東京工業大学 工学院 機械系 2020年度 選択専門科目 問題3(熱力学)
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
火力発電の蒸気原動機サイクルはボイラ、タービン、復水器、ポンプから構成される。低圧の液水をポンプで断熱圧縮し、ボイラで等圧加熱する。以下の①〜⑤には語句、⑥⑦には選択肢から適切なものを答えよ。
①液から蒸発が始まり、気液が共存する②蒸気を経て、蒸発完了時に③蒸気となる。さらに加熱されて④蒸気としてタービンに入り、出口では⑤蒸気となる。
- ⑥ 当該試験時点での材料の耐熱性によるタービン入口温度の目安:600,900,1200,1500,1800 K。
- ⑦ 設計上のタービン出口の乾き度:8〜10%、28〜30%、48〜50%、68〜70%、88〜90%。
各項で適切な選択肢を一つ選べ。
- 比熱と同じ単位をもつもの:気体定数、潜熱、顕熱、エンタルピー。
- 比熱比が最大のもの:単原子分子気体、二原子分子気体、高分子、金属。
- 理想気体の等積変化のポリトロープ指数:0,1,κ,∞。
- 絞り弁前後で一定とみなせる量:エントロピー、エンタルピー、内部エネルギー、自由エネルギー。
- 理想気体を入れた容器Aを真空の容器と管でつなぎ自由膨張させると、気体温度は:上がる、下がる、変わらない。
外気温 3∘C のとき、消費電力 3600 W の電熱ヒーターで室内を 23∘C に保つ。
- 成績係数3のヒートポンプで同じ暖房を行う場合の消費電力 L。
- 可逆ヒートポンプで同じ暖房を行う場合の消費電力 LR。
- 電熱ヒーターと可逆ヒートポンプの暖房成績係数 ε0,εR。
理想気体について空欄①〜⑥を埋めよ。使用記号は比気体定数 R[J/(kgK)]、比熱比 κ、絶対温度 T、圧力 p、体積 V、質量 m、ボルツマン定数 kB、アボガドロ数 NA、変化後と変化前の温度差 ΔT である。
- 単原子分子気体の1分子・並進1自由度あたりの平均エネルギー①と、1 molの内部エネルギー②。
- 単位質量あたりの定圧比熱 cp を③、定積比熱 cv を④で表せ。
- 密閉シリンダ中の理想気体が準静的に断熱膨張するとき、⑤は一定であり、外界にする仕事は⑥である。cp,cv も用いてよい。
単位質量の理想気体を作動ガスとする図1(a)のサイクルを考える。1–2、3–4は断熱変化、2–3、4–1は等積変化である。p,v,T,s は圧力、比体積、絶対温度、比エントロピー、cp,cv は比熱、qin,qout は受熱量と放熱量を表す。

- サイクルの名称を答え、対応する T–s 線図を(b)〜(e)から選べ。
- qin を p2,p3,T2,T3,cp,cv のうち必要な記号で表せ。
- 熱効率 η を T1,T2,T3,T4 で表せ。
题目描述
问1: 蒸汽动力循环的工质依次经过泵、锅炉、汽轮机和冷凝器。填写开始沸腾的液体①、气液共存蒸汽②、恰好完全蒸发的蒸汽③、继续加热后的蒸汽④和汽轮机出口蒸汽⑤的状态名称。从 600,900,1200,1500,1800 K 中选择考试当时汽轮机入口温度的典型上限⑥,并从8—10%、28—30%、48—50%、68—70%、88—90%中选择出口干度范围⑦。
问2: 分别从日文列出的选项中选择:与比热单位相同的量、比热比最大的物质类别、等容过程的多变指数、节流前后不变的量,以及理想气体向真空自由膨胀后的温度变化。
问3: 室外 3∘C、室内 23∘C,电热器消耗 3600 W。求相同供热量下COP为3的热泵和可逆热泵的耗电功率,以及电热器、可逆热泵的供热COP。
问4: 使用上列符号,求单原子理想气体每分子每个平动自由度的平均能量①、每摩尔内能②、质量比热 cp,cv③④,以及封闭系统准静态绝热膨胀中保持不变的组合量⑤和对外做功⑥。R 是质量气体常数,ΔT 为末温减初温。
问5: 图(a)以单位质量理想气体工作,1–2、3–4绝热,2–3、4–1等容。求循环名称、对应的 T–s 图、吸热量 qin,以及用四个状态温度表示的效率。
Kai
1◯=飽和,2◯=湿り,3◯=乾き飽和,4◯=過熱,5◯=湿り.
主蒸気温度が約 600∘C 級の蒸気タービンを考えると、選択肢では 900 K が該当する。出口の湿りは液滴による損傷と効率低下を招くため、乾き度は高く保つ。
6◯=900 K,7◯=88〜90%.
- 気体定数。比気体定数と質量比熱の単位はともに J/(kgK)。
- 単原子分子気体。並進自由度3の理想気体では cp/cv=5/3。
- ∞。pvn=一定 を p1/nv=一定 として n→∞ をとる。
- エンタルピー。断熱・軸仕事なしで運動・位置エネルギー変化を無視すれば h1=h2。
- 変わらない。自由膨張の全体系を断熱とみなし、最終平衡状態を比較すると Q=W=0、ΔU=0。理想気体では U=U(T) である。
必要な暖房熱量率は Q˙H=3600 W、TH=296.15 K、TL=276.15 K。
L=33600=1200 W.
可逆熱機関のエントロピー収支から εR=TH/(TH−TL) なので
LR=3600296.1520≃243 W,ε0=1,εR=14.8075≃14.8.
エネルギー等分配則、cp−cv=R、cp/cv=κ より
1◯=21kBT,2◯=23NAkBT,3◯=κ−1κR,4◯=κ−1R.
準静的な断熱変化を可逆断熱として扱うと、ポアソンの関係が成り立つ。仕事は内エネルギーの減少量である。
5◯=pVκ(または TVκ−1),6◯=W=−mcvΔT=−κ−1mRΔT.
膨張では ΔT<0 なので W>0。
- オットーサイクル、図(c)。可逆断熱線は T–s 図で鉛直、等積加熱では ds=cvdT/T>0。
- 等積過程2–3では境界仕事が0なので
qin=cv(T3−T2).
- 同様に qout=cv(T4−T1)。したがって
η=1−T3−T2T4−T1.
Reference