-s_0=c_p\log\frac{T}{T_0}-R\log\frac{P_S}{P_0},
T=T0(PSP0)aexp⁡(s−s0cp).\boxed{T=T_0\left(\frac{P_S}{P_0}\right)^a\exp\left(\frac{s-s_0}{c_p}\right)}.

(2)​

圧縮機→熱交換器の順とする。圧縮で圧力と温度を上げ、熱交換器で冷却流体へ熱を渡して T0T_0 に戻す。熱交換器内の二流体間の熱交換は、外界への熱損失とは区別する。

圧縮機と後冷却器による供給フロー

(3)​

可逆断熱圧縮から

T2=T0(PSP0)a,s2=s1=s0.T_2=T_0\left(\frac{P_S}{P_0}\right)^a,\qquad s_2=s_1=s_0.

等圧冷却の終点は T3=T0T_3=T_0、s3=s0−Rlog⁡(PS/P0)s_3=s_0-R\log(P_S/P_0)。一定量の気体を取った TT–SS 図では1→2が鉛直上向き、2→3が高圧等圧線に沿う左下向きとなる。PP–VV 図では1→2が PVκ=一定PV^\kappa=\text{一定}、2→3が P=PSP=P_S の水平左向きである。

可逆圧縮と等圧冷却の状態図

(4), (5)​

圧縮機への入力はエンタルピー増加より

W˙=mcp(T2−T0)=κκ−1mRT0[(PSP0)a−1].\boxed{\dot W=m c_p(T_2-T_0)=\frac{\kappa}{\kappa-1}mRT_0\left[\left(\frac{P_S}{P_0}\right)^a-1\right]}.

気体から冷却流体へ渡す熱を正として

Q˙=mcp(T2−T3)=κκ−1mRT0[(PSP0)a−1]=W˙.\boxed{\dot Q=m c_p(T_2-T_3)=\frac{\kappa}{\kappa-1}mRT_0\left[\left(\frac{P_S}{P_0}\right)^a-1\right]=\dot W}.

全体の入口と出口で温度が等しく、理想気体のエンタルピー差はゼロである。

(6)​

不可逆断熱圧縮と膨張の終点比較。破線は過程の模式表示

断熱でも不可逆性があればエントロピーが増加する。同じ入口・出口圧力を比べると、圧縮機の実際の出口2′は、可逆出口2より同じ PSP_S の等圧線上で右上に位置する。従って T2′>T2T_{2'}>T_2、必要動力と後冷却器の熱交換量はともに増す。

圧縮機効率 ηc=(T2−T0)/(T2′−T0)<1\eta_c=(T_2-T_0)/(T_{2'}-T_0)<1 を用いれば

W˙′=W˙ηc,Q˙′=W˙′.\boxed{\dot W'=\frac{\dot W}{\eta_c},\qquad\dot Q'=\dot W'}.

供給温度は後冷却によって T0T_0 のまま保たれる。タービンの場合も、同じ入口・出口圧力なら不可逆出口の温度は可逆出口より高い。そのため取り出せる仕事 mcp(Tin−Tout)m c_p(T_{\mathrm{in}}-T_{\mathrm{out}}) は減少する。不可逆過程の途中状態は一意には定まらないので、図の破線は終点を結ぶ模式線である。

Reference​