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神戸大学 工学研究科 機械工学専攻 2018年8月実施 機械力学 第1問

Author​

祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)

Description​

問題[1],[2]は別々の答案用紙に解答すること。

[1] 鉛直2次元平面内における剛体の運動について,以下の問に答えよ。

(1) 半径 RR,質量 MM の一様な円板がある。この円板について,摩擦のある傾斜角 ϕ\phi の斜面上で静止させた状態から,円板の中心まわりに一定のトルク TT を与え続けた時の運動を考える。なお,以下の問において,並進運動は斜面との平行成分のみを扱い,右向きを正とする。また,回転運動は時計回りを正とする。

円板の中心における並進運動の速度を vv,中心を通る軸のまわりの回転運動の角速度を ω\omega,時刻を tt とするとき,並進運動,および回転運動の運動方程式をそれぞれ示せ。ただし,円板の中心まわりの慣性モーメントを II,円板に働く摩擦力を ff(斜面に平行かつ右向きを正),重力加速度を gg とする(図1-1)。

図1-1 トルクを受ける円板

(2) 問(1)において,円板が斜面上を滑らずに転がり上る運動を考える。このとき,円板には静止摩擦が働いており,摩擦によるエネルギーの損失は生じないものとする。この束縛条件より,並進運動の速度 vv を求めよ。また,v>0v>0 を満たすためのトルク TT の条件を M,g,ϕM,g,\phi および RR を用いて示せ。ただし,I=MR2/2I=MR^2/2 とする。

(3) 問(2)において,運動開始前を基準とし,円板の中心の高さが h0h_0 に達した時点でトルク TT を停止した。このときの円板と斜面との接触点を点 A とする。トルク停止後,円板は中心の高さが h0+h1h_0+h_1 に達するまで斜面を上ったのち,下降を始めた(図1-2)。トルク停止直後の円板の中心における並進運動の速度を v0v_0 とするとき,h1h_1 を求め,v0v_0 および gg を用いて示せ。

図1-2 トルク停止後も滑らずに転がる場合

(4) 問(3)において,点 A より高い領域において斜面がなめらかであり,円板と斜面との間に摩擦が生じない場合を考える。トルク停止後に円板は斜面を上り,中心の高さが h0+h2h_0+h_2 まで達したのち,下降を始めた(図1-3)。このとき,h2h_2 を求め,v0v_0 および gg を用いて示せ。また,h1h_1 と h2h_2 の大小関係を示せ。

図1-3 点Aより上が滑らかな場合

题目描述​

问题[1]、[2]须分别在不同的答题纸上作答。

[1] 关于竖直二维平面内刚体的运动,回答下列问题。

(1) 有一半径 RR、质量 MM 的均匀圆盘。将它静置于有摩擦、倾角为 ϕ\phi 的斜面上,随后持续在其中心施加恒定扭矩 TT,考虑由此产生的运动。以下各问只讨论平行于斜面的平动分量,以向右为正;转动以顺时针为正。

设圆盘中心的平动速度为 vv,绕过中心轴的转动角速度为 ω\omega,时间为 tt,分别写出平动和转动的运动方程。圆盘绕中心的转动惯量为 II,摩擦力为 ff(沿斜面向右为正),重力加速度为 gg,如图1-1。

(2) 在第(1)问中,考虑圆盘沿斜面无滑动向上滚动。圆盘受到静摩擦作用,摩擦不产生能量损失。利用这一约束求平动速度 vv,并用 M,g,ϕ,RM,g,\phi,R 表示满足 v>0v>0 的扭矩 TT 的条件。设 I=MR2/2I=MR^2/2。

(3) 在第(2)问中,以运动开始前为高度基准,当圆盘中心上升到 h0h_0 时停止施加扭矩 TT,此时圆盘与斜面的接触点记为 A。停止扭矩后,圆盘继续上升,直至中心高度达到 h0+h1h_0+h_1 后开始下降,如图1-2。设停止扭矩后瞬间圆盘中心的平动速度为 v0v_0,求 h1h_1,并用 v0,gv_0,g 表示。

(4) 在第(3)问中,考虑高于 A 点的斜面光滑、圆盘与斜面之间无摩擦的情况。停止扭矩后,圆盘继续沿斜面上升,中心高度达到 h0+h2h_0+h_2 后开始下降,如图1-3。求 h2h_2,用 v0,gv_0,g 表示,并比较 h1h_1 与 h2h_2 的大小。

Kai​

(1)​

重力の斜面方向成分は −Mgsin⁡ϕ-Mg\sin\phi、摩擦による中心回りトルクは時計回り規約で −fR-fR。従って

Mv˙=f−Mgsin⁡ϕ,Iω˙=T−fR.\boxed{M\dot v=f-Mg\sin\phi,\qquad I\dot\omega=T-fR}.

(2)​

滑りなしの拘束 v=Rωv=R\omega を用いて ff を消去すると

(M+IR2)v˙=TR−Mgsin⁡ϕ.\left(M+\frac I{R^2}\right)\dot v=\frac TR-Mg\sin\phi.

I=MR2/2I=MR^2/2 と v(0)=0v(0)=0 より

v(t)=2(T−MgRsin⁡ϕ)3MRt,T>MgRsin⁡ϕ(t>0).\boxed{v(t)=\frac{2(T-MgR\sin\phi)}{3MR}t},\qquad \boxed{T>MgR\sin\phi\quad(t>0)}.

滑らないための摩擦力が確保されることは設問の仮定である。

(3)​

静止摩擦は仕事をしない。最高点で v=ω=0v=\omega=0 となるため

Mgh1=12Mv02+12MR22(v0R)2=34Mv02.Mgh_1=\frac12Mv_0^2+\frac12\frac{MR^2}{2}\left(\frac{v_0}R\right)^2=\frac34Mv_0^2.

従って h1=3v02/(4g)\boxed{h_1=3v_0^2/(4g)}。

(4)​

摩擦がなくトルクも停止しているため、ω=v0/R\omega=v_0/R は一定で、回転運動エネルギーは変わらない。並進分だけが位置エネルギーに変わり

Mgh2=12Mv02,h2=v022g.Mgh_2=\frac12Mv_0^2,\qquad\boxed{h_2=\frac{v_0^2}{2g}}.

従って h1=32h2>h2\boxed{h_1=\tfrac32h_2>h_2}。摩擦なしの場合、最高点でも円板は回転している。

Reference​