東京工業大学 工学院 経営工学系 2019年8月実施 午前 数理B
Author
Miyake, 祭音Myyura
Description
次の設問 [1]、[2] に答えよ。
[1]
次の小問 (1) と (2) に答えよ。
(1) 整数の集合 Z 上の2つの要素 a,b の二項関係 aRb が同値関係となることの定義を述べよ。次に、整数の集合上の2つの要素 a,b の二項関係 a≡b を a−b が5で割り切れると定義するとき、この二項関係が同値関係であることを定義に従い証明せよ。
(2) 3次元ユークリッド空間 R3 の部分集合 A が開集合であることの定義を述べよ。次に、3次元ユークリッド空間の任意の二つの開集合 A,B の共通部分 A∩B が開集合となることを定義に従い証明せよ。
[2]
次の小問 (1) から (3) に答えよ。なお、以下で現れる確率変数に対し、その取り得る値は有限個と仮定する。
(1) X は確率変数とし、a は任意の正の実数とする。不等式
P(∣X−E(X)∣≥a)≤a2V(X)
が成り立つことを、以下の手順で証明する。ここで、P(∣X−E(X)∣≥a) は ∣X−E(X)∣≥a が成り立つ確率を表し、E(X) は X の期待値を表し、V(X) は X の分散を表す。以下の問い (a) と (b) に答えよ。
(a) 非負の値をとる確率変数 Y および任意の正の実数 b に対し、以下の不等式が成り立つことが知られている:
P(Y≥b)≤bE(Y).
ここで、P(Y≥b) は Y≥b が成り立つ確率を表す。この不等式を使って、以下の不等式が成り立つことを証明せよ:
P((Z−E(Z))2≥c)≤cV(Z).
ここで、Z は確率変数とし、c は任意の正の実数とする。また、P((Z−E(Z))2≥c) は (Z−E(Z))2≥c が成り立つ確率を表す。
(b) 問い (a) で示した不等式を使って、以下の不等式を証明せよ:
P(∣X−E(X)∣≥a)≤a2V(X).
ここで、X は確率変数とし、a は任意の正の実数とする。
(2) 以下の問い (a) と (b) に答えよ。
(a) 確率変数 X,Y が独立であることの定義を書け。
(b) 確率変数 X,Y に対し、X と Y が独立ならば V(X+Y)=V(X)+V(Y) が成り立つことを証明せよ。
(3) 表と裏が等確率で出るコインを考える。このコインを n 回投げたときに表が出る回数が 3n/4 回以上になる確率が 2/n 以下になることを、小問 (1) と (2) の結果を使って証明する。以下の問い (a) と (b) に答えよ。
(a) このコインを n 回投げたときに表が出る回数を X とおく。X の期待値 E(X) と分散 V(X) を計算せよ。
(b) P(X≥3n/4)≤2/n が成り立つことを証明せよ。
题目描述
回答 [1]、[2]。
[1]
回答 (1)、(2)。
(1) 给出整数集 Z 上两个元素 a,b 的二元关系 aRb 为等价关系的定义。再定义整数集上的二元关系 a≡b 为 a−b 能被5整除,按照定义证明该关系是等价关系。
(2) 给出三维欧几里得空间 R3 的子集 A 为开集的定义。再按照定义证明三维欧几里得空间中任意两个开集 A,B 的交集 A∩B 是开集。
[2]
回答 (1)~(3)。以下出现的随机变量均假设只能取有限个值。
(1) 设 X 为随机变量,a 为任意正实数。按照下列步骤证明
P(∣X−E(X)∣≥a)≤a2V(X).
这里,P(∣X−E(X)∣≥a) 表示 ∣X−E(X)∣≥a 成立的概率,E(X)、V(X) 分别表示 X 的期望和方差。回答 (a)、(b)。
(a) 已知非负随机变量 Y 和任意正实数 b 满足
P(Y≥b)≤bE(Y),
其中 P(Y≥b) 表示 Y≥b 成立的概率。利用该不等式证明
P((Z−E(Z))2≥c)≤cV(Z).
这里 Z 为随机变量,c 为任意正实数,P((Z−E(Z))2≥c) 表示 (Z−E(Z))2≥c 成立的概率。
(b) 利用 (a) 证明的不等式证明
P(∣X−E(X)∣≥a)≤a2V(X),
其中 X 为随机变量,a 为任意正实数。
(2) 回答 (a)、(b)。
(a) 写出随机变量 X,Y 相互独立的定义。
(b) 证明:若随机变量 X,Y 相互独立,则 V(X+Y)=V(X)+V(Y)。
(3) 考虑正反面出现概率相等的硬币。利用 (1)、(2) 的结果,证明投掷该硬币 n 次时,正面次数不少于 3n/4 的概率不超过 2/n。回答 (a)、(b)。
(a) 令 X 为投掷该硬币 n 次时出现正面的次数,计算 E(X) 和 V(X)。
(b) 证明 P(X≥3n/4)≤2/n。
Kai
[1]
(1)
同値関係は反射律 aRa、対称律 aRb⇒bRa、推移律 aRb, bRc⇒aRc を満たす関係である。
5∣(a−a) なので反射律が成り立つ。a−b=5k なら b−a=5(−k) なので対称律が成り立つ。さらに a−b=5k, b−c=5ℓ なら a−c=5(k+ℓ) なので推移律が成り立つ。
(2)
A⊂R3 が開集合であるとは、各 x∈A に対し ε>0 が存在して開球 B(x,ε)⊂A となることである。
x∈A∩B を取る。開集合の定義より B(x,rA)⊂A、B(x,rB)⊂B となる正数 rA,rB が存在する。r=min(rA,rB)>0 とすれば B(x,r)⊂A∩B である。ゆえに共通部分は開集合である。共通部分が空集合の場合も定義を満たす。
[2]
(1)
(a)
(Z−E(Z))2 は非負の値をとる確率変数であるから、
与えられた不等式において、
Y=(Z−E(Z))2,b=c とおくと、
P((Z−E(Z))2≥c)≤cE((Z−E(Z))2)=cV(Z)
を得る。
(b)
(a) で示した不等式を使って、次のように示せる:
P(∣X−E(X)∣≥a)=P((X−E(X))2≥a2)≤a2V(X)
(2)
(a)
有限値の確率変数では、全ての値 x,y について
P(X=x,Y=y)=P(X=x)P(Y=y)
が成り立つことを独立という。これは任意の値の集合 S,T に対して P(X∈S,Y∈T)=P(X∈S)P(Y∈T) と同値である。
(b)
独立性と有限和より
E[XY]=x,y∑xyP(X=x)P(Y=y)=E[X]E[Y].
したがって Cov(X,Y)=0 であり、
V(X+Y)=V(X)+V(Y)+2Cov(X,Y)=V(X)+V(Y).
(3)
(a)
E(X)V(X)=2n=4n
(b)
P(X≥43n)=P(X−2n≥4n)=21P(X−2n≥4n)(∵X∼Bin(n,21) の対称性)≤21(4n)24n(∵(1)(b))=n2
Reference