東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 2024年8月実施 問題II-3(物理化学)
Author
祭音Myyura (Based on ソニア's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
以下の設問 (1)、(2) に答えよ。
(1)
ある化学反応 A → B が一次反応で進行しているとする。この反応について、340 K で反応物の濃度 [A] の時間変化を測定したところ、表1に示す速度論データが得られた。この一次反応に関する以下の問①~③に答えよ。必要であれば、ln2=0.69,ln3=1.1 を使用せよ。
表1 反応 A → B の 340 K における速度論データ
| t / s | [A] / mmolL−1 |
|---|
| 0 | 0.90 |
| 15 | 0.71 |
| 30 | 0.56 |
| 45 | 0.45 |
| 60 | 0.36 |
① このような一次反応において、反応物の初期濃度が [A]0 である場合、時間 t 秒後の反応物の濃度 [A]t を求める式を以下に従って導出し、【ア】~【オ】にあてはまる適切な式を示せ。ただし、反応速度定数は k とすること。
一次反応の速度式は以下のように表される。
dtd[A]=ア.
この微分方程式を解くために、両辺を変数分離する。
[A]d[A]=イ.
次に両辺を積分する。
∫[A]0[A]t[A]d[A]=ウ,
ln([A]t)−ln([A]0)=エ,
ln([A]0[A]t)=エ,
[A]t=[A]0オ.(i)
② 表1から、この反応の半減期を見出した上で、これと上記式 (i) を用いて反応速度定数 k を求めよ。
③ 反応温度を 350 K にしたところ、反応速度定数 k が 340 K と比べて3.0倍となった。式 (ii) に示すアレニウスの式が成り立つとして、活性化エネルギー Ea を計算して求めよ。ただし、A0 は定数、T は絶対温度であり、必要であれば、R=8.3 JK−1mol−1 として示せ。
k=A0exp(−RTEa).(ii)
(2)
液体の混合物に関する以下の問①、②に答えよ。
図1は部分可溶な液体 A と液体 B からなる系のある圧力における温度–組成図である。曲線上の点(カ)~(ク)の温度 T と液体 B のモル分率は表2に示すとおりである。

表2 図1の曲線上の点(カ)~(ク)の温度 T と液体 B のモル分率
| 点 | 温度 T | 液体 B のモル分率 |
|---|
| (カ) | T1 | 0.23 |
| (キ) | T2 | 0.60 |
| (ク) | T1 | 0.89 |
① 圧力一定のもと、温度 T1 で、1 mol の液体 A に液体 B を加え、液体 B のモル分率が0.35となる混合物を調製した。T1 における混合物について、以下の問 (a)~(c) に答えよ。
(a) 存在する相の数 P を答えよ。
(b) 存在する各相の組成を答えよ。
(c) 存在する各相の物質量比を求めよ。導出過程も記せ。
② この温度–組成図において、任意の組成で T2 よりも高い温度の領域に関する以下の問 (a)、(b) に答えよ。
(a) この領域における相の数 P と自由度 F を答えよ。
(b) ②(a) で答えた相の数 P となる理由を、「引力相互作用」および「混合エントロピー」という語句を用いて3行程度で答えよ。
题目描述
回答以下 (1)、(2) 两部分。
(1) 化学反应 A → B 按一级反应进行。在 340 K 下测量反应物浓度 [A] 随时间的变化,得到下列动力学数据。回答①~③,必要时使用 ln2=0.69,ln3=1.1。
| 时间 t / s | [A] / mmolL−1 |
|---|
| 0 | 0.90 |
| 15 | 0.71 |
| 30 | 0.56 |
| 45 | 0.45 |
| 60 | 0.36 |
① 初浓度为 [A]0,速率常数为 k。按以下步骤推导 t 秒后的浓度 [A]t,在【ア】~【オ】填入适当公式。
一级反应的速率方程为
dtd[A]=ア.
为求解此微分方程,分离变量:
[A]d[A]=イ.
再对两边积分:
∫[A]0[A]t[A]d[A]=ウ,
ln([A]t)−ln([A]0)=エ,
ln([A]0[A]t)=エ,
[A]t=[A]0オ.(i)
② 从表中找出该反应的半衰期,再利用半衰期和式 (i) 求速率常数 k。
③ 温度升至 350 K 时,k 是 340 K 时的3.0倍。假定满足阿伦尼乌斯方程
k=A0exp(−RTEa),(ii)
计算活化能 Ea。其中 A0 为常数,T 为绝对温度,必要时取 R=8.3 JK−1mol−1。
(2) 回答液体混合物的①、②。
图1是在某一压强下,由部分互溶的液体 A、B 构成体系的温度–组成图。曲线上(カ)~(ク)的温度与液体 B 的摩尔分数如下。
| 点 | 温度 T | 液体 B 的摩尔分数 |
|---|
| (カ) | T1 | 0.23 |
| (キ) | T2 | 0.60 |
| (ク) | T1 | 0.89 |
① 恒压、温度 T1 时,向 1 mol 液体 A 中加入液体 B,配成 B 摩尔分数为0.35的混合物。对该混合物在 T1 下的状态回答:(a) 存在的相数 P;(b) 各相的组成;(c) 各相的物质的量比,并写出推导过程。
② 对温度–组成图中任意组成、温度高于 T2 的区域回答:(a) 该区域的相数 P 与自由度 F;(b) 用“引力相互作用”和“混合熵”两个词语,约3行说明为何具有②(a) 所答的相数。
Kai
(1)①
ア:イ:ウ:エ:オ:−k[A],−kdt,−k∫0tdt′,−kt,e−kt.
(1)②
濃度が 0.90 から 0.45 mmolL−1 になる時間より t1/2=45 s。したがって
k=45ln2=1.5×10−2 s−1.
(1)③
二つの温度でアレニウスの式の比をとると
ln3=REa(3401−3501).
よって
Ea=8.3×1.1×10340×350≃1.1×102 kJmol−1.
(2)①
(a) 全組成0.35は共存域内なので P=2。
(b) A に富む相を α、B に富む相を β とすると、モル比は
α:A:Bβ:A:B=0.77:0.23,=0.11:0.89.
(c) B の収支より
0.23nα+0.89nβ=0.35(nα+nβ).
したがって
nβnα=0.35−0.230.89−0.35=0.120.54=4.5,nα:nβ=4.5:1.
(2)②
(a) 均一な液相のみなので、定圧の相律より
P=1,F=C−P+1=2.
(b) 低温では同種分子間の引力相互作用が相分離を有利にする。一方、混合エントロピーは正で、温度上昇により −TΔmixS の寄与が強まり、T2 より上では均一な混合液相のギブズエネルギーが低くなる。
Reference