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東京工業大学 工学院 電気電子系 2018年8月実施 電磁気学2

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

電気映像法に関する以下の問に答えよ。導体や電荷は全て真空中にあり、真空の誘電率を ε0\varepsilon_0 とする。導体端面における電界の乱れは無視する。原点を O(0,0,0)\mathrm O(0,0,0) とする。

(1) 図 2.1 のように、接地された無限に広い平面状の完全導体から距離 hh の位置 (h,0,0)(h,0,0) に、正の電荷量 qq を持つ点電荷を置く。

  • (a) 映像電荷の位置と電荷量を示せ。
  • (b) 点電荷に働く力の方向と大きさを求めよ。
  • (c) x>0x>0 の任意の点における電位は、真電荷による電位と映像電荷による電位の和となる。点 (x,y,0)(x,y,0) における電位を求めよ。
  • (d) 導体表面に誘起される電荷は、導体表面における電界強度から求めることができる。原点から距離 rr の位置における面電荷密度を求めよ。

図2.1 接地導体平面と点電荷

(2) 図 2.2 のように、2 点 A(0,h,0)\mathrm A(0,h,0) と B(0,−h,0)\mathrm B(0,-h,0) にそれぞれ +q+q と −q-q の電荷が置かれた電気双極子を考える。

  • (a) 点 P(x,y,0)\mathrm P(x,y,0) の電位が

    V=qh2πε0yr3V=\frac{qh}{2\pi\varepsilon_0}\frac{y}{r^3}

    となることを示せ。r=x2+y2r=\sqrt{x^2+y^2} は双極子の中心から点 P までの距離であり、r≫2hr\gg2h として hh に関する二次の項は無視してよい。また、δ\delta が十分に小さいときの近似式 (1+δ)n≃1+nδ(1+\delta)^n\simeq1+n\delta を用いてよい。

  • (b) 点 P が xx 軸上にあるとき、点 P(x,0,0)\mathrm P(x,0,0) における xx 方向および yy 方向の電界を求めよ。

(3) +q+q と −q-q の電荷が 2h2h 離れて置かれた電気双極子を、図 2.3 のように完全導体表面から距離 rr の位置に置く。このとき、双極子には導体表面に近づく向きに力が働く。ただし r≫2hr\gg2h とする。

  • (a) 電界 E\boldsymbol E の中に置かれた双極子は W=−P⋅EW=-\boldsymbol P\cdot\boldsymbol E で与えられるエネルギーを持つ。図 2.3 のように置かれた双極子が持つエネルギーを求めよ。ここで P=ql\boldsymbol P=q\boldsymbol l は双極子モーメントであり、l\boldsymbol l は −q-q の電荷から +q+q の電荷に向かう位置ベクトルである。
  • (b) 双極子に働く力の大きさを求めよ。

図2.2 自由空間の双極子、図2.3 接地導体平面に平行な双極子

図は東京工業大学 2019 年度大学院入試の原題より。

题目描述​

所有导体、电荷均在真空中,介电常数为 ε0\varepsilon_0,忽略导体边缘效应。

(1) 在接地的无限大理想导体平面 x=0x=0 前方 (h,0,0)(h,0,0) 放置正点电荷 qq。

  • (a) 求镜像电荷的位置与电荷量。
  • (b) 求点电荷受力的方向与大小。
  • (c) 求 x>0x>0 处点 (x,y,0)(x,y,0) 的电势。
  • (d) 求导体表面距原点 rr 处的感应面电荷密度。

(2) 在 (0,h,0)(0,h,0) 与 (0,−h,0)(0,-h,0) 分别放置 +q+q、−q-q,组成电偶极子。

  • (a) 当 r=x2+y2≫2hr=\sqrt{x^2+y^2}\gg2h 时,忽略 hh 的二次项,证明点 (x,y,0)(x,y,0) 的电势为 V=qhy/(2πε0r3)V=qhy/(2\pi\varepsilon_0r^3)。可用 (1+δ)n≃1+nδ(1+\delta)^n\simeq1+n\delta。
  • (b) 求 xx 轴上点 (x,0,0)(x,0,0) 处的电场分量 Ex,EyE_x,E_y。

(3) 将间距为 2h2h 的上述偶极子平行于接地导体平面放置,其中心距平面为 r≫2hr\gg2h。

  • (a) 利用题给的外场中偶极子能量 W=−P⋅EW=-\boldsymbol P\cdot\boldsymbol E,求图 2.3 中偶极子的能量。其中 P=ql\boldsymbol P=q\boldsymbol l,l\boldsymbol l 从负电荷指向正电荷。
  • (b) 求偶极子所受吸引力的大小。

Kai​

(1)​

(a)​

接地面 x=0x=0 の電位を 00 にするため、

位置 (−h,0,0),電荷量 −q\boxed{\text{位置 }(-h,0,0),\qquad\text{電荷量 }-q}

の映像電荷を置く。

(b)​

実電荷と映像電荷の距離は 2h2h なので、

F=−q216πε0h2ex.\boxed{\boldsymbol F=-\frac{q^2}{16\pi\varepsilon_0h^2}\boldsymbol e_x}.

(c)​

無限遠の電位を 00 とすると、

V(x,y,0)=q4πε0[1(x−h)2+y2−1(x+h)2+y2].\boxed{V(x,y,0)=\frac{q}{4\pi\varepsilon_0} \left[\frac1{\sqrt{(x-h)^2+y^2}} -\frac1{\sqrt{(x+h)^2+y^2}}\right]}.

(d)​

導体から真空に向かう法線は ex\boldsymbol e_x である。x=0x=0、y2+z2=r2y^2+z^2=r^2 において、

Ex=−∂V∂x∣x=0=−qh2πε0(h2+r2)3/2.E_x=-\left.\frac{\partial V}{\partial x}\right|_{x=0} =-\frac{qh}{2\pi\varepsilon_0(h^2+r^2)^{3/2}}.

よって、

σ(r)=ε0Ex=−qh2π(h2+r2)3/2.\boxed{\sigma(r)=\varepsilon_0E_x =-\frac{qh}{2\pi(h^2+r^2)^{3/2}}}.

(2)​

(a)​

二つの点電荷による電位を加え、h/rh/r の一次まで展開する。

V=q4πε0[1r2−2yh+h2−1r2+2yh+h2]≃q4πε0r[(1+yhr2)−(1−yhr2)]=qh2πε0yr3.\begin{aligned} V&=\frac{q}{4\pi\varepsilon_0} \left[\frac1{\sqrt{r^2-2yh+h^2}}-\frac1{\sqrt{r^2+2yh+h^2}}\right]\\ &\simeq\frac{q}{4\pi\varepsilon_0r} \left[\left(1+\frac{yh}{r^2}\right)-\left(1-\frac{yh}{r^2}\right)\right]\\ &=\boxed{\frac{qh}{2\pi\varepsilon_0}\frac{y}{r^3}}. \end{aligned}

(b)​

y=0y=0 では対称性から Ex=0E_x=0。電位を yy で微分してから y=0y=0 とおくと、

Ex=0,Ey≃−qh2πε0∣x∣3.\boxed{E_x=0,\qquad E_y\simeq-\frac{qh}{2\pi\varepsilon_0|x|^3}}.

有限の電荷間隔に対する厳密式は Ey=−qh/[2πε0(x2+h2)3/2]E_y=-qh/[2\pi\varepsilon_0(x^2+h^2)^{3/2}] である。

(3)​

(a)​

実双極子のモーメントを P=Pey\boldsymbol P=P\boldsymbol e_y、P=2qhP=2qh とする。中心 (−r,0,0)(-r,0,0) に置く映像双極子は −Pey-P\boldsymbol e_y であり、実双極子の中心に作る電界は

Eim=P4πε0(2r)3ey.\boldsymbol E_{\mathrm{im}}=\frac{P}{4\pi\varepsilon_0(2r)^3}\boldsymbol e_y.

したがって、設問の W=−P⋅EW=-\boldsymbol P\cdot\boldsymbol E による相互作用エネルギーは

W=−P232πε0r3=−q2h28πε0r3.\boxed{W=-\frac{P^2}{32\pi\varepsilon_0r^3} =-\frac{q^2h^2}{8\pi\varepsilon_0r^3}}.

導体の誘導電荷まで含めて、実双極子を無限遠から運ぶ仕事に対応する系のエネルギーは、誘導電荷の形成を考慮して

U=12W=−q2h216πε0r3.\boxed{U=\frac12W=-\frac{q^2h^2}{16\pi\varepsilon_0r^3}}.

(b)​

実電荷二つに働く映像電荷からのクーロン力を直接加えると、

Fx=q24πε0[−12r2+r2(r2+h2)3/2]≃−3q2h216πε0r4.F_x=\frac{q^2}{4\pi\varepsilon_0} \left[-\frac1{2r^2}+\frac{r}{2(r^2+h^2)^{3/2}}\right] \simeq-\frac{3q^2h^2}{16\pi\varepsilon_0r^4}.

したがって、導体に向かう吸引力の大きさは

∣F∣=3q2h216πε0r4.\boxed{|\boldsymbol F|=\frac{3q^2h^2}{16\pi\varepsilon_0r^4}}.

これは Fx=−dU/drF_x=-dU/dr と一致する。WW を使う場合は、映像双極子の位置を固定したまま実双極子の座標で微分する。映像位置も −r-r として動かした W(r)W(r) の全微分は、力を二重に数える。